多年草の中で 最強の葛 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

 

秋の七草の一つでもある葛は、古来より暮らしに密着して利用されている。

根のでんぷんは葛粉、根を乾燥して生薬の葛根、花を乾燥させ生薬の葛花、つるを煮て発酵させて取り出した繊維で編んだ布は葛布、つるはやロープなど生活用品に使われ、葛葉は家畜の飼料

 

葛のつるは他の樹木などに巻き付いて10m以上に伸びる。

葛の根元は木質化して多年草とも思えないほど肥大。

長芋状の塊根の長さは,5m、直径20cmにもなる。

 

つる植物は支柱となる樹木より高くなれないのが通常だが、例外が葛だ。

葛の強靭なツルは、樹木の頂上の成長点や枝先の柔らかい幹をねじ曲げ覆い尽くしてしまう。

大量に広がる葛葉は、平均的な樹木の葉よりはるかに大きく、樹木は上にも横にも成長出来ず、陽光も遮られて枯死してしまう。 .葛の包囲網は突破出来ない。

 

このクズのつる・・

伸びるのは10m以上とされているが、野人はそう思ってはいない。 クズのつるは無限大に伸びる。 木に巻き付いて上に伸びるのは限りがあるが、横は無限大だ。

 

何故無限大なのか・・

観察すればわかるが、平地では無限大に広がって行く。

河原や線路の土手を見れば、一本の葛が何処から何処までなのかさっぱりわからない。

 

つるを手繰って行けば根に行き当たるが、そこからまた何本かのツルが縦横無尽に伸びている。

まるでタコ足配線のエイリアンのようなものだな。

 

覆い尽くした木が枯れて倒れてもクズは枯れない。

地を這い移動して、横の木に絡みつきその木も覆い尽くしてしまう。  最初の根からの長さを図れば数十mなど問題なく伸びている。

 

これでは葛の寿命もさっぱりわからない。

何故このような神業的な生命力を維持出来るのか。

その理由は簡単、地を這うツルから幾らでも根を出すことが出来るからだ。

 

通常の樹木も、枝を水苔で包んだり、地に誘導して土に埋めれば根を出すし、挿し木もそれを利用した増殖法だ。

葛の柔軟で強靭なツルは幹の役割も根の役割もj容易にこなす幹根葬祭叫びみたいなもの。

 

あちらこちらで出した根が肥大すれば、何処までが親で何処からが子かもわからなくなる。

つまり、無数の子会社を持つ巨大企業のようなもので、連結決算、子会社独立決算、どちらでも何の問題もなく、社長不在でも常に黒字の夢のような会社組織だな。

  

地を這えば無限大に水と食料の補給路を確保出来る葛は兵法の神様になれるだろう。

疾きこと風、静かなること林、侵略すること火、動かざること山、まるで風林火山・・だな。

生長の速さ、葉の大きさ、包み込むほどの葉の数の多さとその配置、このクズに勝てる草木はなく、根絶やしは尋常では不可能に近い。

 

日本から北アメリカへ運ばれたクズは飼料、装飾用として重宝され、さらに緑化、土壌流出防止用として政府も推奨したが、手に負えず、今では最悪の有害植物とされ、侵略的外来種に指定されて駆除が続けられている。

 

馬鹿と鋏は使いよう・・ということわざは、人を使う時はその人の能力を生かせるよう、うまく使いなさいという教えだが、葛は世界も認める超能力の持ち主。

 

人知を超えるほど強烈過ぎて使いこなせないのが実情だが、その人知を超える能力を生かせばよいのだ。

何しろ超能力クラッカーの持ち主なのだからもったいない。

 

これまで人類にご迷惑おかけした分 ツケを清算ビックリマーク

さらに恩返し音譜 してもらわないとな・・

人知がクズに負けるはずもなく、根性が葛根に負けるはずもないが・・ 葛を絶やさず、共に仲良く生きれば丸く収まる。

 

まずは お葛様を 風呂に入れて・・ラブラブ

寝食を共にして‥

お友達になることから始めるか~ひらめき電球

 

 

生命活動エネルギーの方程式 実例編

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生命活動エネルギーの方程式 活用編

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