協生理論の応用である協生農法理論は「草を活かす」ことから始まる。
生命の聖域である「土壌」の仕組みは植物が中心になって構築するからだ。
理想的な環境を維持するには「活かし」ながら「制す」ことが必要。
放置すればやがては草ぼうぼうのブッシュになり森になる。
既存農法と比べれば現野菜中心に考えてしまうが、協生農法とは野菜だけの為の農法ではなく、有用植物動物すべてが対象。
野菜は作り育てられることを前提に改良された植物、その野菜が出来るか出来ないかではなく、同じ植物である野菜も育つようにする思考回路が大切。
これまでの知識から現農法と比較、野菜作りを根底に置く人が最も錯覚する原理だ。
植物動物を中心に、植物が発育する環境を維持する事が基本であり、果樹、野菜、山菜、花などはそれを望む人がそれに合った環境にすればよい。
思考の起点が常識とはまったく異なり、その基本理論の理解が先決だ。
2年草とは越年草のことで、冬を越す能力を持つが寿命は1年草と大差ない。
根が2年以上生き続けるのが多年草であり、年々生長拡大を続ける多年草に1、2年草は体格、能力で大きく勝らなければ物理的に勝てない。
体格差のある大型野菜をもって制するのが一番なのだが問題がある。
表土構造の乏しい多年草の領域では1年草は育ちにくく、育たなければ対抗出来ない。
ヨモギ、セイタカアワダチソウ、チガヤなどは種でも増えるが、抜いても根の一部が残る限り次々に発芽、占領された場所を耕して最初からやり直しても根は残り元に戻る。
繁殖範囲が広ければ管理も大変だ。
そこで、「多年草野菜」をもって多年草を制する実験を始めた。
同じ多年草でも優位に立てそうな種を選んで混生、力が同等、もしくは劣勢なら最初はやや手助けしてやる。
もう一つは、耕して根を一旦除去してその多年草土壌環境を利用、多年草野菜に変えることで転換が早まるかどうかだ。
つまり、多年草を制し、多年草が作った環境を野菜に活かせるか、その実験だ。
多年草環境には「共通した要素」があると考えたからだが、種によってまったく仕組みが異なるならこの実験は役に立たないが、これまでの経過からはそうとは考えにくい。
実験が上手く行けば画期的な発見になるだろう。
農地が広かろうが家庭菜園であろうが、多年草野菜根菜の「定位置が決まる」と言うことであり多年草の特性を活かした究極の「連作」
肥料や場所替えなどまったく必要ない。
イモ類だろうがラッキョだろうがショウガだろうが、最も大きな個体の一部を戻しておくだけで永久にその場所で量産出来るかもしれない。
ヨモギやアワダチソウがそうであるように多年草はそれほど凄まじいパワーを持っている。
人間は手を下さず、多年草根菜の環境は根菜に築かせるという省エネ物理学
考案した具体策はまた次回に・・
名付けた作戦名は・・
「イモとラッキョの土壌救い」
聞きたいかな・・?
数年がかりの実験だが、経過報告は随時ブログでお知らせする。
植物が築く浄化槽の仕組み1
http://ameblo.jp/muu8/entry-10585598965.html
ムーの医食桃源郷
http://ameblo.jp/muu8/entry-10308820063.html
協生理論の誕生