『私が私であるために』やっと観ました | わたしの夢はどこに・・・

わたしの夢はどこに・・・

私ってなに?本当にGIDなんだろうか?まだまだ彷徨っています。
その中で多くの方のブログを見させていただいて、いろいろなことを教えていただきました。
このブログは自らの心の整理と、一つの事例として他の方の参考になったらお返しになるかな
と思って開きました。

 

この元記事の中で

  わたしが過去に観てきたトランスジェンダー絡みの映画だったり

  TV番組の一覧を挙げています

その最後で、まだ観てはいないけれど日本でも当事者が演じたドラマとして

  2006年10月10日に日本テレビ系列で放映された『私が私であるために』に触れています

ほんとうの自分を生きるということの意味……

日本テレビ系にて'06年10月に放送。性同一性障害に悩んできた主人公が"私が私であるために"選んだ道は……。自らも同じ障害を抱える相沢咲姫楽、中村中が熱演。

●日本テレビ系・火曜日夜の"ドラマコンプレックス"枠にて'06年10月10日に放送
●性同一性障害の問題に正面から取り組んだ社会派ドラマ
●自らも同じ障害を抱える相沢咲姫楽、中村中が熱演
●共演に橋爪功、竹下景子、浅見れいな、中村俊介ら豪華キャスト

<解説>
日本テレビ系"ドラマコンプレックス"枠にて'06年10月10日に放送された『私が私であるために』のDVD。ドラマは、心は女性だが身体は男性として生まれてきた、性同一性障害の問題を抱えた"女子大生"の辛く苦しい戦いを描いた作品です。
この難しい役に挑んだのは、自らも同じ境遇を体験してきた相沢咲姫楽。当事者ならではの思いが伝わる迫真の演技が感動的です。そんな主人公、ひかるの両親を演じるのが橋爪功、竹下景子。ベテラン演技派らしい、リアリティあふれる演技は、さすがと言うしかないすばらしさです。また、ひかると同じ障害をもち、ひかるを応援するミュージシャン役で登場する中村中にも注目。本業の歌手では、秋に発売したシングル「友達の詩」がオリコン・チャートのベスト10入りするなど、歌でも多くの人に勇気を与えています。
性同一性障害の問題に正面から取り組み、"私が私であるために"生きることの大切さを訴えた社会派ドラマ。あらゆる世代の人に見てほしい作品です。

<ストーリー>
性同一性障害の"女子学生"朝比奈ひかる(相沢咲姫楽)は大学の仲間たちにも自分の秘密を明かしていなかった。相談した医師からは、性別適合手術〈性転換手術〉を行うためには家族で話し合い、みんなでこの障害に取り組むのがベストとアドバイスされる。
ひかるの家族は、ひかるの他、造園業を営む職人の父・誠一(橋爪功)、母・典子(竹下景子)、OLの姉・いぶき(浅見れいな)の4人。特に誠一は、ひかるの女装すら認めない、ごく一般的なオヤジであり、ひかるにとっては頭の痛い存在だった。
やがて保育士の森村智(中村俊介)と出会い、気持ちを寄せるがカミングアウトできずにいたひかる。そんな折、同じ障害を持つミュージシャンの蓮見凛(中村中)と知り合い、勇気をもらったひかるは、ようやく手術を受けることをみんなに告げようと決意する。だが、そんなひかるの前に、次々と高い壁が現れて……。

<キャスト>
相沢咲姫楽、中村俊介、
浅見れいな、中村中、雛形あきこ、
鳥羽潤、竹下景子、橋爪功、他
*********************************************** Amazon商品説明より *****

このドラマの主役のひかるには相沢咲姫楽が

  そしてシンガーソングライターの蓮見凛に中村中・・・翌2007年には紅白に紅組で出場

  さらにモデルのamiに竹内亜美と

  当事者には当事者を抜擢して演じています

 

このあと、わたしも何度か観た『片袖の魚』でイシヅカユウさんが当事者を演じています

  なかなか当事者の役者自体が少ないでしょうし、脚本も多くはないのでしょうから

  広がりだったり、継続のお仕事は見当たらないですね(^O^;)

    ※そうしたなかで、イシヅカユウさんは『シェフは名探偵』の第四話にも当事者で出てられます

 

『私が私であるために』を一度観て見たいなぁ~とは思っていたのですが

  ちょっと前に何気に覗いたヤフオクで、定価3,700円のが一万オーバーもあるのに

  未開封のものが2100円ということで

  おもわずポチってしまいました(^O^:)

それが昨日届いたので、今日庭の草刈りをしてから

  お昼過ぎに早速観てしまいました

 

放送日が2006年ですから、特例法が施行されて一年

  金八先生の第六シリーズが放映されてから5年目くらいの時期なので

  まだまだ言葉自体も浸透していない頃だとは思います

そしてWin95が発売されて10年とは言え

  ネットもまだまだ一般の(若い)人は使いこなしている時期でもありません

  わたしが「勝手にRLE」と家を出る6年前

  当時を振り返ってみると、確かに情報の取得は難しかっただろうとは思います

 

でもね!

  情報が少ないので、自分の想いを決めるのがむずかしいかもしれないけれど・・・

  ドラマの中でも

  もう自分の行き方が定まってきている凛やamiから

  ひかるは「なにもしないで(メソメソと)悲劇のヒロインぶってんじゃないよ!」

  と言われてしまいます

 

わたしも観ていて正直イライラする場面が何度かありました

  わたしは、それまでの長い期間をかけて(お仕事での評価を基に)

  自分の自己肯定感はそれなりに獲得していました

それをバックに

  わたしは多少の障壁は想定しながらも

  自分の想いを優先して、周りの拒絶を抑え込んでいきました(^O^;)

 

それに比べてひかるは、まだ大学生

  たしかに何もできないのかもしれないけれど

  それでもその年なら自分独りで何かをやっている人も居るのですよね!

  凛も、そしてamiもそうなのです・・・

そしてひかるを理由に姉の婚約が解消となったり

  どうしても父親からは受容されなかったりしますが

  最後に「それでも私は女の子になりたい」

     「それがダメなら私を殺して」と

  父に、家族に、訴えます

それを聞いた父はひかるの想いを受け取るのですが

  わたしは、今でなければだめなの?あと何年かを待てないの??

  今だって既に女の子として暮らしていて

  少しずつでもヒカルのことを知っているお友達だってできてきているのだから・・・

 

そしてエンディングで

  好きだった智に受け入れてもらって手まで差し伸べられたのに

  それを振り切って

  「私が自分に自信を持てて、私が私になったら、その時は私から会いに行くから」と

  智に伝えます

 

わたしは、この「私が私になったら」というのは

  単にSRSして身体(の見てくれ)が女の子になったら

  というのではなく

  自分が何者なのか?自分のことをしっかりと見つめて自分のことを分かってから

  と言うことなんだろうなと思いました

それまで、どれだけに期間がかかるのかは分かりませんが

  やはりベースは自己決定が出来るだけの

  精神の成長と自立できるだけの状態を確立することが必要なんだろうと思います