熱中症関連の資料を調べていて
「やはりなあ・・」と納得したことがある。
熱中症について詳しい記事を書いたことはないが、ただ一つだけ、熱中症防止目的の帽子は間違っていると書いたことがある。
熱中症について詳しく調べたわけでもなく参考資料もない。
頭髪の機能から見た道理を述べただけだ。
頭髪は外傷から頭を守るクッションの役割ではなく、熱に弱い脳を冷却する「空冷」の役割を担い、空気の隙間を作る為のものであり、それを遮断する帽子は理に反する。
赤道近くに住む人ほど太く縮れているのは空気の隙間がより多く必要だからだ。
帽子は人知が生んだものだが、古代より帽子なしでそのように順応して今がある。
野人個人で言えば、子供の頃は野球帽や麦わら帽子を親に与えられた。
夏はそれが当たり前だと思っていたが、違和感があったのは24歳の時だ。
亜熱帯の東シナ海でヤマハ特務員として総合的な海の仕事に就いた。
屋根のない炎天下の海上で過ごす時間は時に終日に及ぶことが多くなった。
最初は支給されたヤマハのキャプテンハットを使っていたが、ある日急にやめた。
理由は、「本能が嫌がっている」からだ。
無意識に帽子を持ちあげ空気を入れる回数が増え、やがて猛烈な炎天下ではかぶらないほうがはるかに快適だと言うことがわかった。
その時から「必需品」は「不用品」に降格した。
それから数十年、相変わらず海の仕事だが帽子とは縁がない。
頭髪が脳にとって重要な空冷ラジエターだと言う道理がはっきりとわかったのは近年の事だ。
調べて納得したこととは・・
学校管理下の熱中症死亡事故が最も多いのは野球だったことだ。
2位がラグビー、3位サッカー、柔道、剣道と続くが、2位以下とは段差が大きく、サッカーではあまり話題にもならないようだ。
柔道剣道は室内、胴衣に原因があるが、同じグランド競技で何故これほど差が出るのか。
野球の守備、打撃、攻守による休憩に対して、ラグビー、サッカーは走り回る競技。
体温上昇も汗の量も比べ物にならないはず。
激しい運動をするスポーツ選手の丸刈りは道理に反するとも書いたが、頭髪を抑え込み風を遮断する野球帽も理に合わない。
野球競技がサッカーよりはるかに多く熱中症にかかるのはこのような理由からだ。
帽子は衣服同様に文明が生んだファッションの一つであり、楽しむのはよいが理に反する事もある。
野球帽に限らず髪を押さえ通気を妨げる麦わら帽子も同じことが言える。
有害紫外線を避けると言われるが、何で避けなければならないのかあらためて考えた方がいい。
地上の動植物はすべて紫外線を前提に誕生、進化したのであり、避けた人類史もない。
洗剤で紫外線バリヤーの皮脂を洗い流さなければ他の動物同様に何の問題もない。
防水仕様で日焼け止めオイルにもなる皮脂なしで生きられる動植物など地上には存在しない。
皮脂は細菌の侵入を防ぎ、皮膚の修復も担う不可欠なもの、単なる快適さと引き換えに出来るものではない。
体の耐熱には個人差があり、常識や規律は時には失わなくともよい命を奪う。
それは食の世界にも同じことが言える。
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35年間 真夏の大半はこれで海に出たが
肌も髪も 何の問題もない
それ以前の小中高も夏の大半は海で過ごした
顔と腕に浴びた真夏の紫外線量は 平均の50倍?
初め徐々に日焼けすれば皮膚は順応
終日日焼けしようが皮が剥けることはない
冬は 元の色白青年に・・戻る
実践から理論は生まれる