今日の協生農法講習会は講習初回の読者が多く、8月12日の記事「協生農法の学び方」をテキストに使った。
農法として覚えることは、記事にもあるように30分もかからず難しい言葉も難解な横文字もなく深く考えることもない。
下記の農法実践テキストを読めばわかるが、中学生でもわかるはず。 わざわざ伊勢まで学びに来るほどの内容ではないな。
伊勢での講習内容は農法ではなく、農法を成立させる生命エネルギー論、協生理論であり、自然界・生命の物理的な仕組み。
つまり学びの大半は農園作りや野菜作りではなくこれらの座学。
具体的にどうするか農法の実践は単純なのだから、それを順守して造成や植栽管理など各自が自由にやればよい。
ただし、やる前に講習を受けなければ実践農地の適性がわからず、協生農産物にはならず徒労に終わることもある。
「とにかくやって見ようは思考の墓場」にならないように。
物理は覚えるものではなく理解することであり、学びには終わりがなくノートは不要。 雑念を捨てて理解に集中だな。
理解度は個々大きな差があり、納得するまで来ればよい。
理解に既存の学問はまったく役に立たず、ここに書いてある以外のことは理論と関係性がまったくないのだから持ち込み不要、理解の妨げになるだけ。
何故不要なのかは繰り返し書いているのでブログ内検索すればよい。 講習会でそれらの質問に応えていれば時間がいくらあっても足りず先へ進めない。 理論の量は膨大なのだから。
そもそも、先に理解すればそれらは出て来ない質問だな。
理解出来れば、何故協生農法で農産物が出来、農業が成り立ち、環境も体調も復元出来るのか、その理由もわかる。
耕すことは表土破壊と言う理由、肥料堆肥は異物投入により循環の破壊、不完全な植物を生む理由などだ。
農法公開の2008年以来15年間続けて来た「協生農法講習会」の受講者は数千人。
講習内容は一貫して同じであり、当初の「生命力」は「生命エネルギー」に名を変え、生命エネルギー理論・協生理論の進化は続いている。 農法として覚える内容は15年間変わっていない。
この2つの理論が理解出来なければ農法講師はやれない。
つまり、現在は協生農法の実践においての講習会は伊勢でしかやれないが、農法講師が増えれば全国・世界各地でやれるようになるだろう。
植物に意識なくして生長・進化など不可能。
意識の仕組みがわからなければ植物の理解も出来ない。
「種は大きく育ち実を付けるように出来ている」
・・・・それで学びは終わる。
午後からは二見農園、薮木農法講師にバトンタッチした。
昨年から幾度かTBS報道特集の取材が入っている。
放送日は定かではないが9月以降かもな。
1,木々と草が混生密生する野山同様に、果樹や有用樹木、野菜や有用植物を好きなように混生密生させる。
2,造成・耕起は初期設定時、以降は耕起を繰り返さない。
3,自然界の仕組みに反する農薬・肥料・堆肥・ボカシ・石灰などの「異物」を持ち込まない。
4,日々収穫出来るように配置して周年間引き収穫・直販売。
基本事項はこれだけしかない
補足・管理例 (農法ではないが・・)
5,追加の種蒔き・苗植えも収穫のついでに、間引き収穫は表土が露出しない程度に。
6,草の管理は収穫のついでに、野菜が負けない程度に。
7,うねや通路はあってもなくても構わない。
8,通常の畑と違って生態系が出来れば野山同様に水やりは必要ないが、植えたばかりの苗や果樹は根を張るまで水は必要。
日照りが続き水不足で葉が弱った時も同じ。
5の方法はどちらでもよいこと、密生維持、周年収穫出来れば管理法や時間配分は自由。
6の草の管理も方法は自由、野菜が多く草が少ないほど楽になる。
7は農法として書いてないのだからどちらでもよい、念押しだな。
8の水やりは一般常識と同じで、枯れそうなら与える。
これらはよく考えれば当たり前のことで協生農法理論でもない。
基本事項の基礎理論
1の、何故混生密生かは協生理論、植物の仕組み、生命エネルギー論。
2の、不耕起の理由も協生理論、植物の仕組み表土の仕組み。
3の、収穫販売法は野人理論で人間界の手法。
4の、異物を持ち込まない理由は、協生理論、生命エネルギー論。
学びの大半は具体的手法ではなく、学問・物理論の分野。
周年収穫の根拠は協生理論が基盤。
協生農法の具体的方法の講習は5分で済むが、理論の理解に時間は関係がなく理解力の違い。
理解は数日から無限大・・それほどの差がある。
自然界全ての膨大な理論から農業に必要な理論を何処までやるか次第。
動植物の理解が進めば、農法も生命復元法も同じように結果を出せる。
理論がわからずとも30分覚えれば誰でも農法は実践出来る。
ただ、間違いの修正、判断、自然界の対応が困難になる。
実践農園が協生農園になるか、協生野菜になるかの判断も困難。
協生農園、協生野菜の条件を満たすかどうか、その最終判断は協生農法講師の責務。
農法実践において、覚えたことを忠実にやるか、理論を応用して自在に使いこなすか、選ぶ道は自由。
協生農法の理解と波及に必要なことは協生理論の波及であり、協生理論の基盤である生命エネルギーの存在と役割の証明・認知が最優先。 これはエネルギー理論を構築した野人にしか出来ないのだから一人で成し遂げて見せる。 難しいことではない。
生命エネルギー論が理解出来なければ理解は先へ進めない。
単純な協生農法はこれら複雑な理論の上に成り立っている。
協生農法とは、一般的な「肥料」ではなく、多様な生態系が生み出す「生命力」を活用する農法なのだから。
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