隣は何をする人ぞ・・・
ウグイスを初め様々な鳥の声、なんとなくふわっとした気温、それに日差しの暖かさ、とムルカなりに季節感を感じているのだろうか?ここ1,2週間、冬の間はめったに寄り付かなかった北側の部屋の窓際に、よく座るようになった。ここから外を眺めたいのだ。
メイワクなのは、自分だけでは行かないことだ。秋までは開いた窓から、ひとりで外を見るのにも慣れていたのに、一冬間が空いたせいだろうか。ごく近くから聞こえてくる自動車の音や犬の鳴き声、時折道行く人たちの話し声に、多大な興味関心を持ちながらも、ひとりで観察する勇気はないらしい。(このマンションは丘に建っているため、ベランダ側は5階だが、北側は道路から見ると3階になっていて、道との距離もぐっと近くなる。)
しかも、行きたがるのは決まって夕方の5時から6時頃。まず、窓を開けてくれと呼びに来る。開けてそのままリビングや書斎に戻ろうとすると、かなりの大声で騒いで一緒にいてくれとねだる。
寒いじゃん・・・。
昨年の秋まではひとりでできていたのだから、ここは徐々に自立して欲しいところだ。まあ、私としても何がそんなに気になるのか、そこそこ興味はあるのだが・・・。
いろいろ見えて楽しいにゃっ。
まさか、夕陽が好き、なんて言わないでよぉっ~![]()
んっ?前の犬と通りがかりの犬が接触っ?!
ほえてる、ほえてるっ!
これは、ケンカにゃっ? それとも仲良しにゃっ??
「The People's Act of Love」
- James Meek
- The People's Act of Love
ロシアに10年間駐在したロンドンのジャーナリストが、20世紀前半のロシアを舞台に書いた純文学作品。モスクワタイムズで2度にわたり大々的に紹介され、「ロシアを舞台に2005年に外国人が書いた文学作品の中では、突出した傑作」とまで書かれていたので、ついつい取り寄せてしまった。
物語はシベリアの片田舎を舞台に、内戦時代の赤軍や、チェコ軍侵攻、去勢した新興宗教、自らの目的を達成するために人食いまでいとわない狂人まで登場して、かなりショッキングな要素が絡み合って展開する。最初は、ロシアの広大な荒野を目の当たりにし、複雑な社会情勢に長期間にわたり外国人がどっぷり浸かっていたら、こんなストーリーも思いつくかもしれないと、少し醒めた目で、最近読んだ外国人が書いたロシア関係の小説と比べながら読んでいた。
が、物語が先に進むにつれ、だんだんのめり込み、最後の3日間くらいは家事やネットを最小限にして、ただひたすら読んでしまった。
意外な結末、優れた人物描写、そして読後に強く残る物語のテーマ、確かにこういうのを純文学の傑作というのかもしれない。ちょっと分厚い英語の本だが、時間がある方にはお勧めしたい。
ムルカもエクササイズ ~ 猫って人間の動作を真似るできるの?
上の写真、いつもの寝姿とはちょっと違う。私が腹筋体操をしているのを真似しているところなのだ。
もう1ヶ月以上も前のこと、このままムルカと同じ体型になってはいけないっと思い立ち、バレエ・エクササイズのDVDを購入
したことを、覚えていらっしゃるだろうか。
実は、このDVD、かなり本格的なエクササイズで、バレエのポーズを利用したストレッチ程度に考えていた私にはかなりハードだった。そのため、しばらく最初のウォームアップとストレッチまでを続けたものの、その次のハードな(??) 「美しく踊るために必要な筋肉を鍛えるエクササイズ」には進めず、いつのまにかほったらかしにしてあった。
ところが昨日、メジャーを使う用があったので、ついでに自分のウエストを不用意にも、何の覚悟もなく、測ってしまった。!Σ( ̄口 ̄;;
サイズを知ったときのショックはとても言葉では表せない。![]()
そこで![]()
今朝からさっそく、エクササイズの次に進む決心をしたのだが、我が家のリビングはそんなに広くはない。テレビの画面がよく見えて、しかも寝転んで足を伸ばしたまま左右に倒せる場所、というのを探すと、それはソファの上くらいしかなかった。
というわけで、ソファの上でDVDを見ながら腹筋運動をしていると、ふと、下でもパタパタと音がする。そう、ムルカが私と同じように手と足を伸ばしてはひねっていたのだ。
猫って、人間の真似をする動物だったのだろうか?
新発見した気分になった私は、さっさとエクササイズを放り出し、カメラを手に取った。
ゲリコン・オペラ
ロシア人の友だちでここの従業員にツテのある人がいて、何度か良い席にご招待いただいたのが、この劇場 に足を運ぶようになったきっかけだ。この劇場の建物は18世紀に建てられた貴族のお屋敷、ホールはダンスホールを改装したものだ。
クロークからロビーに足を踏み入れると、豪華なシャンデリアと赴きのある肖像画の数々が迎え入れてくれ、貴族のお屋敷にお招きいただいたような贅沢な雰囲気を味わえる。ワインやシャンパンも、決して使い捨てプラスチックコップなどではなく、上品なグラスに注がれ、カナッペなどと一緒にいただくことができる。座席数も200席程度とこじんまりとしているので、肩の凝らないくつろいだ雰囲気でオペラが楽しめる。
この劇場は、若い演出家による前衛的な演出が評判で、「カルメン」や「コシ・ファン・トゥッテ」などは完全に現代劇に書き換えられている。出演者の大半は大変若く、モスクワ音楽院に在学中だという話も聞いたことがある。もちろん指揮者もみな若い。ここの特徴は、セットや衣装にあまりお金をかけず、安い経費で様々な新しく奇抜な企画を試み、安い入場料で観客に見せることだ。ボリショイ劇場のように、大掛かりな大道具とすばらしい貴族の衣装でオーソドックスな演出の名作を見せる劇場とは、また、一味違った楽しみ方ができる。
プレイガイドに流しているチケットはほんのわずかで、チケットのほとんどはこの劇場の切符売り場で販売しているため、わざわざ出向いてロシア語で購入しなくてはならない.。短期観光でモスクワを訪れる場合は、残念ながらこの劇場での観劇は難しいだろう。ただ、ロシア語がわかる人と一緒の旅行や、モスクワに長期滞在される場合は、ぜひ、一度は覗いてみて欲しい劇場だ。
☆ ☆ ☆
私が最後にこの劇場でオペラを観たのは、ちょうど1年前の今日だった。演目はヤナーチェクの「マクロプロス事件」というオペラ。不老不死薬の服用により何百年も若さと美貌を保つ、罪深くしたたかな悪女のヒロインが、「長すぎる人生は不幸だ」と言って自らの命を絶つラストシーンが印象的だった。
年若くして結婚、出産した同年代の女性に比べると、自分の社会人としての現役人生はいつのまにかとんでもなく長いものになっていた。それまであまりおつきあいをする機会のなかった「早婚&良妻賢母」系の多くの日本人とモスクワで出会い、生き方の違いをしみじみと実感していた私にとっては、大変感慨深く、味わいあるセリフだった。帰国後、これまでと違う人生を過ごしてみたいと考えるきっかけとなり、今のようなスローライフを送る選択に、少なからず影響を及ぼしたオペラでもあった。
DM風デザインのしゃれたパンフレット
いつもは英露二ヶ国語で記載されているあらすじが、この演目に限ってパンフレットのデザイン性を重視したためか、ロシア語のみでしか掲載されておらず、真っ青になった記憶が・・・。^^; 休憩時間にそれぞれ予習してきた「オーソドックスなあらすじ」と照らし合わせながら、あらすじと登場人物の「答え合わせ」を友人と必死でしたのも、今では微笑ましい思い出の一コマに・・・。










