猪肉の中で評価の最高峰に立つのがこの猪肉であり、滅多に獲れない。 1年に一度獲れるか獲れないかと言うほどで、ビレッジは2年間入荷せず、真空パック冷凍保存して今も使っている。
何故滅多に獲れないのか。
猪の平均寿命は10年、出産は春、2年目の春が初産だが、オスのナンパを逃れてひたすら食べまくったメスがプレミアム猪だ。 色気よりも食い気・・・だな
産まずしし・・とか、猪産まずとも呼ばれているが、野人はプレミアム猪と名付けた。
一般的にはまず口に入ることがないからだ。
体重25~30キロほどでの出産だが、2年も逃げ回れば50キロを超える。
この50キロを超えた見事な猪が入荷した。
脂も肉も旨味と甘みが強く、このサイズにしては肉質が抜群に柔らかい。
つまり総合評価では猪肉の王様だな。
そう出回るものでもなく、ネットで調べると予約「時価」や、百g2千円で通販しているところもある。
獲った猟師もおそらく自分で食べたいだろうし・・
総合評価は断トツだが、味だけで比較すればもっと旨い猪もある。
猪らしい味は70キロを超えた猪、しかも発情期前のオス猪で、肉は硬いが脂が厚くパワー溢れている。
こればかりは好みの差があり、脂の程度も同じだろう。
お野人は自然林で育った百キロ前後のオス猪が好物・・圧力鍋が必要だが、そりゃあもうたまらん。
猪肉の味の評価は環境と食べ物、季節、雌雄、大きさ、捕獲法、処理法によって決まり、個体差が非常に大きい。流通肉と違って安定していないのだ。
ビレッジは、山中で、銃で仕留めた肉は使っていないが、血抜き冷却処理が完全に素早く出来ないからだ。
猪肉は価格も安定せず、ネットでもピンキリで当たり外れが激しく、これで猪嫌いになる人が多い。
オスはシーズン中の12月半ばから2月まで、そのほとんどは発情臭で食べられるものではなく、悪臭の程度もピンキリ。
つまり捕獲した猪の半分は食用にならない。
季節もサイズも申し分ないメス猪でも味の差は大きく、食べ物と運動量で決まる。
ドングリよりも、より多くの山芋や根菜類を食べた猪は肉も脂も特上。
山が険しいほど運動量は多く肉質は固くなる。
山が緩やかで落葉樹の多い森はドングリだけでなく根菜類が豊富。
国内は植林で埋め尽くされ自然林を探すほうが困難。
ビレッジの取引先5か所でこの条件を完全に満たす場所は一か所、そこで育った猪は、小猪から大猪、秋のオス猪まですべて美味しい。
他の場所では、たとえ産まず猪でも旨味甘味が足りず、通常の上猪として販売している。
環境の差、食べ物の差は大きい。
最近は県内各地の立地条件を調べながら、旨い猪が育つ地の猟師との新たな契約を目指している。
スタッフが食べて美味しいと判断した猪肉のみをレストガーデンでも通販でも提供している。
炭火焼用、販売用だけでなく、カレーやシチューなどの煮込み料理、ジャーキー、さらにはペット用まで段階的に幅広く使い分けることが出来るから当たりはずれがない。
すべて食用なのだからペット用とはいえ最初から臭い肉は入荷しない。
カレー用の肉も最高の肉の部類に入っている。
肉の一部を数人で試食、味と肉質で何に使うか決めているが、食べてみないとわからない。
そこまで厳選して提供出来るところは国内にはない。
このプレミアム猪は通販には出さず、最高峰の猪としてビレッジで出している。
レストランで食べる価格も百g千円ちょっとと、松阪牛や他社の価格に比べればはるかに安い。
これを食べずして猪肉の評価は語れない。
最高峰の猪、是非食べていただきたい。
猪は脂を食べると言われるように、どれほど食べようが胃もたれしない。 流通肉とは全く異質で、猪肉の価格は脂の量と質で決まる。
猪脂を食べれば、流通する牛・豚・鳥の脂の不自然さがよくわかる。霜降り肉など自然界には存在しない。
野生動物と飼育動物は肉質も脂質もまったく別物であり、食べ物でこれだけの差が出る。
当然この猪の骨からとるスープも抜群に美味しく、イベントや特別料理などで使っている。
味付けしなくても感激するほど旨いのだから、むー塩少量でも十分通用する。
国内最高プレミアム猪肉 1
https://ameblo.jp/muu8/entry-11797021916.html
国内最高プレミアム猪肉 2
https://ameblo.jp/muu8/entry-11797318175.html
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