こんにちは。高橋です。
中学2年生の国語の教科書に『アイスプラネット』(椎名誠著)
という作品があります。
中2生の期末テストの範囲です。
主人公の中学生悠君と、母親の弟「ぐうちゃん」との物語です。
居候のぐうちゃんは定職に付かず、悠君の母親からは煙たがられています。
悠君に、ぐうちゃんのようにならずに
しっかり勉強して働いて欲しいのです。
一方、悠君はぐうちゃんの怪しくも面白い話が大好きです。
馬を飲み込むアナコンダという蛇の話や、体長3メートルのナマズの話、
見た者を幸せにするというアイスプラネットの話など。
半信半疑ながら聴くのを楽しみにしています。
ある日、ぐうちゃんから聞いた話を悠君がクラスメイトにすると、そんな話はでたらめだと
馬鹿にされてしまいます。
それを機に悠君はぐうちゃんへの信頼感を無くし、関係が冷めてしまいます
それからまた日が経ち、ぐうちゃんは貯めたお金で海外へ長旅に出てくると言い、
家を出ていきます。
出る直前に悠君とがっしり握手をしたぐうちゃんは、旅先から悠君に手紙を出します。
『若いうちに勉強をたくさんして、いっぱい本を読んで、いっぱいの「不思議アタマ」になって
世界に出かけていくとおもしろいぞ。
世界は、楽しいこと、悲しいこと、美しいことで満ち満ちている。誰もが一生懸命生きている。
それこそありえないほどだ。それを自分の目で確かめてほしいんだ。』
と書かれた手紙とともに、封筒には大きなナマズの写真と、
北極海に浮かぶアイスプラネットの写真が入っていました。
お話は以上です。
個人的にこの作品は非常に気に入っていて、
正に私から塾生へのメッセージと重なります。
昔から好奇心の強かった私は、学校の大半の授業は楽しみにして
聴いていました。
自分の知らないことを知って、その感動を母親などによく話したものです。
咲心舎に来てくれている塾生達にも、
そんな新しい世界を知る楽しさを知って欲しい
と思い、授業をしています。
ぜひ機会あれば御覧になって頂きたいです。




