この映画は、日本で初めてとなるトランスジェンダー女性当事者の俳優オーディションを行って
「トランスジェンダー役はトランスジェンダー当事者の俳優に」の動きに呼応する形で
二十一世紀の現代日本における貴重な試みの映画です
海外では、映画『ミス・フランスになりたい』や
既に当事者が主役のヒロインを演じていますが
日本では映画『ミッドナイトスワン』の草彅剛さんや
映画『彼らが本気で編むときは、』の生田斗真さんのように
演技力の問題もあるのでしょうが主役には非当事者が演じていました
井手上獏さんの紹介とともに少し書いていますが
西原さつきさんがトランスジェンダー指導とともに脇役で
『女子的生活』や『ミッドナイトスワン』に出られていますが
相沢咲姫楽さんがヒロインを演じた『私が私であるために』は
TVドラマなので別枠ですネ!
開演時間は夕方からなのですが、お昼をいただきながらご本を読んで
その後いつものモールでご本を3冊調達してから
お店を廻って時間つぶしです
お時間いなって映画館に向かいまして、入場できるまでロビーで待っていたのですが
若い女性も多少いらしていました・・・・何人かは当事者だったのかしら???
映画自体は34分間のそれほど長いものではなく
ストーリーも、トランス女性の生き様を通して、トランスあるあるを描いているわけですが
意を決して逢いに行った故郷で、想定外に元仲間にさらされます
いろいろあって、過去に決別して、ラストシーンでは囚われの水槽から飛び出します
正直心が振るわれる感覚は何も感じてはいなかったのですが
ラストではなぜかほほに涙が流れていました
※『点から線へ トランスジェンダーの〝いま〟を越えて 映画『片袖の魚』より』@1650
映画の後、主演のイシヅカユウさんと監督の東海林毅さんが前に出られて
トークイベントがありました
イシヅカさんはこの地の出身で、お話を聞いていたら
なんと高校は下の子の先輩でした
彼女自身は、映画の内容とは違って故郷に帰る場はあるようですが
わたしも過去とは断絶しているわけではなく
高校のクラス会や大学のクラブOB会にはすべてカムしているので
会いたい人にはすべて知らせてあります
そのうえで今でも付き合ってくれていますので・・・
このトークの中で、イシヅカさんも監督も何度も言っていたのですが
初のトランスジェンダー主演ということになるとアイコン化されてしまうけれど
決してイシヅカさんはトランスジェンダーの代表ではなく
あくまでも一人のひとなんだということでした
わたしも私という一つの事例でしかないようにネ!
トークイベントの後では出口でサイン会が開かれたのですが
サインしてもらうためのパンフレットというか冊子を購入する時に
順番を譲った相手が、なんとわたしのHRTの主治医の先生でした(^O^)
この先生、熱心な方で、当事者ではないのですが
GIDに関するいろいろな会合でよくお会いします
お話をしていたら、来年3月12-13のGID学会大阪大会ではお話をするそうなので
予定通りに開催されれば、ぜひとも参加しなければ・・・
その後も先生とお話していたら、この地のTG研究会の代表の方が来られて
先生とご挨拶されていたので、わたしもご挨拶をさせていただきました
明日の土曜日は静岡で映画『であること』の上映とトークイベントがありますが
どうしましょうか??