11番 オオカナダモ 水草の王者 | ミニ地球世界のプチ神様を目指して

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密閉水槽という閉鎖空間での実験。初めての方は、テーマから「バイオキューブ」の記事をご覧下さい。
40過ぎのキモカワ系男子・虫歯天使が前人未到の領域に挑戦する。→ In English
https://ameblo.jp/msibatennsi

こんにちはー!

最近はミニ地球を観察し、ブログを書き、Xでフォロワーさんを増やして集客を試みる以外に、生きている喜びを感じることができずにいる、人生の日没を感じる男、虫歯天使です。


1トン級ミニ地球「バイオキューブ」の、

タンクメイト紹介シリーズ!!

11番 オオカナダモ




その丈夫さ、明るい所での成長の早さも、ある程度暗いとろでも着実に成長してしまうところも、真冬でも、真夏でも、清流にもドブ川にも適応する能力も、まさに王の名にふさわしい水草であります。


別名アナカリス 

某有名掲示板の専用スレで受け継がれているコピペを引用させてもらいましょう。



●特徴 

全長100センチ越えると立つようになり 
120超えると人語を解し 
150超えると人を食べます 

180超えると 
貴方に化けて 
かわりに学校なり会社に行ってくれます 

かわりに貴方が水槽で暮らすはめになります。全裸で。 

いや、ちょっと待て!

アクアリウム板無くなっとる!

なにい…「趣味一般」板に統合だと……

生存競争に負けたということか。

アナカリスはあんなに強いのに。


しかし、バリバリの外来種です。日本で野外繁殖が確認された最初の記録が1960年。

「葉緑体や原形質流動」の観察が極めて容易であることから、生物の教育実験によく使用されます。Wikipedia 先生によれば、日本へは、生物の実験材料として、南アメリカ大陸から持ち込まれたものであるそうです。

「茎が甘い」という理由で、人類に大量生産され、ある意味では大繁栄している生物としてサトウキビというものがありますが、

「葉緑体が観察しやすい」が原因で別の大陸で大繁栄いるというのは、なかなか数奇な運命と申せましょう。

更にアクアリウム界では、「とにかく育成しやすい」「硝酸塩を吸収しやすい」という理由で重宝され、ものすごい量が流通しています。上記のようなオオカナダモの長所は、そのまま価格の安さに反映されています。

現在では、北アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカ、太平洋諸島に生息域を広げているそうです。地球征服する気か?


1トン級ミニ地球「バイオキューブ」でも、ウキクサ絨毯の下に縦横無尽に茎を張り巡らせています。

オオカナダモは茎も太めで、魚にとってはある程度、強い障害物になるので、

グッピーの稚魚や、稚エビの隠れ家としても有効だと考えられます。


今回の実験開始に向けた水槽の立ち上げにおいて、グリーンウォーターがひどすぎで中身が観察できないという状態に陥ったことがありました。


そこで、無茶苦茶な数のヒメタニシと淡水シジミが投入されたのですが、これらは水槽の富栄養化の根本的解決になるのかは微妙です。

一時的にはプランクトンを捕食しているにしても、結局は水槽に生体を加えているわけですからね。


何が決め手となって、グリーンウォーターが解決したのかは微妙です(たぶん、いろんな要因が少しずつ貢献したのでしょう)。

しかし、今となっては、富栄養化など起こりようがないと言い切れるのは、この大範茂したオオカナダモのおかげです。

成長スピード=硝酸塩吸収能力、光合成能力ですから!


しかし、ミニ地球の密閉水槽という環境があまりにも過酷過ぎるのか、過去に年単位で維持できたミニ地球では、オオカナダモでさえ、最終的には枯死してしまっています。

今ははものすごい大きさで、めちゃくちゃいい発色なので、そんな気配は微塵もありませんが。


というか、過去の例で行くと、最初は多種類の水草を入れておいても、数ヶ月程度でそれが少数種類(少なからぬ場合に1種類、ただしマリモは別枠らしい)になってしまうんですよね。

これっていわゆる、アレロパシーってやつじゃないでしょうか?

Wikipedia 先生によれば、アレロパシーとは、

ある植物が他の植物の生長を抑える物質を放出したり、動物や微生物を防いだり引き寄せたりする効果の総称。


実は、78年くらい前にアレロパシーを疑って調べてみた記憶があるのですが、そのときには水草のアレロパシーの記事なんて見つからなかった気がします。

ところが現在では、検索してみると出るわ出るわ。

例えば環境省の資料

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/data/sentei/plant04/mat04.pdf

20ページにがっつり取り上げられています。

ちゃんと、オオカナダモ、アレロパシー活性が強いって、書いてあるやん!


しかしアレロパシーの定義が広すぎで、何を指しているのか確認できません。笑。

今、問題にしているのは

)オオカナダモによる他の水草の成長抑制

なのですが、

アレロパシーの他の可能性として、反対に

2)オオカナダモによる他の水草の成長促進

3)オオカナダモによる、オオカナダモに対しての成長抑制あるいは促進


もしミニ地球の中の植物がアレロパシーをやっているとしたら、それが激しくなるのは、環境が植物同士にとって過密になった場合でしょう。今はまだ、密閉水槽「バイオキューブ」内で、スクリューバリスネリアをはじめとして、全体的に植物のバイオマスは増加しているように思われるのですが。


どこかで限界に達するのか?


ちょっと記事が長くなりすぎましたが、ミニ地球とアレロパシーの関係については、非常に重大な問題なので、また改めて取り上げたいと思います。


今回、検索して見つかった記事の中には、かなり古いものもありました。

(何故以前は見つからなかったかったんだ?)

特に勉強になったのは以下の記事でした。こんなレベルの話って、アクアリウムやってる人から、現場レベルでは聞いたことないですよね?

http://risuke77.fc2web.com/archive103.html


タンクメイト紹介シリーズは次回に続きます!



ちなみに前回はこちら!



そもそも、これは何の話なんだ!?

という方は、以下の記事からどうぞ!


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