まむし頭は猪肉を食わない。
鹿肉や鹿ハムは少々食べるが猪肉は絶対に食わない。
食えないのではなく意地でも食わないのだ。
若い頃最初に食った猪肉の臭いが強烈過ぎてその心的外傷が尾を引いている。
つまり・・トラウマだな。
オス猪肉の発情期の臭さと言ったら・・処理や鮮度が悪かったとか血が回ったとか左様な生易しいものではなく、この世の臭いとは思えない程おぞましい
ものなのだ。 煮ても焼いてもどうにもならず、経験した人も少なくないだろう。
この程度ならまあ気にならないだろう・・と、食卓に上がることが多い。
オスメス半々なら、狩猟最盛期の1月2月の大人の猪の半分は非常に臭いと言うことだ。
メスばかりのマリンビレッジの猪はまったく臭わず、柔らかさも味も定評がある。
まむし頭は猪肉は食わないが猪スープは平気で飲める。
食わなければ自分で作った猪ジャーキーの味見も出来ないが、やって来た人に食わせて出来具合を判断している。
そのうち酢豚やトンカツにして、伊勢豚として食わせて見るか
地元読者のゆかちゃんも、猪鹿は絶対食わんという旦那を騙して・・
トンカツや鍋にして豚として食わせているが、そうとも知らず、抜群に美味しいと喜んでいるらしい、1年くらい・・
30年ほど前になるが、船でコンビを組んでいた頃、まむし頭は「シイラ」と言う魚が死ぬほど大嫌いで絶対食おうとしなかった。
味がどうのではなく「頭の形」が嫌いだったらしい。
そのシイらをまむし頭はハワイへの新婚旅行で食って来たのだが、相当に旨かったらしくお野人に言った。
「ホテルのディナーで食べたマヒマヒ、
本当に旨くて食べさせてやりたかったですよ~」
「時々食べているし、そんなに旨かったなら 今度
死ぬほど食べさせてやる・・バカタレ」
マヒマヒとはシイらの事で、日本人ウケしないクセのない白身は洋食には万能、ハワイでは高級魚とされている。
まむし頭はしばらくデッキの上で・・
マヒマヒ踊り
を踊っていた
魚には「猫またぎ」「のど腐り」などの侮蔑用語があり、猫もまたいで通る、喉が腐る・・つまり不味い魚の別名だが、処理、調理法が適正なら不味い魚などは存在しない。
聞いた話や名前で判断してはいけないな・・
数年前、ブログ「野人エッセイす」を広めてくれるのは良いのだが、随分長い間勘違いしていた女性パートスタッフがいた。
「え・・野蛮人エッセイじゃなかったの
」
・・・だって
お野人は・・野蛮人ではなく繊細な文明人なんだよ
猫またぎと呼ばれたくない
http://ameblo.jp/muu8/entry-10078273328.html
野人特集報道