東シナ海流78 鮫に好かれたまむし頭 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

平島の海底洞窟から無事脱出、礒の釣り客に弁当を届けて元の場所に戻りアンカーリンして一夜を明かした。

当然船からの夜釣りもやるが、エサを放り込めば色んな魚が釣れるから食べるには不自由しない。

野人を翻弄したクエは期待したのだが釣れなかった。

 

夜が明けて磯へ届ける朝食の準備だが、右舷のフェンダーが見当たらない。 港に接岸する時のクッションで長さ60cmほどのサンドバッグのようなもの。

周囲を見渡すとリーフの上に打ちあがっていた。

珊瑚礁と言うより珊瑚岩で、水深の浅い広大な洗濯板が急激に十数m落ち込んだ絶壁になっている。

 

船からは30mほど離れたリーフの上のフェンダーをまむし頭が泳いで取りに行った。

なかなか帰らないので見れば・・フェンダーを抱きしめて、膝までの水深のリーフの上に立っていた。

 

「早よ 帰って来んかビックリマーク

 

「サメが・・ サメが~~目汗

 

「サメなど何処にもオランだ 泳いで来い」

 

「イ・・イヤっすビックリマーク そこそこそこ~~下差し

 

 

見ればちっこいフカヒレがリーフと船の間をス~~ スイッチョ音譜と横切っていた。

 

「こんなもんサメの部類に入らん バカタレパンチ!

 

「絶対にオレを狙ってますよ~~ゲッソリ

 

サメはUターンして船とリーフの中間を再びスイッチョと・・

そしてまたUターンして、スタコラスイスイ・・・

 

たしかに・・興味津々 いや狙っているかもな。

サメからはまむし頭の足だけ見えているし 足くらいなら食べれそうだと思ってるかも・・

飛び込んで体全体を見せればあきらめるはず

 

よく見れば2mくらいのシュモクザメだ。

トンカチのような頭をした別名ハンマーヘッドシャークで、イタチザメやホオジロに比べれば性格は穏やかサワデー。

血を見れば狂乱して獰猛になるのはどのサメも同じだが。

 

「こんなちっこいのに人は食えんさん 早よ来い

 

イヤっす ドクロ汗

 

「こりゃあ メスじゃ お前に気があるみたいだな」

 

「何でメスってわかるんすか~はてなマーク

 

「達人は見りゃわかる ひれつき腰つきが違うだろうが」

 

「気があるって 食い気・・じゃないすか~汗

 

「愛があるからお前は食えん 早よ戻れ」

 

「う~~ いやっすうんち  愛いらん・・」

 

「性格大人しいし 口はちっこいし 目はリカちゃん・・

それに人を襲うにはまだ 50cm足りんわい音譜

 

絶対 イヤっすビックリマークビックリマーク

 

首を横に振ってテコでも海に飛び込みそうにない。

50cm足りんじゃなく2mにすればよかったな。

仕方なく野人はアンカーを上げてリーフに船を付けてまむし頭を回収したが、野人が飛び込んでサメ追っ払った方が労力は楽だったな。 主機室に入っての点検・始動も手間だが、再び元の位置でアンカーを打って調理、ウィンチで巻き上げる重いアンカーの上げ下げも面倒。

 

2mのサメ・・岸から見ればドキッとして、水中で目の前で見れば誰でも鼻水も飛び散るほど怖いだろうな。

ジョーズにあしらえば気にせずともいいが、捕まえたり危害を加えたりすれば小さくとも必死で噛みつく。

 

まむし頭は釣りの最中に海面近くまで上がって来た魚を何度か1m前後のシュモクザメに横取りされているから、嫌いだったのだろう。

あのハンマーのような独特の頭も、ニュアンスがまむし頭が嫌うシイラのようだし。

 

でかいサメばかり海中で遭遇している野人にとっては、ペットのかまぼこが泳いで散歩しているようなものだ。

 

 

 

図鑑と野人の判断とは微妙に違うが 細かいことはいい

 

シュモクザメ

シュモクの由来は、T字型の頭部が仏具の鐘などを鳴らす時に使う、「撞木(しゅもく)」に似ていることから命名

体長 最大で4m30cmくらい

人への危険性

シュモクザメは人食いサメとして分類されることもありますが、小型(1.5メートル程度以下)であれば、人を襲うことはほとんどありません。2メートルを超える大型では、人を襲うことが稀にあります目汗

 

 

 

トカラ列島 中之島から諏訪之瀬島が・・

ハンマーヘッドシャーク

 

 

 

 

 

あ・・・あんまりっす汗 サメも蛇もマヒマヒも嫌い

 

 

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