協生理論の誕生 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

植物にはそれぞれの役割があり、1年草は表土の構築と循環の基盤を創ることだ。

他の植物との明確な違いは1年未満で枯れることであり、微生物は地上部から根の先端に至るまで分解して空洞を作る。

この空洞が通気性、保水性を保ち、生命の循環の温床となる。


地上の「生命」と名の付く有機物の誕生も担うが、もっと重要な役割は分解消滅であり、それなくして誕生はない。

分解に不可欠なものがこの表土構造であり、植物族が数億年かけて構築したものなのだ。

1年草は樹木への進化を目指すが、1年草がなくなることはない。

表土の構築、誕生、浄化だけでなく樹木、動物の生存を担っているからだ。


動物は弱肉強食の中で生き抜いているが、植物はそれとはやや異なる。

コケ、シダ類、1年草、多年草、低木、高木、落葉樹、常緑樹・・と、古代から数億年かけて育まれた最高の形が現在であり、それを保ち続けている。

長寿の樹木を筆頭にそれぞれの役割を明確にしてバランスを保っている。

それはどのような過酷な環境でも同じで、仲良く協生しているのだ。


協生理論は植物から学び、植物動物全ての生き物から生まれた生態物理学であり、自然のままに、自然と共に生きようとする哲学ではない。

生き方や思いは個々自由なものだが、哲学と物理学が協生するにこしたことはない。

心、意思が生き物達の進化を促したように、人の心と道理が一致すれば人も生き物も住み良い地球になるだろう。


限りある資源を使い尽くそうとする文明は間違っている。

石油、石炭、鉱物資源、水産資源、待っているのは枯渇かリサイクル・・

これを人知と言うかエゴと言うかは未来の人が判断するだろう。

海も大地も生き物達も悲鳴を上げている、人間さえも。

海や大地はすべての生き物に平等に糧と住処を与える、それが地球だと思うのだが。


理論に心は入れないが、協生理論の誕生には野人の希望が詰まっている。



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