コロンブスの卵 思考順路 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

2008年に「コロンブスの卵」と言う記事を書いた。

アメリカ大陸を発見したコロンブスに対し、そんな大きな大陸なら誰でも発見出来るという声が多く、それに対してコロンブスは卵の問題を持ち出した。


誰も机の上に卵を立てることが出来ず「不可能」と判断したが、コロンブスは尻を少し潰して立てて見せた。

「それなら誰でも出来る」と言う人々に、「大陸発見も同じことで、最初に思いつき実行したことが大切」と諭した。


学者が集まって考えても測れなかったピラミッドの高さも、遠くから見ていた少年が思いついた。


これらの発見は単なる思い付きではなく、理のベースをもって物事を客観的立体的に観察、目的と思考の起点、順路が的確だったから答が出せた。

これらの話を聞けばなるほど・・とは思うが、やはり使いこなせず役には立たない。


コロンブスの思考が仲間とはどう異なるのか、その思考の起点と順路がわかれば参考になるだろう。

卵の問題の思考順路をはっきりした形にして皆に話すと、これまでで一番わかりやすかったと感激したので読者にも紹介する。


順路を教える前に少しは考えさせたのだが、大人は当たり前の道理が馴染めないせいか難しいようだ。

すらすら最初から最後まで順に答えたのは、中学2年生の「ひよ子」だけだった。


目的は卵を机に立てること

思考の起点は・・1「何故立たないか」

その答えは・・2「丸いから」

つまり・・3「丸くなければ立つ」


どうすれば丸くなくなるか?


ここまで来れば方向は絞られ方法も単純
子供が考えても・・

コツンと割るくらいしか思いつかない

「コツン」が最も答に近く楽で それ以外の方法は難しいから何の迷いもなく答に行き着く

真剣に考えるほどのことではない


知性も感性も豊かな大人は自分の道理で考え過ぎる。

単純で当たり前の道理を順に追うことなくいきなり答えを求めようとする。

大切な順路は1、2、3であり、ほぼ全員が抜ける盲点。


それ以降は「対策」であり、現代人のほぼ全員は対策から入る

病気も、環境問題も、仕事も、人間関係も・・

最も重要な「原因」にはっきりした答えを出せない。

常識に頼る癖が習慣になり自ら考えようとしない。

これでは答は無限大に広がり最初から個々の感性に頼ることになる。

仕組みが理解出来ればおかしな常識や言葉に惑わされることもない。


コロンブスの卵

http://ameblo.jp/muu8/entry-10173748459.html

常識は非常識から生まれる

http://ameblo.jp/muu8/entry-10176504216.html



ひよ子 小学5年生 野人講習希望

ムベの化石

http://ameblo.jp/muu8/entry-11199718518.html

ひよこの日曜日

http://ameblo.jp/muu8/entry-11822091989.html