けなげな毛の使命 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

すべての毛の役割をはっきりした道理で示した人はいない。

だからその時代の常識でそれぞれが自由にお手入れしている。

そしてそれぞれが災いを被り、悩み、サポート産業も成長した。

しかしながら未だ決定打もなく迷走中だ。


自然界の生き物は何もせず何の問題もない。

何の問題もなく生きて行けるような仕組みが出来上がっているからで、毛の悩みなどない。

悩まない理由が理解出来れば悩む理由もなくなる。

あれこれやる前に毛の道理を知ることが最も大切であり、そうすれば何でそうなったかも理解出来る。

理解出来れば他の生き物同様に対処療法も必要なくなる。


鼻毛やまつ毛の役割は言うまでもない。

「脇毛と陰毛だけが何故生き残ったか」に、それらの重要な役割は記した。

頑固なまでに「長さ 太さ ウェーブ」を保ち頑張っている道理もはっきり示した。

個人差がある胸毛やすね毛や口髭などの体毛は進化の名残りと思えば良い。


頭髪についても書いたが、最も重要な器官である脳の冷却が使命であり、最後まで密生して残った重要なものだ。

常に伸び続けるのは鮫の歯と同じでスペアの意味がある。

怪我や事故で欠ければ生命に関わる消耗品だから寿命を終えるまで伸び続ける。

長さは環境に応じて調整すれば良いのだ。


体温の上昇は脳の危機。

空気の隙間を作りラジエターの役割をするのだから、激しい運動をするスポーツ選手の丸刈りは道理に反している。

熱帯地域の人々に太く短い縮れ毛が多いのは、より空気の隙間が必要で暑苦しくしない為。

寒帯地域はその逆が多い。


それでも追い付かない時は動脈静脈を問わず水分を出して汗の気化熱で冷却する。

必要なものは水分だけで良いのだが、血液濃度が増せばさらなる危機、体内に送る養分も塩分も腎臓に送る老廃物も関係なく汗と共に出す。


一昔前は運動中に水は厳禁、血液濃度が急に薄くなるのだから当然。

今はマラソン中に血液濃度を維持する水分を補給するようになったが、体力を維持するのに最低限必要な成分は養分ではなくにがりを抜かない完全なバランスの塩分だ。


古代エジプトでピラミッド建造に携わった人達には塩が支給、古代ローマ時代の兵士にも給料として貴重な塩が支給された。

塩は体にとってそれほど重要なものなのだ。

大正時代から使われ始めた「サラリーマン」はラテン語「サラリウム」が語源。


毛の話が塩に脱線してしまった。


続く・・



脇が無臭になる単純な理由

http://ameblo.jp/muu8/entry-11410913373.html