さまようブログ -4ページ目

某所で講演してきました

学会発表はまだしも、講演とか言われるとむちゃくちゃ緊張しますねえ・・・。
なんとか無事終わりました。今日は飲むぞー!

ラマンイメージング


エクロジャイト、という名前の鉱物の顕微鏡写真です。割と珍しい鉱物。赤い部分はガーネットですよ。


ラマンイメージングでこうなる!すばらしい。蛍光がでる試料は分析困難ですし、うっかりすると強烈なレーザーでサンプルが焦げてしまうのが問題ですが、これは強力なツールになりそう。

IPCC AR5日本語要約

 気象庁HPに、IPCC第5次報告書の日本語要約(政策決定者向け)が掲載されています。
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/index.html

 2007年のIPCC第4次報告書と比較するといろいろおもしろいです。
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar4/index.html

 当然ながら大枠はAR4とAR5で同じですが、特に予測が難しかった降水予測の面で確信度が向上しているのが目立つでしょうか。また、海洋の貯熱量や海水のpHなど、温暖化/温室効果ガス増加などの影響を如実に示すグラフも多数掲載され、一般の人に対しても説得力が増しているのではないかと感じます(偉そうに言ってますが私も一般の人ですな・・・)。
 AR4のときの「最悪の予想」に近い値を人類は歩んできてしまっているな、という感じです。それにもかかわらず、温暖化に関するニュースが出ることが、少なくなってしまった気がしますね。まあ、短期的なことに目が行きやすいのが人間ではあるので、震災からの復興・景気・外交など、問題山積の現状ではしかたないことなのかもしれませんが・・・。

お久しぶりです

 日本国内の何割かの人が「スッキリ」する以外、何のメリットもない首相の行動に幻滅している私です。

 さて、2013年の平均気温の速報が出ました。気象庁によると、2013年の全球平均気温は、観測史上2位の高温を記録したとのことです。


気象庁HPより

 昨年末に、イギリス気象庁は、「2013年は観測史上最も高温な年の一つとなる可能性がある」としていました。この予想は当たったと言ってよさそうです。
※ただし、イギリス気象庁は、10月の段階で史上第9位と速報しています。11月は観測史上最高気温を観測しましたが、これがまだ勘案されていないことも関与しています。いずれにせよ、細かい順位に一喜一憂するのはあまり意味がありません。

 さて、2014年はどうなるでしょうか?同じくイギリス気象庁は、観測史上最も高温な年の一つとなると予測しています。どうなるでしょうか。

IPCC第5次報告書第一作業部会報告

いよいよIPCC第5次報告書のうち、第一作業部会によるレポートが公開されました。
http://www.ipcc.ch/report/ar5/wg1/#.UlEOkyR7JAp

総ページ数、なんと2216ページ!ダウンロードしてみると、データ容量は158MBもありました。
第一作業部会は、温暖化の科学的根拠を検討する部会です(ちなみに第二作業部会は温暖化が社会や環境に与える影響を検討し、第三作業部会は温暖化の影響をいかに軽減するかを検討します)。
要点は先日紹介したサマリー通りなので繰り返しませんが、フルレポートには非常に多数の図が掲載されており、これを眺めるだけでも楽しいですし、温暖化に関する大まかな知見が得られるかもしれません。私もしばらく眺めてみます。