ヤブランの実
小葉麦門冬と大葉麦門冬 これを薬膳スープに入れた
竜のヒゲ・・聞いたことがある人もいるだろうが、「ジャノヒゲ」のことだ。
学名がジャノヒゲで俗称がリュウノヒゲ・・
誰が名付けたか知らんが竜にヒゲはあるが・・
蛇にヒゲはないではないか。
葉っぱが竜のヒゲに似ているからこの名が付いたようだが、ヒゲ根のほうがリュウノヒゲに似ている。
芝生のような葉に似合わない青い実を付けるので目立つが、竜の玉に見えないことはない。
低い葉は邪魔にならず風情もあり、漢方の生薬としても利用出来るので昔から庭に植えられている。
薬用はヒゲ根の一部が膨らんだ塊根で小さなラグビーボールのようになる。
生薬名は麦門冬(バクモンドウ)、同じ仲間にもっと大きなヤブランがある。
薬効は同じ滋養強壮だが、ジャノヒゲを小葉麦門冬、ヤブランを大葉麦門冬と区別している。
どちらも野山に自生するが、大きなヤブランのほうが目立ちやすく塊根が大きい。
このヤブラン、この週末日曜日の山のサバイバル講習の主役になる。
春夏秋冬、山に食べ物は必ずあるが、今は最も少ない時期、その中でこの根は命を繋ぐ貴重な食べ物なのだ。
常緑のヤブランは見通しのよい冬山では特に見つけやすく、塊根は生食でほんのり甘い。
ジャノヒゲも同じで、塊根はヤブランよりも小さい。
現在の食の常識はカロリー重視、非常食もカンパンやチョコや何とかメイトなどが思い浮かぶだろうが、山にさようなものはなく、中身もそうだが微々たる量では長く命は繋げない。
野人エネルギー論ではカロリーなど関係なく、必要なのは完全な生命による制御エネルギー。
どちらが長く健全に命を保てるか実験すれば結果は明白。
サバイバルで命を繋ぐ食べ物は、「生で食べやすく簡単に手に入る動植物」、これに尽きる。
最も人間の食性に合い、パワーも持続力も十分な肉には及ばないが、これらは入手も処理も簡単なのだ。
ヤブツバキの花蜜も甘く美味しいが微々たる量、しかし冬場いくらでも山に椿の花はあるのだから30個も吸えば十分なエネルギー量で生き延びられる。
ハチさん達だって・・それで生き延びている。
心をハチにして吸い続ければよい。
食用のヤブランと毒草の彼岸花の比較
http://ameblo.jp/muu8/entry-11171495921.html
医学が病気を治せない理由2
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