農法とは何か、誰が作ったのか。
農法を考える前に、実践する前に必要な事とは何か。
植物の物理的な仕組みの理解なくして表土と植物を相手にする農業はやれない。
この最も重要なことが欠けているから農業は衰退した。
表土とは何か。
地球は溶岩の塊であり、海が誕生してやがて陸も出来たが、岩が風化すれば砂になる。
「表土」の名の通り、表面の土とは何か、どのようにして出来たのか。
土は砂に有機物が加わったものであり、植物族と動物族が力を合わせて築き上げたものだ。
その草や虫を排除する理由は、自然界ではなく人間の道理ではないのか。
雨のない地域で表土破壊を続ければ表土は復元出来ず、土に含まれる有機質は蒸発、元の砂に戻り砂漠化が加速するだけ、近代農法はまったく通用しない。
表土の仕組みが理解出来ていればやる前からわかるはずなのだ。
農業は土作りから始まる。
肥えた土、豊かな土を求めて人は堆肥や多様な土壌改良資材を作った。
自然界の土壌は生命の誕生と消滅の循環を担う生命の聖域とも言えるが、人が求めたのは人間にとって理想的な「混合土」に過ぎず、当然だが乾燥地帯では不可能。
だから先進国の農業支援は役に立たず荒廃が加速するのだ。
土壌を作ろうとした時から農業は誤った道を進み始めた。
次に野菜など農産物として作ろうとした。
それらは植物であり、植物は人が作り育てられるものなのか。
早期肥大はするが、それが正常な植物なのかは誰も気にもしていない。
自ら肥大することは拒み、食料である野菜果物や家畜に肥大を求める理由は何か。
メタボは肥大、肥大は肥大を生むとは考えないのか。
それが健康悪化、環境悪化の原因とは考えないのか。
食材が不完全なものなら食べた動物も不完全になるのが道理。自然界に不完全な動物はいない。
ペットや家畜はそれで苦しんでいるとは考えないのか。
次々に薬剤で抑えて前向きに対処するのが人知なのか。
不自然な肥料や食性に合わない飼料を与えられた動植物が喜んで肥大して育つのなら、肥大した人間も喜んでよいのではないか。
自分が嫌なことは彼らにもしないほうが良いと思うのだが・・ 言うこととやることが矛盾している。
余計な労力と費用を費やした挙句農業は衰退、表土は荒廃した。
世界に必要な事は、表土と植物の物理的な仕組みをはっきりさせることだ。
これは農学者、生物学者、植物学者、生態学者では不可能、物理学者にしかやれない。
表土の仕組みだけでなく役割もわからず、植物が日々何故育つのか、何を動力源として生長するのかもわからなければ農業など出来ない。
業として営めるのが農業であり、その方向を示すのが農法だ。
植物は自力で育つ仕組みを人類史よりはるか昔から有している。
黙っていても育つのだから業としてこんな面白いことはない。人は黙ってそれを拾う、採取するだけでよい。
農業とは環境を整え、後はやることは収穫だけ。
アフリカのブルキナファソがそうだったように、労力の大半は周年収穫だ。
さほど経費がかからず、日々収穫があるのだから業として成り立たないはずもない。
土を作らず農産物を作らず
https://ameblo.jp/muu8/entry-12328130562.html
土壌を必要としない農業
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植物に肥料が必要ない理由
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成長と肥大 2 誕生と消滅
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土壌とミミズとモグラの関係式 2
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塀の外の 道端の白菜
カリフラワー