野人は九州の漁村に生まれ、海と山と川と高原に囲まれた環境で育ち、遊び、自然界の観察、研究を重ねた。
狩猟採取に明け暮れ、特に狩りの創意工夫はそのまま結果に繋がった。
幼馴染達は学年が進むにつれてそれらの遊びを卒業したが、野人だけはさらに加速して行った。
そのピークは高校で、冬以外の9カ月は裸で海に潜り魚やタコを突き、サザエアワビを獲り市場へ出していた。
野山の狩猟採取もさらに縄張りが広がり、物理で磨きあげた匠の技で経済基盤を築き、文明と、優雅で豪快な野生の食生活を二股にかけて貫いた。
お金で得る一般的御馳走と自ら得る野生の御馳走だ。
アカウニ、アワビ、伊勢エビ、天然うなぎ、鮎、活魚、貝、野鳥、自然薯、木の実、山菜など不自由せず、いつでも食べられたが・・他の誰よりも殺生を続けた
タバコに酒にパチンコ代に不自由せず、寿司屋に本屋通いも・・本は大量に買って読んだが受験勉強や家で残業勉強?などはやらないしノートも持たない。
分厚い英語の辞書に至っては明確な意思をもってテープで封印、卒業まで一度も開いたことがなかった。
野獣性だけでなく、オモチャやプラモデルを好み、木の上の家や色んな道具、実用出来る狩りの道具、火薬で大砲の弾を飛ばす自走式2人乗り戦車など大人の度肝を抜く発明、製作も小学生の時には夢中になった。
火薬で指の爪は半分吹き飛ばされ大量出血したが・・
小学高学年で野犬の群れを引き連れ、夜中に暗闇の山を駆け抜け、深夜に人家の屋根から屋根に飛び移り回り「忍びの技」を磨いたが・・山もそうだが真夜中に人んちの屋根を走り回るガキなどまったく見かけなかった。中学から沼、池だけでなく夜の海も潜った。
夜目とシノビの技と潜水術、結構役に立ったな
あまりお利口ではない理工系のアタマで、石器時代から文明の知恵まで使いこなして狩りを続けた。
弓、罠、空気銃、小中学で何本も持っていたモリ先はすべて鍛冶屋の手作りだ。
幾度も血を流し生死をさ迷い、多くを失敗から学んだ。
野人理論は敗北の歴史から生まれたとも言える。
狩りを通して掴んだことは、自然界は動物だけでなく植物に至るまで、理科どころか、科学をはるかに超えた「高度な物理」で成り立っているということだった。
人類が狩りによって知恵を磨いたように野人は狩りと先人の知恵によってさらに磨きをかけ、生き物に敬意を払う狩りの哲学を持ち、多くの殺生から慈悲も育まれた。幼少から原始と文明を二股にかけて生きて来たのだ。
さらに家系のおかげで、見える世界と見えない世界、見える物理と見えない意識をも幼少から二股にかけた。
だから見えない意識も・・
「同じ世界の物理」だと言うことが理解出来た。
食・技に次いで3つ目の「二股」だが、二股かけ持ちが好きなわけではなく物理の解明に必要だからだ。
この「二股思考」がやがて「陰陽のエネルギー論」に繋がって行く・・
続く・・ いよいよ二股城の攻防へ・・
孤児に食べ物を分け与え餓死した祖母
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飛んで落ちてキンキラキン
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親指一本での逆立ち
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