デトックスと言う言葉が流行している。
男はともかく女性で知らない人はいないほどだ。
お野人講習にいらっしゃる読者も頻繁に用いている。
聞くたびに・・「なんだそりゃ」と関心もなかったが、質問が多いので、調べて明確な所見を出すしかない。
デトックスとは体に溜まった毒素や老廃物を排出させることらしいが・・日常はその必要性などないはず。
科学の判断は・・
英国の国民保険サービス
「デトックスと言う言葉には何の科学的根拠もなくそのような製品を購入する必要はない」
英国の博士号取得者、大学院生300人以上で作るグループが行った調査では
「中毒症状に対する医療行為以外のデトックス製品の効果はほとんど無意味なものだった」
他には・・
食物繊維はダイオキシン類を吸着して排泄させることで排泄速度を高め、健康への影響を減少出来る可能性があるとされているが、科学的な立証はされていない。
分別ある食生活や生活習慣、軽い運動や休養など健康的に生活していれば、人体は副腎機能の正常化を条件に肝臓、腎臓をはじめとする体にとって有害な物質を取り除く機能を備えている。
お野人の所見は・・
多くの常識、科学をバッサリ切り捨てて来たが・・これらは特に異議もない。 彼らの言う通りだな。
有害物質は肝、腎機能が取り除きおしっこやうんちで出す・・それだけだ。
人間は皮膚から入れたり出したりするのが好きなようだが、明らかに森羅万象・生命の理に反している。
汗と共に老廃物を出そうともするが、汗の目的はそんなものではなく、体温上昇の「非常事態」
であり、気化熱で体温を下げる為だ。
だから大事な脳を保護する頭皮に発汗機能が集中している。
汗の水源地は血液であり、静脈も動脈も濃度を保つために「積み荷」を水分と共に出さざるを得ない。
だからそれら有機物が腐敗すれば汗臭くなる。
腐敗を防ぐために常在微生物が存在する。
仕方なくおしっこで出す予定の不要物も出すが、必要な養分も同時に出すと言うことだ。
難破した船や飛行機も・・非常時は積み荷をすべて捨てる。
動物は皮膚からの全ての成分の進入を拒否している。
理由は簡単、皮膚に良否の判断は出来ず、侵入を許せば生きて行けないからだ。
動物の祖先である「植物」の仕組みはさらに強固で、外部から一切の侵入を許さない構造になっている。
入口と出口は1つしかなく、動物は口と肛門、植物は・・・入口は根だけ、常用出口は・・・ない。
食べ物を選べず、土中の不要成分、有害物質関係なく吸い上げ地上に排出分散する。
短命の草類は我が身を捨てて葉の細胞を肥大させ、長寿の樹木は葉や果実の数を増やす。
年に一度、不要な廃棄物は葉や果実に詰めて排出、幹や根はほとんど影響を受けない。
いずれにせよ植物も動物も表皮から有害不要物質を出す機能は持っていない。
生き物はそれぞれの方法で排出機能を持っているのだから特にやることなどはない、それが動植物本来の形だ。
それでも体にいかがわしいものが「溜まる」なら・・
それらの機能が機能していないと言うことなのだから、機能を戻せばよい。
「何故」機能しないのかは・・何処で間違えたのかを考え、修正すれば済む。
それなくして、デトックスが「無意味な対処」と言われても仕方ないだろう。
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