子ども向けバレエが観れます | あるバレエママの告白

あるバレエママの告白

デンマークの暮らし、教育、子どもたちを通して知ったバレエのこと、旅行の話などなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

もう何度も紹介している、デンマーク王立劇場の緊急事態特設サイトに、バレエ学校の生徒が出演している「子ども向けバレエ」がアップされていたので紹介します。50分くらいの作品です。

https://kglteater.dk/xtra/forestillinger/forestilling-de-glemte-boern/

タイトルは、直訳すると『忘れられた子どもたち』2017年10月に上演された作品です。

デンマークでは著名な、児童文学作家Kim Fupz Aakesoが脚本を担当し、振り付けはデンマーク王立バレエ団のプリンシパルGregory Deanが担当しています。
 
出演しているのは、バレエ学校の3年生から7年生(中学一年生)までの生徒。研修生/高校生が大きな猫の役。バレエ団のダンサーが、バレエ教師役/バレリーナ役で出演しています。

物語の舞台は、バレエ学校と言う設定です。

生きているバレエ少年/少女と幽霊のバレエ少年/少女、そしてネズミや猫が登場します。

デンマーク語の語りつきなので、わかりやすくする為に、少しネタバレになりますが、この下に簡単に物語を説明します。もし嫌だったら読まないで観て下さいね!ちなみに語り手は、デンマーク王立バレエ団のキャラクターダンサー、モートン・エガート。以前彼の講演会に行った時に書いたブログをついでにここに貼り付けておきます。


ある日、バレエ学校の女の子が、放課後一人でステップを復習していると、鏡に映る少女の姿に気付きます。女の子はその少女に導かれて現実とパラレルに存在する鏡の中の世界に入っていきます。そして、女の子が出会ったのは、100年間、そこで踊らされ続けている『忘れられた子どもたち』です。恐ろしいバレエ教師とその猫たちが、彼らを見張っています。呪縛から解かれるには、失われたハートを見つけ出さなければなりません……。


……このように、ちょっぴりミステリアスで怪談っぽい話です。スリリングな場面もあるので、幼児向けではないかも知れません。

でも、物語のポイントは、子どもたちが協力して、最後には幸せを見つける、と言うところにあります。

『忘れられた子どもたち』のハートを奪って隠しているのは、自分自身ハートを失ってしまったバレエ教師の幽霊と言うような設定です。

そこはバレエ教師のパロディーみたいで(大人は)笑えたりします。

軽く観れて、COVID19疲れの息抜きになるし、大人でも面白いかもしれません。良かったら是非どうぞ!