肝臓には多くの働きがある。
そのように書いてあるが、野人の見解を述べる。
主な機能としては以下・・
1,栄養素を使える形に変え、貯蔵して必要な時に送り出す。
2,アルコールやニコチンやアンモニアや乳酸などの分解解毒。
3,胆汁の分泌など消化のサポート。
その他、免疫細胞コントロール、血液調整、体温の維持など
野人が解剖して調べ尽くしたわけではないので詳しくはわからないが、異論がある。
肝臓の大きな特徴として着目すべきことは・・
「肝臓は最も大きな臓器であり、再生能力が高く、細胞の一部を切り取っても元の大きさにまで回復する唯一の臓器」
他の臓器と違い、肝臓だけが何故巨大で、再生能力が高く、切り取っても元に戻るのか。 この理由を明確にしていただきたい。
他の臓器は元の大きさに戻らないのだから。
ここまで詳細に調べ尽くし研究し尽くしたのなら、理由は簡単にわかるだろうし、ガンなど不調の復元も簡単に出来るはずだが。
野人はこれまで数えきれない程多くの魚介類、猪鹿鳥などの動物を解体して来て臓器の状態は知り尽くしている。
魚介類と陸の動物では職業域が異なり、同じように何十年も大量にさばき続けた男はおそらくいない。
肝臓は食用として重宝され、種によっては肝臓の肥大期が旬となる魚もいる。
魚の「カワハギ」の美味しい季節は秋から冬で肝臓は肥大して超美味。
アンコウも同じで双方ともキモがなければ価格は極端に下がる。
ところが夏になるとその逆で、何処に肝臓があるのかわからないほどだ。 それほど肝臓は伸び縮みする臓器。
こんなちっこい臓器が、何か役に立つのかと思えるほど小さい。
上記のような立派な働きが出来るとは到底思えない。
猪や鹿も同じで、魚ほどではないが季節により肝臓の大きさは大きく異なる。
レバー好きの人ならわかるだろうが、肝臓は何処を食べても同じような細胞で同じ味、他の臓器と違い複雑な機能らしきものは見当たらない。
野人の味覚は、白味魚5種の刺身を食べ比べればほぼ当たるが、魚の肝5種を食べ比べても魚名はわからない。
個性のある味の刺身は魚名がわかりやすいが、白味の判別は難しく、これがわかれば寿司屋泣かせ、おかしなものは出せなくなり価格も適正価格になる。
刺身の判別は、白身魚のように微妙であっても肉質や味で割り出せるが、肝臓はどの種も似たようなもので、ほぼ何処を切っても金太郎飴のようなものだな。
つまり、全体が同じような構造をしているということであり、お腹に収まればどんな形でも構わない、大きくても小さくても居場所にも困らない。
それが他の臓器との違いであり、切っても再生出来る理由だ。
続く・・・ 次回 核心へ
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