経営コンサルタントで大学教授「大前研一」氏の記事があまりにも面白かったので紹介する。
タイトルは「後ろを向いて報告しろ」
そんな無茶苦茶な事を言うのはあの・・
じいさんしかいないから妙に納得する。
浜松の田舎企業を世界のヤマハに導いた故川上源一の言葉だ。
この言葉・・久しぶりに笑えたな・・言いかねない。
何しろ口癖は、
「お前の顔など見たくもないよ」だったから。
バカ~と激怒してボロクソにお説教中・・
くわえ煙草にサングラスで無視、知らんぷりすると
「あたしゃ悔しいよ」と秘書に駄々をこねる。
態度がデカい24歳のむ~さんを無~視するかクビにすればいいのに子供みたいに悔しがる。
最も役に立つのは耳栓だった。
親交が深かった大前さんは、戦後最大の怪物とも呼ばれた川上源一を超天才経営者だと語っている。
記事の冒頭では・・
「偏屈で変わり者。人当たりは"超"悪い。だから人前やマスコミには出たがらなかった。しかし、川上源一さんは戦後日本の経営者の中でもっとも個人能力が高かった人だと思う」・・とも言っている。
特に野人の目を引いたのは次の言葉だ。
「川上さんのこうした着想は勉強して得た知識によるものではない。どうしたらいいか、いつも自分の頭で考えていた。孫子の兵法をこよなく愛し、唯一、それだけは自らの行動の糧としていた」
孫子の兵法は初耳・・もらった著書、読んでないし。
このじいさんは・・大学卒業後、海外へ無頼の旅へ出ようとしていた野人を、前代未聞の社長室で面接、強引に入社させ危な~い仕事ばかりやらせた男。
社長直轄の特務員として無理難題、年中無休、辞令もなく電話1本で色んな島を渡り歩かせた張本人だ。
じいさんもむ~さんも就業規則など頭の片隅にもない。
ここの社員だ バカタレ・・
http://ameblo.jp/muu8/entry-10906065802.html
まともな男なら精神は破壊され、要望に応えられず、
うつどころか記憶喪失になりかねない。
重役でさえ緊張して直立不動、すぐにクビが飛ぶのだ。
ひ弱さ頼りなさに業を煮やしたじいさんは、無茶な条件てんこ盛りで自ら召集して自ら選んだ。
ヤマハ始まって以来の珍事どころか、他の会社もやらないだろう。
入社する気もなく話も適当、態度のデカかった野人は
・・不運にも じいさんに選ばれた。
クビを望んで入ったのだから怖いものなどない。
じいさまとの面接
http://ameblo.jp/muu8/entry-10092984814.html
やって見て、確かに野人以外は務まらないことも理解出来た。特務手当に危険手当、同期の東大大学院卒が足元にも及ばないほど報酬は破格だったが、何度・・
「くそじじい バカタレ・・」と言ったか・・
こう言ってガス抜きが出来なければノイローゼになる。
後に真意がわかり感謝したが、最近はさらに感謝の気持ちが深まり、お墓に股を向けて寝ないよう心がけている。
30代で「孫子の兵法」を読みかけたが、
「なんだ・・つまらん」とすぐに止めた。
内容は当たり前の事であり、既に野人は使いこなしていたからだ。
使いこなせたから何度も窮地、死地を切り抜けられた。
この大前さんの記事を読むまでは、孫子どころか野人の兵法を自然界の中で自ら身に付けたと思っていた。
たしかにそれも大きいが、知らないうちにじいさまのお特訓を受けていたのだ。
じいさまは孫子など一言も語らなかったが、既に川上流に活用していた、だからあれだけのことをやってのけられた。
小さい頃から血を流しながら自然と対峙、どうしたらいいかを考え続けたが、さらに川上流の孫子の兵法が加われば、じいさまと同じような思考回路になってしまう。
野人理論が誕生したのはじいさまのおかげと言っても過言ではないな。
ただ・・じいさんは会社を世界の頂点に導いたが、
む~さんはいまだ零細貧乏・・
この違いは非常に大きいな・・
どこで使い方を間違え~~たかな
まあ今からその気になって適当にやれば遅くはない、人生まだ半ばにも至ってはいない。年俸200億は間近だ・・
今のところ故障もむー塩もなく五体満足、絶好調。
じいさまの御子息夫妻も度々野人を訪ね、心から応援してくれて「連載東シナ海流」の再開を望んでいる。
じいさま愛用の遺品もどっさりいただいた。
じいさまの思想、思考を引き継ぐのは今は野人一人。
協生理論、協生農法が世界へ出る時はじいさまも一緒に連れて行きたいと思っている。
ヤマハ以上に波及させれば、きっと喜ぶだろうな。
印象に残っているじいさまのお言葉・・
給料を毎月 鹿児島天文館 夜の街で使い切っていたら・・
「体張って稼いだ給料3日で使うバカが何処にいる」
船のデッキにじいさまを転がした時・・
「わたしゃボーリングの玉じゃない バカ~~」
中島みゆきの生ギターと歌を1m横で聞きながら・・
「バカモン~中島みゆきがすぐ隣で歌っているのに寝るやつがあるか そんな男は日本中探してもいないよ」
野人が釣った魚を刺身で食べさせたら・・
「お前が釣って来たカンパチ食べてジンマシンが出た」
水深25メートルの船上で 釣った魚が海底の穴へ・・
「お前・・潜ってお魚引きずり出して来なさい」
噴火口への登山中コケそうになって支えたら・・
「余計な御世話だ まだもうろくしとらん」
大波を航行中 操船しながら 転んで海に落ちそうになったじいさまの襟首を片手で掴んでグイと・・引き戻すと
「わたしゃ猫じゃない」
あのクソジジイ地の果てから浜松本社まで呼んで何考えとる・・と言いながらサウナに入るとそこに寝ていた
「全部聞こえたよ 」
オセロの相手すると機嫌が治り たっぷりご馳走してくれた
他にも・・・山ほどある 退屈せず楽しかったな
大前さんは最後にこう締めくくっている。
誰にも追随しないし 誰も追随出来ない
巨大な経営者だったと思う
大前研一談話「後ろを向いて報告しろ」
市場そのものを創った天才
http://president.jp/articles/-/7777
普通の経営者とは発想が違う
http://president.jp/articles/-/7777?page=2
あそこの草を食ってみろ 後ろ向いて報告・・
http://president.jp/articles/-/7777?page=3
川上源一プロフィール
http://www.jahfa.jp/jahfa12/pala/person1.htm
川上源一の言葉 1%の可能性
http://ameblo.jp/muu8/entry-10095910853.html
明日から東シナ海 じいさんの遺産
http://ameblo.jp/muu8/entry-11879229770.html
人の食卓