夫のお気に入り ~ ロシアの煙草
私同様、夫は新環境への適応力がかなり高い。特に、食べるものや嗜好品に関しては、「日本食がないと生きていけない」とか、「ビールは○○のじゃなくっちゃね」とかいうタイプではなく、あるものをそれなりに工夫しておいしくいただいたり、その味に自分を慣らしたりしてしまう方だ。
そういう夫なので、モスクワ在住時は、嗜好品も当然、ロシア製ビールやロシア製煙草の中から好みのものを見つけ、それらを愛用していた。お気に入りの煙草は写真の「Союз(ソユーズ)」で、日本に帰ってからもロシアから来る方にお願いできる機会があると、「ソユーズお願いします」というほど気に入っていたようだ。
健康への配慮から減少した先進国での販売高をカバーするため、大手煙草メーカーが競って東南アジアに大々的に進出していることが、数年前頻繁にメディアで問題視されたが、ロシアもその進出先に含まれている。日本や西側諸国でお馴染みの大手煙草メーカーの製品はたいてい入手でき、しかもロシア価格、高くても1箱50円程度、と、喫煙天国だ。
ビールに煙草、どちらも身体に悪いが、種類が豊富で安価に入手できたので、そういう意味で夫にとって、ロシアは「いい国」だったようだ。
この煙草の名前は「ソユーズ・アポロン スペシャル・ライツ」
緑色で囲んだ部分には「喫煙はあなたの健康に有害です。」と記載されている。
「検察官」
- ニコライ・ワシーリエヴィチ ゴーゴリ, 船木 裕
- 検察官―五幕の喜劇
タイトルの日本語訳が「検察官」なので、てっきり犯罪モノかと思い込み、気にはなりながらも、今までなかなか読む気にならなかった戯曲だ。最近読んだ「訳注なしで読める『結婚』」
の面白さに味をしめ、同じシリーズのものを入手して読んでみた。
ふたを開けてみると、クセのない、文句なしに笑えるコメディだった。実際には、ここでいう「検察官」とは、地方都市の行政をお忍びで査察に来た「監察官」のことで、凶悪犯罪やドロドロした愛憎劇にはまったく関係のないストーリーだ。現代、日本に住む私が読めば、「クセのないコメディ」だが、作者としては、「当時自分の知っていたロシアの悪しきものをすべて、一挙にまとめて笑い飛ばしてやろう」という意図で書いたものだそうで、当時の観客にとってはさらに痛快な戯曲だったことだろう。
ロシア演劇には、最初にチェーホフ、それからゴーリキーの「どん底」、そしてブルガーコフの「巨匠とマルガリータ」の順で原作、または舞台に触れてきたので、どれも根底に重いテーマが流れている、という印象が強く、演劇好きなロシア人=真面目な人種、という印象が強かった。
けれども、今回、ゴーゴリを2冊読んで、少し印象が変わった。軽快なタッチでさりげなく描かれたこのドラマに、重たさやクソ真面目さは感じられない。ロシア人に対して、笑わない、暗いというイメージ以外持てない方にとっては、ロシア人の笑いや明るさを垣間見ることができる作品なのではないだろうか。
うちのお姫様
今日はひな祭りなので、うちのお姫様にも久しぶりにお洋服を着せてみた。
前回は激しく拒絶したムルカだったが、今日はまんざらでもない。「撮影目的」だとわかっているのか、余裕で色々な場所に移動してみせてくれた。
ごはんを食べたり。
窓辺で草をつついてみたり。
定位置にごろんと寝そべったり。
ムルカ城にも入ってみたり。
なんと協力的な![]()
あたし、モデルだもーん![]()
けれども、この数時間後、驚くべきことが起こった。
猫のいる普通のおうちでは、ごく当たり前の次の光景。これを、私は3年半の間、夢見続けてきた。ああっ
夢っていつか、かなうんだぁ~
(←われながら、ちょっと大げさ・・・
)
えっと。最近、こちらに遊びに来られるようになった皆様、ムルカは猫のくせに、決して人に抱かれてテレビを観たり、夜一緒におふとんに入って寝るようなことはしないのです。それが、どういう風の吹き回しか、今日は自分から私の膝に乗ってきて毛づくろいをし、そのまま寝てしまいました。あまりにも嬉しかったので、それから数時間ずっとそこに座っていました♪
My dream has come true ![]()
仲間はずれ
昨夜のこと、夫が見つけた新しい画像縮小フリーソフト の使い心地を一緒に確認していたら、ムルカが部屋には入って来ないで、部屋の入口からじっと私たちを見つめているのに気が付いた。
仲間に入りたいな、けれども人間たちはあたしが嫌いなパソコンの画面を見てる、今行ってもどちらもあたしとは遊んでくれないに決まってる・・・
と考えたかどうかは知らないが、とにかく扉から顔半分だけ覗かせて部屋の中の様子をじっと見ていた。その様子がかわいくて、写真に残したくなったのだが、私がカメラを取りに行っている間に、ムルカは姿を消してしまった。
仕方ないのでとりあえずソフトの話を最後までして、その後、ふたりで家中を探した。
押入れの天袋・・・いない。
押入れ・・・今日は閉まっている。
クローゼットの上・・・いない。
ダイニングのイスの上・・・いない。
これは、かなりいじけている証拠。見つかるまで探してやらないと、後が怖い。
もう一度、ふたりで探しまわる。
すると。。。
少し前に夫が見たときはいなかったはずのダイニング・チェアの上に目立たないように座っていた。しかも、探している様子を何だか楽しそうに見ている。
わざわざ、あたしのいない部屋に2人で集まらなくたっていいじゃない![]()
どうせ、あたしには、パソコンはわからないわよぉ![]()
こんなことは、たまにある。人間どうしの動作のない会話に入れてもらえないことを、心からやっかんでしまうのだ。
そして、これは決して夫の探し方が悪かったのではないようだ。ムルカは、探している人間たちの目を欺きながら、そっと移動し、人間の関心が自分に戻ったことに満足していたようだった。
お買い物の楽しみ~ ポイントカード / 会員カード
ご多分に漏れず、好景気のモスクワでも、様々な商業施設やレストランがポイントカード/会員カードなるものを発行していた。入会無料の場合、たいていはレジやテーブルで入会の斡旋を受け、住所と名前、電話番号を記入するだけで簡単に発行してくれるので、外国人でも様々なカードを持っている人は少なくなかった。我が家でも、日本食ファミレスチェーンや外国製化粧品専門店、大手百貨店などのカードを数枚利用していた。
日本との大きな違いは、結構な金額(100ドル以上)を出して購入するタイプの会員制割引カードも多かったということだ。カードの金額と割引率をちゃんと確認してから購入しないと、モトが取れないカードもある。大手スーパーのいくつかでは、割引率に応じた値段設定のカードを販売していたが、1つのチェーンだけで買い物を済ませるのは難しい、という理由で、我が家ではそういうカードは利用していなかった。(かなりの長期滞在予定であればそれも十分モトをとるのだろうが・・・。)
ちなみに。。。
私が3年間で最もトクした、と感じているのは、「Этоаль(エトアール) 」という外国製化粧品販売店チェーンのカードだ。ここのカード、無料、即日発行で、割引率は累積購入額に応じて、どんどん上がっていく、という元手ゼロのオトクな仕組みなのだ。しかも、いくつもの異なるショッピングチェーンに入っていたので、どのスーパーに行っても、たいていは専門店街に支店が出ている。
その上。。。
商品購入時にはカードをレジに通すだけなので、クレジットカードで購入しない限り、何人で使いまわしてもばれないのだ。こんなおいしいカードって・・・。
私が想像するには、ロシア人にはまだまだ、外国製化粧品なんて高値の花。だったらまず、使い慣れている外国人を集客して「売れている店」を演出すること、そして、外国人には、自分の国から持ってこなくてもモスクワにもこれだけ揃っていますよ、とアピールすること、が最重要課題の段階なのかもしれない。
そんなカード事情のモスクワ。新赴任者の方は実用目的で、旅行者の方はお土産代わりに、ぜひ、何枚か入手してみて欲しい。
ストックマン というやや高級(←モスクワにしては)ショッピングセンターのカード
会員になると、駐車場代がオトクな上、シーズンごとのお買い得情報や会員のみのご優待セールの案内が郵送されてくるので、まわりの人はほとんどみんな持っていました。
プラネッタスシ という寿しレストランチェーンのカード
このカードは提携チェーンのハンバーガーショップ、イタリアンのファミレス、等々でも使えましたが、カードが出現したのが私たちがモスクワを去る半年くらい前だったので、あまりポイントは溜まりませんでした。
☆ 自分たちの使っていたカードをどこかに紛失してしまったので、2社しかご紹介できません・・・。








