農業の迷走は土作りから始まった | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

農業の歴史は数千年、縄文時代から弥生時代へと移り変わる時だ。

 人は植物に肥料を与えれば早く育つことを知り、やがて理想の土を求め耕すことを覚えた。
そしてそれはいつの頃からか農業に不可欠な「土作り」へと発展した。

 
 

近代農業においてもそれは肥料と並ぶ普遍の原理で、肥えた土、柔らかい土を求めた。

 野人はそれが根本から間違っているとこれまで述べて来た。
その二つが環境と健康の悪化を招いた最大の要因だ。 

 

考えて見るといい。

 大地は人間が作れるものだろうか。
土壌は数億年の時を要して生き物達が築き上げた完全なものであり、人類誕生以前から地上の全ての生命を支えて来た。

人類の祖先もまた土と共に生き、これまで進化して来たのだ。

 そして他の生き物同様、身体の仕組みもそのように出来ている。
  

人が求め続けた土とは大地や土壌とは程遠く、砂や小石の無機質と有機物を混ぜ合わせた「混合土」に過ぎない。

 強度も保水力も通気性の存続もなく、生命活動すら満足に出来ず崩れ去る砂の山のようなもの。
だから毎回耕すしか方法が無い。

  

「これしかない」と言うのは人間の道理であり、表土破壊であることには変わりない。

 だからその結果、大量に地球の表土を失ってしまい弊害を被っている。
  

野山を観察すればよくわかる。

 畑の構造とは正反対で、表土は完全な浄化槽の役割を果たし土中には何もないのだ。

その中で植物も動物も協生して健全に生きている。

 



テーマ 大地の仕組み 土の誕生

http://ameblo.jp/muu8/entry-10104555722.html

土壌が肥えることなどはない

http://ameblo.jp/muu8/entry-10170062873.html#cbox