♩ニコレッタのオペラ(あるピアニストの墓場)♩ | エルメスへの想い

エルメスへの想い

自分で言うのも何だけど、いい恋愛してますorz
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リッドキララ

 

あっという間に過ぎてしまった。未亡人となり、早すぎるこの歳月。

新しい冒険に出かける気力もなく、かといって、過去の思い出に浸る強靭な精神も肉体も、持ち合わせておらず、

私は「今」という牢獄に身を投じ、かといって病気にかかることもなく、精神を犯すこともなく、自然に守られながら生きるのだった。

 

そして、すでに習慣となった毎日の散歩、そしてただ一つの魂の置き所、あの「窓」から流れてくる旋律。

同じ曲は、ひとつとしてない。

一体誰が。

そんな問いも、好奇心よりも先に、

最近となっては、「いつかピアノが止む日が来るのではないか」というあせりが、私を支配し、その媚薬を一滴もおとすまい、と私は毎日その城似通い続けるのだった。

(Menuetto)

ある日、いつものように、城からメヌエットが流れてくるのを聞いていた。

最後のTrilloのフレーズを聴き終えた後、わたしは、信じられないものを目にした。

その黒い窓から、一つの顔が現れた。男か女かは、わからなかった。

そして、私の方に向かって、笑った。

 

 

そして、私は彼が誰だか知っていた。

 

 

流れる歳月。

それが、一番崇高で美しき「芸術」であろう。

そして彼は、崇高な芸術となっていた。

私がこれまでに見た、何よりも、美しく、儚く、誇り高い。私の足は、自然と城の方へと向かっていった。

 

普段閉じたままの、戸は、初めての訪問者を、まるで何年も待っていたかのように、準備されていたかのように、自然に開いたのだった。

 

そして、私はそれを不思議とは思わなかった。

 

奥に進んだ。思っていたよりも、何もなかった。

 

私は、私の知っている彼が、自分の全ての想像の賜物を「五線譜」という小さな枠に絞り込んだことを知った。

毎日、決して同じことがない彼の作曲の原因がわかった。

 

一番奥の部屋にたどり着く。

 

オルガンの前に、彼は静かに座っていた。(Fuga)

「やっときたね」

 

彼は、私を「見た」。

目からは、涙が伝っていた。

 

 

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音楽は、神との対話の唯一の手段である。

私たちは、物質世界に閉じ込められた人形に過ぎず、おんなじ原子でできた「脳」は、自分と同じ原料で成り立つものしか、

認識することができない。

それゆえ、「神」は幻想に過ぎぬ、という無神論の訴えは、ある意味完全に正しく、私たちの住む世界の「Limit」をはっきり示しているのである。

 

水槽の中の魚は、酸素が一体どこからくるのかを知らない。

私たちは、音楽ではしばしば示される、Inspirationが一体どこから来るのかを、全て「認識」できないからだ。

魚が、エラの呼吸以上のものを得て、水無で生きる術を覚えるほかには。

故に、真実を知る方法は、唯一、水槽の中の酸素を分析して、それらがいったいどこから来るかを「推定」するしかないのだ。

だから、人間には、音楽を分析することにしか、「神の世界」を知ることはできないのである。

 

全ての音楽は、宗教的儀式によって、発達してきた。というのも、人々は、自然界に存在する「音」を通し、それを真似ることを覚えたが、それを自分自身の言語にするため、教会や、「祈り」の儀式が重要な役割を果たしたからである。

目を瞑り、話声を聞く。

すると、すぐさま、そこに直感のような物が働き、「生と死」「緊張と緩和」「恋の始まりと終わり」「希望と喪失感」と一気にイメージが現れる。そしてそこには、ちいさな法則があり、対位法や、和製学が、重要なヒントを与えてくれるのは、言うまでもない。

 

 

 

 

。。。。。執筆中。

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                登場人物の説明です

 

ツインソウル NGアップ

宮本武蔵のように、ひたすらストイックにピアノの練習をする音楽院教授。

          

       サボテンとリクガメと猫と、動物全体をひたすら愛でる。

              NG天国の始まり1   

              NG天国の始まり2 

                 天国の始まり3 

                 天国の始まり4 

 

 

 

昔の話、既婚クラウディオとの交際ダウン

                  バツイチ。

                 薬剤師の息子。

        パリと、Pugliaというイタリアの大学で育った彼。

    ありとあらゆる(おそらく500人以上)女性と寝続け、

             なぜかニコレッタにたどり着いた。

              息子はニコレッタの元音楽生徒。

 

        同居人でもあるので、ニコレッタの壮絶な、公式不倫が始まる。

 

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