宇宙と地球の情報を遮断した人間 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

雨に濡れるのを嫌がり屋根と傘を作り、表土に足が触れるのを嫌がり履物を作った人間は、宇宙と地球が全ての生き物に与える情報を自ら遮断した唯一の生き物だ。

 

宇宙・地球と「一体」を願う人は多いが、体が繋がらなければ意識が繋がるはずもなく、意識が繋がっても地に足がつかず、人は表土の仕組みすら理解していない。

 

すべての生き物は既に地球と繋がり一体となって生きている。

意識を繋げるのは目的ではなく地球上で生きる為に必要だからだ。

 

森羅万象の基本的な仕組みと常に移り変わる天地の情報。

羅針盤ともいえる2種の情報を引き継がれる本能に組み込み、随時受け止めながら、方向を見失うことなく生の営みを繰り返してきた。

 

人間はどうなのだろうか。

基本的な情報が組み込まれた本能を捨て、大地の情報も天から降り注ぐ情報も捨て、人間から情報を引き継ぐことを繰り返している。

最初が間違えば、その上に幾ら研究を重ねようが間違いは是正されず、それに気付くこともない。

便利さと不便さ、メリットとデメリットは背中合わせなのだ。

 

頭で覚え、考え、地球の意思とはかけ離れた進化を遂げた人間。

地球を、大地を切り崩し、汚染と環境破壊を繰り返し、他の生き物を阻害し、自らの心身までも蝕んでいることは多くの人達が認識している。

 

このままでは破滅、何とかしたいと思う人、何とかしようと行動している人も大勢いる。 それでもどうにも歯が立たず、活路すら見いだせないのは何故なのか。 ここに重大なヒントがあるのだが、それが理解出来ない限り対策すらおぼつかないだろう。

 

機械や構築物に置き換えて考えるとよい。

理論の基盤が間違っていなければ途中の修正は簡単。

最初から間違っていれば途中修正は不可能だ。

人類が抱える問題はこれに当たるのだが、それに気付きそこから変えようとする人はいない。

 

前向き思考が必ずしも良いとは限らない。

意識は前向き、頭脳もそれでは見えるものも見えない。

 

宇宙に救いを求めて交信、あるいは神に託し従う、それらは他力本願とも言えるだろう。

瞑想し、意識を高めようとする人も多いが、意識を磨いたその後どうするのか。  どのように、具体的に現実問題に取り組むのか。

自分や家族・友人の病不調、環境、社会問題に。

何の為に神と同じ意識、頭脳、肉体を持って生まれて来たのか。

 

釈迦がそうであるように・・

「我を崇めなさい 教えに従いなさい」などという神はいない。

持てる力・機能を駆使して考え決めなさいと言っているのだ。

到底使い切れないほどの頭脳を持っているのは人間だけ。

他の生き物たちの運命は人間の判断と行動次第だ。

 

人類自ら招いた苦難は自ら解決すべきこと。

現実の問題、間違いの特定や修正は意識や心で出来ることではない。  現実の問題は現実の行動でしか解決出来ず、方法に道理がなければ目的は果たせない。

 

希望があればスピリチュアルやブツリチュアル講習会を引き受けているが、その世界の仕組みを知ることで何を成そうとするのかが大切なのだ。  意識を高め磨いても物理方程式の答えは出せないのと同様に現実問題解決の答えも出せない。

 

高い意識と地球上では最も優れた頭脳をバランスよく併せ持つのが人間であり、感性と理性が偏ることなく中立が最も力を発揮出来る。

他の動物と違い、細部まで自在に動かせる体機能をも持っているのだから。

 

 

 

 

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