話は変わりますが、昨日の1月23日は先生の百箇日でした。
私は、顕正会を代表して親族でその法要を謹んで執り行わせて頂きました。
その際胸に込み上げてきたものは、日目上人が大聖人様の百箇日法要を終えるや、直ちに身を捨てて死身弘法を開始されたお姿でした。
日目上人は日興上人のお許しを得て、大聖人様の百箇日法要を終えるや直ちに大石寺から多くの親類・縁者が住む奥州三迫新田(現在の宮城県登米市)に向かわれました。
百箇日法要は弘安6年の1月ですから、ちょうど今ぐらいの時期であります。
草鞋をお履きになって片道二十余日をかけての道中、いかに身を指すような厳しい寒さであったのか。
途中には山があり、川もある。そして、山には狼や山賊が住んでいる。
日目上人は短き護身用の刀を常に身に帯して歩まれた。
御本仏の御入滅という深い深い悲しみを抱かれた日目上人が御遺命成就への熱鉄の決意をたぎらせ、東北弘通に赴かれたお姿を想像するだけで涙が出てまいります。
交通手段も通信手段もない中でのあの驚異的弘通を拝見するほどに、御報恩の思いから発する「広宣流布朝夕近し」の大情熱がいかに凄まじいものであったのかを伏して拝するばかりであります。
そこに先生の百箇日法要の翌日に決戦場第5年の戦闘開始の総幹部会が開催された事に、突き上げる熱き闘志を抑えられません。
本年の初陣2,3,4月法戦、私は三百万を急がれた先生のお心を帯し、三万の誓願を立てさせて頂きました。
三者各部の誓願は男子部14,500名、女子部1万名、婦人部5,500名であります。
この初陣、何としても全組織が誓願を大きく突破して、三百万を早める大前進を成してまいらんと決意しております。
そして、先に述べたごとくの学会の極限の大謗法・未曾有の邪教化を見ては
「日蓮を用いぬるとも、悪しく敬はば国亡ぶべし」
との御金言が脳裏をよぎり、亡国がいよいよ早まる事を確信いたします。
本年の元日にはマグニチュード7.6、最大震度7を記録した能登半島の巨大地震が発生しましたが、4mもの海底隆起は「数千年に一度の現象」と産総研地質研究所総合センターグループ長の宍倉正展氏は述べております。
また、この地震に関して立命館大学環太平洋文明研究センターの特任教授の高橋学氏は
「能登半島地震は南海トラフ地震の前段階とも考えられる。
政府は2018年に30年以内に70%から80%の確率で南海トラフ地震が発生すると予測したが、近年の活発なプレートの動きを見るとあまり猶予はなく、来年4月の大阪万博までに発生する事も考えられる。
さらに、南海トラフ地震が関東地方の南方沖にある相模トラフでの地震を誘発してスーパー南海地震に発展する可能性もある」
と警鐘を鳴らしております。
政府が「国家の存亡に関わる」と表現した首都圏直下と「国難とも言える巨大地震」との文言をもって警告した南海トラフ巨大地震が発生したら日本は壊滅いたします。
一方、1月13日の台湾総統選挙で台湾独立志向が強く、これまで中国が敵視してきた与党民進党の頼清徳副総統が当選した事を受け、中国の王毅外相は「中国は完全統一を実現する」と台湾統一を強調し、中国のSNSでは台湾の武力統一を求める声が上がり始め、台湾情勢は緊張が高まってきております。
また、北朝鮮の金正恩はロシア・北朝鮮での軍事面での協力関係が深まった事に自信をつけ、韓国を「第一の敵国・不変の主敵」と位置づけ、威嚇を強めております。
先日アメリカの著名な北朝鮮の専門家らが「金正恩は戦争への戦略的決断をした。朝鮮半島の状況は朝鮮戦争が起きた1950年6月以来最も危険である」との見解を示しましたが、朝鮮半島情勢もにわかに緊迫の度を増してきております。
先生は
「もし台湾有事と朝鮮半島有事が同時に発生したら、アメリカの尖兵的役割を果たしつつある日本は直ちに巻き込まれ、血祭りにあげられる。
中国をはじめとする三国の核ミサイル攻撃を受ければ、日本列島は瞬時に壊滅する。
そしてこの時米国は国運を賭する事をしてまで日本を守る事は絶対にあり得ない」
と断ぜられましたが、他国侵逼がいよいよ眼前に迫るを実感といたします。
だからこそ、顕正会の前進がそれに遅れてはならないのであります。
極限の大謗法を犯して邪教化した学会に、あるいは戒壇の大御本尊様を営利の具として不敬の御開扉を繰り返し、供養を貪るだけの無道心の宗門に御遺命成就に戦う資格も力もあるはずもなく、先生の御意思を継いで新たな前進を開始した顕正会が立たずして誰人が大聖人様に応え奉るのかと熱鉄の決意が突き上げてまいります。
されば、迎えた決戦場第5年の初陣、全組織が誓願大突破の証拠をもって三百万を一日でも早める戦いを展開し、霊山よりお見守り下さる浅井先生に全員でお応えしてまいろうではありませんか。
令和6年 1月24日 1月度 総幹部会 浅井会長指導