多年草の仕組み 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは


多年草 ヤマウド


農業の常識では土壌作りから入り野菜を作るが、土壌は人が作るものではないし出来るものでもない。

植物が中心になって多くの生き物達が作るものだ。

人間が作るのは人間の土壌?であり彼らの聖域ではない。


協生農法の一つの手法には「草をもって草を制す 野菜をもって草を制す」があるが、種蒔きや苗植え同様に、草も必ずこうしなければならないと言うものではない。

豆マルチやレタスマルチなどは野人流でやっている一手法であり、山菜ハーブ中心で野菜を扱わない人には必要ないものだ。


1年草の根が表土から順に微生物に分解されることによって空洞になり、これが通気性と保水性を保つ土壌構造の中核となり、現役の根は強度を保つしなやかな鉄骨のようなもの。

根菜の収穫はその根を根こそぎ掘り起こすのだから毎年土壌構造は出来ず、協生農法のネックとなっていた。

場所を変えればまた出来るだろうが、表土破壊を続けることに変わりない。


しかしこれらの収穫は人の都合であって自然界にそのような仕組みはない。

バカバカしいくらい簡単なこの道理に気付いた。

多年草に表土構造は必要ないのだ。


多年草の根は毎年必ず残り、伸び続けるのだから、根まで枯れて空洞を作るはずもない。

空洞を必要とせず環境を作り勢力を広げて行くのが多年草だ。

ヨモギやセイタカアワダチソウやススキ、根に養分を溜め込んで年を越し、分根し続けるイモ、球根類・・


多年草は1年草が進化したものであり、その土壌にはさらに高度な仕組みが築かれている。

木と草の仕組みが根本的に異なるように。


続く・・


ムー農園の行方2
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