お野人の 2年先輩と 2年後輩・・
マリンビレッジに恒例の東海大学ОB会幹事会6名がやって来た。 県内ОB会なのかはよくわからないが、幹事でもないお野人も食事に途中参加。
目の前の先輩はゴーリキ会長、その隣は伊勢の造船所で専務をやっている後輩。 共に海洋学部船舶工学科(設計)で野人の隣も船舶工学・合気道部の先輩。
髪がないか白いか・・・時の流れを感じるな。
この髪の白い後輩とはヤマハ時代から同じ「三重県マリーナ協議会」に所属して常に交流があり今もある。
彼の造船所もマリーナ事業をやっていたからだ。
ヤマハ在籍の頃に海の遊びの波及イベントをやった。
三重県のマリーナ協議会主催で、お野人は企画実行委員長としてすべての指揮をとったが、集まったのはマリン事業者ほぼすべての50社で、メーカーの枠を超えて一同に会したのは三重県としては初めての事だった。
1社当り3万円、計150万の予算、各社手弁当でおよそ4千人を集めた。
翌年は文部省後援、三重県主催のイベント、全国から体育指導員なども集まる「マリンフェスタ三重」が3千万の予算でマリン事業者に委託された。
大会委員長は県知事、実行委員長は教育長だったが、再びお野人が運営委員長として企画から大会まで総指揮をとった。会場は県内3カ所で、サッカーが出来る四日市ドームも貸し切った。
予算の3千万を4分割、県にはポスターなどの広報、浜島町長には浜島での海の食のイベントを託し、メインのマリンスポーツ会場は国体のヨット会場にもなった津ヨットハーバーと河芸マリーナ。
メイン会場にマリーナ協議会メンバー全員を注ぎ込み、総指揮官のお野人は一人で四日市ドームを受け持った。
「こんなもん一人で十分」と、余裕で他の会場も行き来していた。
ドーム会場では、スタッフの県体育指導員20人と鳥羽の国崎から50人を呼び寄せ飲食イベント、釣りタレント、釣り雑誌編集長によるトークショーなど運営。
味方の兵はすべて本丸に置き、外人部隊を率いて「野人丸」に籠るようなものだな。
開催まで毎月のように県職員も交えて会議を重ねた。
メイン会場は数十人がかりで担当を決めて予算の結果報告をしていたが、お野人は一人だが、当然何もやらず予算書も計画書もない。
数百万の経費がどのように使われるのか、職員だけでなく皆不安だったろう。
質問が殺到したが、お野人は議長。
「黙らっしゃい~」の一言で・・チョン
野人兵法・物理論、説明してもわかるはずがない。
だいたい・・具体的な計画からすべて野人に丸投げなのだから最後まで丸投げで信頼すればよいのだ。
計画書、予算書などそんな面倒なものはいらん。
イベントは大成功で幕を閉じ、結果収支報告会。
画像の白髪頭の後輩は・・あんな無茶苦茶なやり方で
「絶対に収支が合うはずがない」と確信を持っていた。
県職員から各会場の収支報告があり、すべて予算内に収め、残金は返納。
議長のお野人の番になると皆さん興味津々~
予算書も計画書も経過報告書もなければ支離滅裂、全員がそう思い込んでいた。
四日市ドームの収支はプラスマイナス0、つまり1円も残さず数百万円を使い切った。
「そ・・そんな馬鹿な」と絶句したのがこの後輩。
皆さんの反応も同様だった。
野人の手元には一切の資料もなく常に手ぶら。
請求書・領収書はまったく整理せず、無造作に袋に詰めて県職員へ渡した。
最初からピッタシ合うことが決まっている方程式だな。
超が付くほどの省エネ運営でドームを埋め尽くし、メイン会場より多い4千人を集め、数百人の子供達のエントリーがあったコンテストも時間通り無事に終わったのだから文句はないだろう。
イベント前日までコンテストのルールも進行も知らされていない20人の体育指導員の先生方は不安で真っ青。
まあ、そんなもんは作っていないのだから知らせようがない。当日の朝で十分間に合う。
そう言うと嫌がるお野人を無理やり四日市のホテルに監禁した。
何しろ参加者を集めた教師のメンツがかかっているから当然だろうな。
仕方なくホテルでǍ4の紙1枚に必要なことは書いた。
本番の朝8時のミーティングで皆さんまた絶句。
「これ・・・1枚だけ 汚い字で・・」
「その通りにやればすべて時間通りに上手く行く」
進行から賞状制作、表彰式まで時間ピッタリその通りになったので皆さんまた絶句
省エネ運営の割にはコンテストは大好評で家族連れは大喜び。
指導員の一人の教頭先生はお野人を神様のように尊敬、このやり方を学校で採用したいと言う。
あれから25年、担当した県教育委員会の元職員から数カ月前に電話があり、ビレッジに訪ねて来ると言う。
白髪のじいさまになっているんだろうな。
野人兵法・・なかなか理解され難いが、皆さんのお役には立っている。
海洋学部船舶工学同窓会
https://ameblo.jp/muu8/entry-12098408610.html
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