つる性植物の頭脳 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

樹木に巻き付いたつる性植物の大半は樹木と上手く協生するが、度が過ぎるのが「侵略的外来種」に指定された最強の多年草「葛」で、高い木も覆い尽くして枯らせば、また次の木に切り替え繰り返す。

 

木がなければ草原に何処までもつるを伸ばし続け、木までたどりつくことも出来るが、木がなければ草むらブッシュを覆い尽くして繁殖、凄まじい繁殖力を持つ。

完全に覆い尽くせば、エネルギーをすべて吸い上げて枯らすと言うことだ。  放置した線路の土手は必ず葛に覆い尽くされる運命にある。

 

多年草と言う草でありながら大木をも枯らしてしまう葛は、竹を除く植物の中では最強だな。

最強の仕組みは、無数の大きな葉と巨大な根にある。

葉で陽光を遮断、ツルの根元の何倍もある木材のような太い根にエネルギーを備蓄。 この根からでんぷんを取り出したものが「葛粉」だ。

 

上に向かう葛のツル先と地を這うツル先を比較すると、まったく太さが異なり上に向かうほど細くなる。

重力に逆らい上を目指すと言うことはそれほど困難な事なのだ。

太いツル先のほうが天ぷらにしてコクがあり美味しい。

 

生長が草木の中では極端に速い多年草の葛は、相手を枯らしても乗り換えれば良いので困らないが、生長が遅いつる性樹木は困る。

相手を生涯の友として頼り、協生している。

 

巻きつかれた木は迷惑しているようだが、完全にエネルギーを搾取されているのではなく恩恵も受けている。

 

つる性植物には他の植物と異なる謎がある。

肥料で植物を栽培する限り気付くことはないが、自然界の植物の仕組み上は竹と並ぶ最大の謎となる。

世界中で野人しか気づいていない謎だろう。

謎とされている「つるが相手を感知して巻き付く仕組み」の解明などは簡単で、幾らでも理論を証明出来る。

 

もう一つの謎も確信段階で実験はしていないが、それしかないので間違いないだろうな。実験も簡単にやれる。

簡単にやれ、確信通りの結果が出るとわかればやる気が出ないのがお野人であり、それが弱点だな。

やれば新たな発見がある場合も多いのだが・・結果がわかる実験はつまらんのだ。

 

野人理論では、樹木類がだいたい同じような形をしているのは重要な理由がある。

この記事を書く前に「植物が重力に逆らい天を目指す理由」を書いたのは、その中の「樹木の普遍の道理」がこの記事の前提になるからだ。

 

樹木の普遍の道理

樹木の地上部の枝葉に集まる微生物・昆虫、鳥類などのエネルギー水は枝と幹を伝い根元に集まり、あるいは直接ヒゲ根に滴るようになっている。

 

海から陸へ、立体からほぼ平面になった表土に「海を再現」したのが森。   森を、生命の領域であるその空間を支え続けているのは植物の幹と茎

 

これに当てはまらないのがつる性植物であり、野人独自の分類では樹木にも草にも入らない。

樹木の道理は小さいながら茎を持つ草類も持っているが、つる性植物は樹木も草も持っていない。

 

つる性植物は、根の上に本体がなく重心が極端にズレている

本体のコロニーで得た動物性エネルギーを根元に戻すことが出来ない

 

日が当たらない暗い場所に根を張る幹は細く、主目的は水分の補給

他の樹木がは自力でエネルギーを得る仕組みを持つが、それを持たないつる性植物は巻き付いた樹木や草から得る

 

葉を茂らせるのだから当然多くの生き物・微生物も集まる。

雨が降ればそのエネルギーは寄生種の根元に集まる。

つる性植物は他の種からエネルギーは頂くがその代償を払っているのだ。

 

他の草木のように自ら「海域」に当たる森は築けないが、一緒になって「生命のコロニー」は築ける。

海藻時代の植物の根は固定が目的で海水からエネルギーを得ていたが、最も海に近い生き方を選んだのはつる性植物だろう。

根は固定と水分補給に徹し、太く丈夫な幹を作らず、海水に当たる森の木々を渡り歩きながら広がってエネルギーを得ている。

 

他の樹木と違って縦にも横にも移動は自由、空間だけでなく地を這って移動も出来る。  ご立派と言うしかないな。

 

弱肉強食は植物の世界にも当てはまり、食われずとも陽光を遮断されれば生きて行けない。

巻き付かれて滅ぶのは葛に覆われた草木と低い草類。

 

巻き付かれて共存する木々の心境になってみれば・・

半分迷惑 半分困るビックリマーク あっち行けと言っても行けるはずもなく 家賃払っているし汗 重いけど まあいいか・・」 だろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これさえあれば・・   美男子になれるビックリマーク   

間違いなく・・・ドキドキ

 

 

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