肝臓は エネルギー備蓄バッテリー 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

魚介類や野生動物の解体を手掛けておよそ半世紀。

生命は海で誕生、陸へ進出したが、海藻が、水生動物の身体や臓器がどのように進化して行ったのか、それを確かめながら今も探求中だ。

 

肝臓には他の機能もあるのだろうが、野人の見解は・・

 

肝臓の主な機能は、心身の制御エネルギーを備蓄するバッテリー

 

ほぼ全域が同じ細胞が連結した電力の貯蔵庫だから再生も簡単。

胃や腸や心臓などの臓器は、内臓筋と呼べる筋肉で作られ、構造も均一ではないが、肝臓は筋肉と呼べるものではなく構造も均一。

 

ホルモン・レバーを食べた人はその違いが判るだろうが、備蓄カプセルのキュービックのようなものだ。

アンコウやカワハギのレバーも同じで、口内で溶けるし内臓筋とは異なる。

 

地域、海域、季節、生態、植生によって動物の食べ物は異なり、成分も異なる。 しかし何を食べようがレバーの味は周年ほぼ同じ。

脂肪や糖の比率、食べ物、季節で多少味の違いはあるが、構造においては大差なく、レバーはレバーの味で肉質の違いほどではない。

 

つまり肝臓の大部分は同じ物質・成分で構成、食材の種を問わず同じ成分に替えられている。

必要と言われる各種栄養分の備蓄が目的でないことは確かだ。

 

同じ熊類でもホッキョクグマの食べ物はアザラシのみ、パンダやコアラは木の葉のみ、つまり極端に偏ろうがどちらでも生きられる。

雑食の猪のレバーも草食の鹿のレバーも味に大差なく、種が違い、食性が違っても肝臓は同じような成分で構成される。

 

沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓・・

異常があっても痛みなどの症状がなく、ダメージを受けても残った細胞が機能を維持する・・不言実行型・武士道の鏡みたいな臓器だな。

 

動物の食材は人間を除いて「1種から数種」であり、栄養バランスなど必要とせず気にもしない。

同じ動物でも消化機能に合わせて草食・肉食に分かれるが、どちらでも目的は同じ。

それらに共通する必要なものは「生命エネルギー」であり、それさえ完全ならば心身は維持出来るし必要なものは何でも自力で作れる。

生命エネルギーとは、生命を生みだし、生命機能の維持に必要な「電力」と考えればよい。

 

 

肝機能が悪化する原因として野人の見解は・・

 

人間の食における必要十分条件を持たす肉と果肉のエネルギーが不完全であり、それ以外の野菜、加工品など雑食エネルギーも不完全。

さらに不完全な糖に塩・調味料、加えて多くの薬剤。

 

必要なものが得られず不要なものばかりでは正常な活動も出来ず、自らの修復も出来ずパンクするのは当然。

 

空腹信号を出し続ける役目は胃ではなく肝臓が担っている。

空腹信号は燃料不足ではなく、制御エネルギー不足のサイン

 

必要なエネルギーさえ入れば、タフな肝臓は少々余計なものが入ろうが異常が起きようが処理出来るはず。

他の臓器も同じことが言える。

 

人間の肝重量の正常値は定められているが、異論がある。

魚介類も陸の動物も肝臓は季節により重量が大きく変わる。

変わらないのは人間と養殖魚と畜産の食肉のみ。

毎日規則正しく穀物を中心に根菜など色んなものを食べ続けるから膨らんだまま安定するのであり、自然界ではあり得ない。

 

肝臓の大きさは決まっていない

 

続く・・・  次回 終章

 

 

左猪レバー 下ハツ  スモークオードブル

 

 

 

 

 

 

 

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