バレエ休業中の息子 | あるバレエママの告白

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バレエしている息子のこと。それを母として観察する私が考えたこと。デンマークの暮らし、教育などなど、ふと頭に浮かんだことをそのまま書いてます。

先週の金曜日から1週間、明日の正午まで、息子はバレエを休業しています。


高校を卒業資格を取るための必修課題である卒業論文を書いている最中だからです。


高校の卒業論文については、娘たちの時に説明したブログがあるので下に貼り付けてます。もし良かったらまず読んで下さい。


https://ameblo.jp/mwins/entry-12229468370.html


もっとも、上に貼り付けたのはSRPと呼ばれる普通高校の卒業論文についてで、我が家の末っ子はバレエ学校が指定した高等教育準備過程(HF)と言うシステムに従って高校に通っているので、SSOと呼ばれるライト版の卒業論文を書いて提出します。


SRPは2週間で書き上げるのに対してSSOは1週間。前者が2科目を組み合わせた論文であるのに対して後者は1科目でもOK。それ以外はSRPもSSOも大体同じような方法で論文を作成します。


お兄ちゃん、お姉ちゃんたちは、4人全員、普通高校の数学・物理コースだったので、数学/化学、数学/物理と言う風に、数学と理数系の何かを組み合わせた論文を書いていました。


だから末っ子が「歴史」を選んだのは新鮮でした。


テーマは「記憶の歴史-日本における慰安婦問題」です。なんで息子がこのテーマを選んだのかは知りません。


とにかくこの繊細で複雑なテーマに、先週の金曜日の正午から1週間、バレエを完全に休業して取り組んでいます。


卒業論文執筆中は、それに集中しなければいけないって言う決まりがあるそうで、真面目な息子は家に缶詰状態です。


提出は今週金曜日の正午で、金曜日の午後からはバレエのトレーニングに戻る予定です。


日曜日には「Store Balletskoledag」と呼ばれる、デンマーク全国のバレエ学校/教室の生徒が王立劇場の旧舞台に集まって毎年春に開催される合同発表会が始まります。3月3日、3月17日、4月4日、いずれも日曜日に合計5回、各回4〜6校ぐらいのプライベート・バレエ教室が全国から集まって開催されるのですが、王立バレエ学校の生徒は毎回一番最後に出演するようになっています。


息子はそれに毎回出演して、ブルノンヴィルバレエの『ナポリ』から第三幕PD6の中の男性ソロや、『ブルージュの大市』からパドゥドゥを踊る予定です。


『ブルージュの大市』のパドゥドゥは、4月17日にパリのガルニエ宮で開催される、パリオペラ座バレエ学校主催の『バレエ学校・ガラ』でも踊られる予定で、それにも、研修生2年目の女子と息子が行くことになっています。


長くなるので、それについては別の機会にもう少し詳しく書きます。


いや〜〜ソロやPDDって、ぶっつけ本番で踊れなきゃいけないものなのですね?


まあ、もちろん振り付けは覚えてるし、舞台の本番まで2日あるので正確にはぶっつけ本番って訳でもないのですが……


「そう言うカレンダーになったのは自分のせいじゃないから」と、本人は平然としています。


ソロは自分の責任で(うわ〜〜やらかしちゃった〜ハッズカシーー)で済むかもしれないけど?相手がいるPDDはそうは行きませんから……


発表会の最終出演者なのに、変なの見せられないのでは?と思うし……


担当が姿を消して3ヶ月、おそらく戻ってこないだろうって薄々わかりはじめて、研修生たちは分裂しているし……どうなることやら?


土曜日にはリハーサルを観に行く予定ですが、見るのが楽しみと言うよりか、少し怖いです。