棒術
これまで写真に撮られたことは一度もないが、一式を車に積んでいるこの機会にカメラに収めた。
セファリメンバーは元より、ヤマハ時代から20年以上の付き合いになる野人の会社の女子スタッフも見た事がない試技だ。
これらの武具はもう20年以上使っていないから当然と言えば当然。
好きでこれらの武術を身に付けたわけでもなく必要だから磨いたので趣味でもない。
東シナ海の島々を転々としていた20代は、ボディガードや武術師範やら何かと物入りで鍛錬してはいたが、必要なくなったのでそれ以来やっていない。
三重に転勤して来てからはアパート暮らし、道端や会社でやるわけにもいかない。
棒やトンファーは単なる古武術で狩りには向いていない。
しかし野人の最も得意とするのは棒術であり、この棒も通常の「丈」より太く、野人用に短く改造されている。
攻防一体の棒の利点はそのままに、回転のスピードを増して重みを重視したものだ。
これを持てば木刀で思い切り何処から打ち込まれても一撃で倒せる。
長さ110㎝の棒を3等分した位置が持つ場所で、木刀よりも動きははるかに早い。
その位置を保持する限り、受けも攻撃も「テコの原理」で回転スピードは増す。
野人の能力に合わせてすべて物理学からはじき出した長さと重さなのだ。
木刀や真剣のスピードなら面だろうが突きだろうが受け損なうことはない。
そのような重さも長さもある武具よりも手の動きのほうが明らかに早いからだ。
手足の如く同じ速さで頭上から足までの制空権をもってガード、受けと同時に攻撃出来る。
片棒の受けた反動を利用すればさらに片棒の攻撃速度は増す。
つまり、相手の力を利用する「合気棒」のようなものだ。
トンファーは元々農機具の原理から生まれたものだが、防御はともかく攻撃は棒よりもスピードは劣る。
剣は中国の剣に似てはいるが、野人が昔ジャングルで使っていた「山刀」で、ブッシュを切り開く大型のナタと思えばよい。
重みもあり、切れ味抜群の戦場刀のようなものだ。
しかし人目のある場所では持ち歩けないし、東シナ海の無人島ジャングルならともかく、何十年間も使ってはいない。
棒や中国の剣の如く武具として自在に使いこなす鍛練はやっているからサバイバルになれば猪や熊にも対抗出来る。
これらの武具同様、何十年も空手の鍛錬だけでなく基礎体力トレーニングすらやっていないので体も技も鈍っている。
遊び半分、中途半端に扱えば自らが怪我をする、どれだけアザが出来たか覚えていない。
しかしこうやって手にすると集中力が漲って来るのは野人の本能だろう。
武具とも既に別れを告げたのだが、こんな現状になり再登場願うとは思っていなかった。
これから最低限の体力と技が必要とされるかも知れない。
これが唯一の写真だから大事に保存して置くかな・・・青春の1ページ・・
ねえムー理 今日知ろう ・・・ 円月殺風景
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