人はどのように泳げば楽か、海で暮らす哺乳類のクジラやイルカを見習うといい。
深く潜ってエサを獲る場合は別にして、表層を泳ぐときのスタイルから理に適った泳ぎが理解出来る。
彼らもまた人間同様に肺呼吸であり体の比重は海水と同じ、つまり肺の容量しか浮力はない。
息次ぎが出来なければ溺れてしまうし、肺に海水が充満すれば人間同様にゆっくり沈んでしまう。
クジラもイルカも表層を素早く移動する時は海面を「縫う」ように泳ぎ、吸気口が空中に出た時に呼吸している。
表層に停止している時やスロー走行時は頭部の吸気口が空中に出る構造をしている。
人間も頭のてっぺんに口があれば楽に水に浮いていられるが、それでは抵抗が大き過ぎて前には進めない。
上を向けば楽に呼吸出来るが泳ぎ辛いしスピードも出ない。
クロールや平泳ぎも彼らと同じ要領でやれば良いのだ。
つまり早く楽に泳ぎたければ
「沈んでいるのが当たり前」
息次ぎの時だけ「口を空中に出す」
顔を出して泳ぎ続ける平泳ぎや、頭から肩が海面に出ているクロールは、最初から無理な泳ぎであり、その態勢を維持するには自力で浮力を補わなければならない。
つまり疲れてしまい長続きしない泳ぎ方と言える。
頭部が立つほど下半身は水に沈み、余計な力だけでなく「水の抵抗」も倍増する。
真横から見て水平を正常とするなら、わずか20度足が下がっただけでスピードは半減すると考えれば良い。
浮いた棒切れと片方が沈んだ棒切れを手で押し出してみれば違いはわかる。
スピードが落ちれば浮力を維持するのが難しくなり呼吸も困難、つまり棒立ちになって底に足をついてしまうことになる。
体力の限界ではなく、物理的にそうなってしまうからだ。
「これだけしか泳げない」と言う人すべて身に覚えがあるはず。
下半身が下がらないようにするのは簡単だ。
「犬が西向きゃ尾は東」・・・
前を向くように泳ぐのではなく、アゴを引いて頭のテッペンをイルカのように水に突っ込めばイヤでも下半身は浮上する。
呼吸が必要な時だけ最低限口を空中に出せば良い。
クロールも平泳ぎもバタフライもその道理はまったく同じなのだ。
自然界から学べば放って置いても泳げるようになるのが動物であり、それが人間の理に適った当たり前の泳ぎ方だ。
次回スイミン愚お特訓
19日木曜 30日月曜 1時半~5時
磯遊びと自給自足
22日日曜 8月6日月曜 1時~4時
どちらも 大人4千 子供2千
指定日以外の日 4名まで1船¥16000
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