第6話 「case18 Rouge Morgue」
(´・ω・`) ドロシーもしかして死んじゃうん?
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
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 ̄ ̄ ̄ ̄
プロット関連の情報
・(開錠の訓練を受けるベアト)
・王国外務省の暗号表の入手※
この外務省の暗号表が何であるかは不明。
感想
今回のエピソードはドロシーの掘り下げ回。かつて酒に溺れ暴力を振るうようになった父親から逃げ出したドロシー。何だかんだいいながら親は娘を、娘は親を大切に思っている。そんな数奇な運命の果てに再開し、悲しい結末を迎える切ないエピソードだった。
スパイという組織に身を置きながら、どこかで人の善意というものを信じたい傾向が見えるドロシー。過酷な世界で生きながらも、その心は完全にスパイに成りきれていないドロシーの人の良さが見えてきただけに、ドロシーの心が擦り減るような一幕は少し気の毒に思えてしまう。だからこそ、今回のようなエピソードはドロシーに割り当てられたのだろう(´・ω・`)
ドロシーの過去
ドロシーの家庭は父親が事故で職を失うまで理想的な家庭だった。しかし、職を失って酒に溺れた父親は暴力を振るうようになり、母親も家を出てしまった。その後、父親のやつあたりは娘に向かう。耐えかねたドロシーは共和国革命の直前に家を飛び出て。それ以来疎遠となっていた。
ドロシー
ドロシーの本名はデイジー。ドロシーはかつて家を出た母親の名前。
ドロシーの任務
ドロシーはコントロールから王国外務省の暗号表を命じられる。ノルマデンディー公の協力者がドロシーの父親だと知ったコントロールが、ドロシーを適役と判断したためである。この任務をドロシーが成功させると、ドロシーの父親は用済みとして処分されることを知っている。そこで、任務成功と父親の命を救う両方のミッションを成功させる方法を選択する。
父親の娘への思い
見るからに落ちぶれた姿で駄目な様子だが、娘のドロシーとの再会を喜び、ドロシーに対しては良き父親であろうとする。仕事の報酬で娘との暮らしを夢見ており、娘を売れと迫る金貸しに暴力を受けても頑なに拒否するだけの意地はまだ持っていた。
娘の父への思い
かつては円満な家庭で幸せに満ちた生活を送っていたドロシー(デイジー)。事故で職を失ったことに同情した面もあるのだろう。最後は暴力に耐えかねて逃げてしまったが、それでも父親がかつての父親に戻ってくれることに一縷の望みを持っているのが分かる。
切ない結末
ドロシーは目論見通り、コントロールの任務を達成するとともに、父親の命も救うことができたとに満足している。金貸しに抵抗し自分を売らなかったことで、父親は自分が好きだった頃の父親に戻ってくれるかもしれないと嬉しそうな顔を見せている。
娘と二人での再起を考えた父親は、二人分の報酬を要求したことで、ノルマンディー公の部下に殺されてしまう。そうとは知らずに、酒場で待つドロシーの嬉しそうな表情が何とも言葉にし難い切なさをより強調する皮肉な一幕となってしまう。
不穏な要素(メタ視点)
ノルマンディー公の部下(ガゼル)に、今回の任務に自分の娘(ドロシー)が関与していた事を話してしまった父。任務の内容的に口外無用と思われる任務だけに、ガゼルがこれを調査し口封じにドロシーやベアトの素生調査を始めても不思議ではない展開である。
スパイという過酷な世界を描いている作品だけに、その苛酷さの表現の方法として、主人公勢の誰かが死ぬことで演出するのだとすれば、ドロシーはかなり危ういポジションにいるように思える。
これまでも、ドロシーは無意識下で人を信じたいという気持ちを持っているとも取れる描写があった。スパイという舞台においては足枷になる要素である。これが命取りになって危機的状況になりそうな不安を感じる。
その他
・ベアトはプリンセスの友達として、王国内務省には素性が割れてると思うがこんなミッションに参加したり、衆目の面前で声色を変えて遊んだりしてて大丈夫なのだろうかw
・ベアトの声が豊崎愛生氏が演じるキャラの声にそっくりに聞こえた。
・今回はCASE18。第一話がCASE13で、それより後のCASEは初めて。
打ち解ける二人
過去の似た境遇にシンパシーを感じるドロシーは、スパイらしからず自分の事をベアトに話し、打ち解けていく。ベアトが王国内務省の者と関係が深い者だった場合、危険を感じる描写が多い。作品が作品だけに、無いと思いたいが疑心暗鬼になってくる(><;)
アンジェとプリンセス
晴れて堂々と一緒に未来を信じ励まし合う二人。プリンセスは王国と共和国の統一を考えているようだが、国民の声に耳を傾けるという姿勢はどちらかといえば共和国よりの思想に近いのだろうか。あるいは女王として、王国でそのような体制を作ろうとしているのかもしれないが。
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