サトウキビを活かすにはもっとサトウキビを知る必要がある。
空港からホテルまで利用したタクシーの運転手さんの実家はサトウキビ農家で、しかも昔ながらの芽出し栽培。
途中、サトウキビ畑の横を通った時、舌も滑らかに解説するので、ホテルまでは5分だったがドライブがてら15分くらい喋っていただいた。
耕しはしないが肥料はたっぷり与える、与えなければ収量は半分になるらしい。
野人は耕しもせず肥料も農薬も与えず農業として十分成り立つ方程式を作ろうとしている。
運転手さんは「絶対に不可能」と大笑いしていたが、それを可能にする為にこうして石垣島まで来ている。
「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」と兵法にあるが、戦うつもりはない。
キビを知り 己を知り、思考の起点を誤らなければ必ず共に生きる活路は開けるし、これまでそうして生きて来た。
キビをよく知らない野人のキビ理論は今のところ机上の理論だが、間違いないのは「自然界の道理」だ。
常識では1%の可能性もない扉をこじ開け100%の可能性に出来ると確信したからここにいる。
協生理論は物理学、さらにもっと詳しく探究することで精度が増す。
道理に間違いがないなら、新しい閃きは生まれても挫折することはない。
タクシーの運転手さんの言うことくらいは最初から承知している。
今日は原人と2人で川平湾に面したサトウキビ畑を観察しながら延々と「今帰仁城作戦」を語り続けた。
活路を開く戦略は無限大に広がっている。
原人の知恵が加わることで協生理論はさらに進化して行く。
農業に、物理学、自然科学、海洋学を持ち込む人もいなければ兵法を持ち込む人もいない。
2人にとってはごく当たり前のことでも、一般的には難しく非常識極まりない。
時間はかかるがその答えは必ず出る。
伊勢にもサトウキビ中心の実験農園を作り、徹底観察することに決めた。
サトウキビの利点、弱点を詳しく分析することで野人の「水流」兵法にさらに磨きがかかるはずだ。
1%の可能性をこじ開けるスピリッツ、考え方を叩き込んでくれた故ヤマハの総帥川上源一じいさまに心から感謝している。
目の前に浮かぶ小浜島は野人も半年住み、じいさんが夢を追いかけ情熱を傾けた島。
やり遂げてみせるから楽しみに待っていなさいね。
連載東シナ海流 川上源一の言葉 1%の可能性
http://ameblo.jp/muu8/entry-10095910853.html