鳥羽の冬の海 海女の由来 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは


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ワカメ ヒジキがうじゃうじゃ
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沖に 神島 伊良湖岬 ビューホテルが見える
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3月半ば、海の中はまだ真冬の水温で海藻が最も育つ季節だ。

浅い海底はワカメやヒジキで埋め尽くされ、4月にかけて波が高い日は浜に打ち上がる。

水温は気温と違って1カ月遅れ、3月はまだ2月の水温で身を切るように冷たい。

野人は中高の6年間、九州の大分で毎年のように3月末から12月初旬まで裸で海に潜りサザエを獲っていた。

すんなりとは潜れず、まず水に浸かって体を慣らすのだがこの瞬間が一番苦痛。

体は冷たいだけでどうと言うことはないのだが、アレが・・春曲げドンのように痛くてタマらないのだ。

男よりも女のほうが適している理由、わかったかな? だから海女と言い、海男とは言わない。

皮下脂肪にも差があり、男が沖に出ている間に浜で容易に出来る古来からの漁だった。

山場、いや海場を過ぎたら至福の時間、潜り始めたら30分は海から上がらない。

流木を集めて浜で火を焚いて体温を上げる、なければナタで切った木を薪にする。

サザエは多くても50個までと決めていたが、好物のトコブシはたくさん獲った。

焚火で体が真っ赤になり回復したら再び海に飛び込み2ラウンドだ。

逆に12月は11月の水温に近く海に入っても痛みは伴わない。

海水は熱しにくく冷めにくい。

毎月平均5回のペースで潜ったが、漁師街でもそんなもの好きはいなかった。

7月8月しか裸で海に入る人は見た事がない。

野人の体が丈夫で回復力が早く、寒さに強い理由は海にあるのかも知れない。



この日は庭人とサラと風人を連れて二見から鳥羽へ向かった。

松下社参拝のあと二見農園、パールロードを走りタラサ志摩まで足を伸ばした。

帰りに鳥羽の安楽島の漁港で遊んだが、ここは長年野人が暮らしていた場所だ。

ヤマハ退職後の6月、時々「ヤッホ~~!」と叫びながら飛び込み沖の小島へ、袋に入れたご飯を海水パンツに入れて泳ぎ、獲りたてのウニで・・

「うにぎり!」・・を作って食べていた、ほんのささやかな昼食だ。

おかずは当然のようにアワビかトコブシの丸かじりで、ラッコの気分を味わっていた。

「許可なく魚貝類の採取を禁ずる」と言う漁協の立て札が掲げてあったから今は難しい。

世の中には節操無く獲りまくる悪い奴がいる・・


二見 松下社の神木ツバキの蜜を吸う不届きなやから
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2008 4月 ラッコの気分で「うにぎり」

http://ameblo.jp/muu8/entry-10085727578.html

2008 4月 秘技 サザエの泳法

http://ameblo.jp/muu8/entry-10085885347.html

トコブシとアワビの違い

http://ameblo.jp/muu8/entry-10084895760.html

アワビハンター ザ・タコ!

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