どこにでもある葛の花と 葉
木を覆い尽くし・・
山を覆い尽くすクズ
植物の新米とも言える1年草は、地上部は枯れても根を残して越年する多年草を目指し、多年草は不老長寿の樹木を目指す。
樹木の寿命は数十年、数百年と様々だが、樹齢数千年の樹木も存在するように、天地異変さえなければ底知れない。
30年近く植物を研究、今も研究中だがまだまだわからないことも多い。
野人理論は、この植物から学んだことが最も多く、植物族によって生命の方程式の大半は組み立てられた。
生命エネルギーも、草から木と強くなり、各部位、種によっても変わる。
草でもなく木でもない竹については、いまだ植物学者もまったくわからず、野人のライフワークになっている。
タケノコ、竹細工、竹炭などへの活用ではなく、桁外れに驚異的な生長エネルギーの探求であり、見事なほど完璧な省エネ構造を築き上げた知恵は何処から生まれたのか・・だ。
竹に続く関心は「葛」であり、分類上は多年草だが、樹木を凌ぐ知恵とパワーを有している。
そして葛は樹木も不老長寿も目指してはいないのだ。
クズは樹木さえも制圧、人間さえ関与しなければすべてを覆い尽くしてテリトリーを広げる知恵も技も身につけている。
つまり、草木類の中では最強の生命力を持っていると言える。
葛は多年草?のつる性植物。
つる性植物とは、草の茎や木の幹のように自らの「剛性」で体を支えるのではなく、他の草の茎や木の幹を支えにすることで高い所へ茎を伸ばす植物のこと。
茎は伸びるだけで、太く丈夫にしなくてよいから生長が早い。
他を支えにする手段は、キウリやブドウなどのような「巻きひげ」、イバラ類の「トゲ」、カギカズラのように引っかける「鉤」、ツタ類のようにコンクリートにも吸い付く「吸盤」、テイカカズラのように茎から「根」を出して張り付き這い上がる種もある。
つる性植物には「草本性つる植物」と「木本性つる植物」があり、冬を越せる茎を持つ「葛」は木本性であり、藤本とも呼ばれる。
何故、草類に分類されるこのクズが樹木を目指さず、樹木を超えるほど優れているのか・・
「クズ最強伝説」と語り継がれるほど無敵戦略を備えている。
皆が歯が立たず、「困ったものだ」と頭を抱える葛、植物学者も「そんなものだ・・」とあまり関心を示さない葛・・
大迷惑のベクトルを逆利用すれば大賞賛
に変わる。
その仕組みを解き明かしてみるか・・
続く・・
秋の七草 葛の花
https://ameblo.jp/muu8/entry-12197110484.html