海と陸の大きな違いは重力があるかないかだ。
生命は海で誕生、無重力の中で進化を遂げて来た。
一般的には海と陸の違いは「空気」があるかないかが一番だろうが、海でも陸でも生き物は酸素を必要とし、藻類が海も陸も酸素を満たしたからどちらでも生存が可能になり、動物ではエラ呼吸か肺呼吸か、酸素の摂取方法の違いしかない。
海と陸の生態系構築の在り方は水と空気では雲泥の差があり、最も大きな違いと言えるが、人間目線で見て、いかにして陸で「健康長寿」を目指すかという目的を持って思考を進めるなら、重要な理解は「食べ物」であり、海と陸の違いは「重力」だ。
野人ブログは「森羅万象から見つめた食の本質」、その道理を説き続けた。
生きて行ける基本条件は順に空気、水、食料であり、口に入れる食べ物と水が理論の大半を占めている。
食べ物を生産する「農業」の間違いが食の間違いを招き、体調不良の最大の原因。
体調が回復すれば人間の次の望みは不老長寿だ。
建物や機械に耐用年数があるように体にも耐用年数はある。
理に適えば寿命は延び、適わなければ縮むのが当然であり、年数が経てば経つほど臓器や皮膚の老化の個人差は大きくなる。
食性と食材性が合えば寿命は延び、合わなければ老化が進むが、「食性」とは消化機能に合った食材かどうか、「食材性」とは食べ物の生長過程が自然界の道理に合っているかどうかだ。
食性が老化、食材性が不調の主因と考えれば良い。
世界の現状は食性も食材性もまったく合っていない。
間違えているから健康問題は加速するばかり。
無重力の海から重力の陸へ進出した生物達。
植物は丈夫な茎を求め、草類は今も樹木を目指し、動物は丈夫な骨を求め、動きやすい機能を目指している。
最も動きやすい骨の機能を得たのが類人猿であり、指先の関節機能は道具を使いこなせるまでになった。
「脊椎動物」と言われるように、体を支える基盤は脊椎であり、他の骨と違って脊椎には多くの機能が組み込まれている。
脊椎動物の海の祖先「硬骨魚類」は重力を気にすることなく進化、陸の脊椎動物は常に重力に晒されながら機能を維持している。
重力の影響がなければ脊椎はいくらでも伸ばせる。
脊椎動物の中でも四肢を持つものは横向きだが、類人猿は半直立、人間は完全直立が中心になった。
この脊椎が重力に逆らうように直立することに大きな無理がある。
人間の完全2本足歩行のことを言っているのではなく、脊椎の直立のことだ。
昼間は立っているか座っているかが大半だが、椅子に座るのも脊椎の直立。
しかも立てた脊椎の上に重い頭が乗っかっている。
重力に逆らい、重い肉や臓器だけでなく頭まで支えているのが脊椎なのだ。
足の大腿骨のような太くて丈夫な一体骨ならともかく、複雑な関節で連結された脊椎の負担は相当なもの。
四つ足動物の脊椎は四肢で支えられ、頭部も垂直な荷重が脊椎にかかっていない。
これらのことから人間の「脊椎への荷重」の極端な大きさがわかる。
肩凝り、首凝り、背中凝り、腰凝り、足凝り・・すべて人間独特の苦痛。
脊椎の直立がなければこれらは存在しない。
自然界の仕組みを超える便利な機能はそれなりのリスクを抱える。
そのように考えたことはこれまで一度もないのかな?
野人も考えたことはなかったが、子供の頃から本能で察知、対策を講じていた。
常に無意識に脊椎を横にして負担を軽減していた。
学校の休み時間、会社の勤務中、休日を問わず・・
怠け者、無精者と言われようが全く気にせず。
旅行も、体を動かすスポーツも嫌いでやらない。
野人の趣味「ごろ寝」はこうして生まれた。
続く・・
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背骨 いたい・・・