終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 11話 感想 | ながめせしまに@無為

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これ知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。これ知るなり。

11話 どうか、忘れないで

 

 


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      /  \    /\    遂にクトリの髪が赤くなってしまった
    /  し (>)  (<) \   獣の数も多すぎんよぉー
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    /:::::::: ( ○)三(○)\   ネフレンの目ええええええええええ
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公式あらすじ

昨日の告白から何となくぎくしゃくしているヴィレムとクトリ、二人はグリックと遺跡で待ち合わせする。そこは、ヴィレムの生まれ故郷、帝国領ゴマグ市。その時、大きな地震が発生、ティメレの大群が出現する!

 

 

レビューと感想

 いよいよ来るべき時が来てしまった。

 

 事実上の婚約関係となったクトリとヴィレム。クトリはヴィレムのプロポーズを噛みしめ幸せそうである。これまでと関係が変わったことで、クトリはヴィレムと面と向かって話すのが恥ずかしいらしい。”今度”キスしようと考えてみたり、初っ端から死亡フラグが全開である。それでも束の間の幸せを噛みしめていているクトリを見ていると自然と顔もほころんでしまう。

 

 

そしてクトリは幸せとは何かを考えている。ラーントルクの話を聞いたクトリは幸せをどう解釈したのだろうか。「幸せは人それぞれ、何が自分の幸せにつながるか」こう語るラーンの言葉は、クトリがこの先自らが自己犠牲になるようなことでも、これは私の幸せと自分を説得させる材料となってしまいそうである。

 

そもそも妖精という存在の仕組み自体が人間とは大きく異なっていることから、死生観の物差しが違っている。それは倉庫の子供達が、子供でありながら自分の命を大切にする意味を知らない様子や、以前のクトリらは死は当然のものと受け入れていることからも明らかであった。

 

寿命自体が短く、そしてやがてくる日というものを事前に予知夢で知り、それまでの命だということを当たり前のように受け入れて生きている存在である。ヴィレムはこの妖精の死生観に、人間の死生観や生きることの喜びをクトリを通して教えて見せた。

 

クトリは当初これにとまどいながらも、生きる事に希望を託し、そして見事生き残り自分の運命を切り拓いた。しかし、寿命という壁、前世の侵食という抗えない壁はやはり厳然と目の前にそびえている。

だからこそ、クトリは残された寿命の中で自分の幸せを探し、それを精一杯感じながら生きたいと願っているのではないだろうか。 クトリが今幸せということについて考えているのは、そうした側面も多分にあるように思う。

 

そしてクトリが今生きて、ヴィレムとの愛を感じている幸せは、神の悪戯ともいうべきいわばボーナスタイムのような時間である。そう遠くない未来に自分が自分で無くなる or 寿命が尽きると分かれば、クトリがヴィレムや他の妖精のために、自分の命を犠牲にすることを選ぶのは容易に想像がつく。そして、それは人間の物差しでは悲しいことかもしれないが、妖精の物差しでは幸せというように感じるのかもしれない。

 

幸せ一杯のクトリだが、初っ端の死亡フラグを全速力で回収に入る、怒涛の展開が始まる。いよいよである・・・。(´・ω・`) ヴィレムのかつての住居に到着した一行は、大規模な落盤に巻き込まれる。その先で見つけた結晶の中には、お腹に大きな剣の傷跡があるエルクの身体が閉じ込められていた。それに触れたクトリの髪の毛は瞬時に赤色へと染まった。

 

 

その前にこの世界の秘密が少し明らかになったのでおさらい

 

・ヴィレムらがかつて戦っていた敵は、星神と呼ばれる存在。四人の神様が存在する。

 

・カーマインレイク、ジェイドネイル、イーボンキャンドル、エルクハルクステン。イーボンキャンドルがヴィ  レムと直接対決し、現在はスオンのとこにいる頭骸骨。エルクが四人の頂点。

 

・世界を壊そうとしていた人間を、星神は滅ぼそうとした。しかし人間の勇者が先に、星神の主エルクを  殺したために失敗した。その後人間は獣へと変わって、全てを滅ぼした。

 

・リーリァはセニオリス(クトリが使うダグウェポン)の呪詛を用いエルクと差し違える。エルクはこれにより 子供のうちに死んでしまった。その後エルクの魂はクトリとして転生する。

 

・クトリら妖精(レプラカーン)は、リーリアのように好きな人たちのために戦いたいと願ったエルクの夢?  クトリは自分の名前を忘れる前のギリギリのタイミングでエルクの元へ戻ってきた

 

・リーリアはヴィレムを愛している。エルクを倒したリーリアも倒れるが、謎のイケメンに抱きあげられて、  その場から退避。この時点で死んだのかは不明だが、死んだようにも見える。

 

感想続き

 クトリは髪が赤化したことで気を失うと同時に、エルクの世界へと誘われる。そこでこの世界の秘密を聞くとともに、自身の出自と存在理由を知った。ギリギリのタイミングだということで、第一話冒頭のシーンから考えても、エルク化してもかろうじてクトリの意識は残ると見て良い。

 

 

一方地上で獣と交戦するラーントルクとノフト、そしてネフレンは無数の獣に襲われ窮地になる。ネフレンは前世の記憶の侵食が始まったのか瞳が赤化するorz 次回予告では、このまま第一話冒頭につながりそうだ。 

 

前回からラーントルクが可愛く見えて仕方ない。クトリがいなくなっても、ネフレンとラーントルクが健在ならばなんとか耐えられそうな気がする。なのに、なのに、このままではクトリ、ネフレン、ラーントルク、ノフトみんな死んでしまううううううう。やめてえええええ。せめてネフレンとラーントルクだけでも何とか・・・。

 

クトリの死は第一話冒頭から心の準備が出来ていたが、他の妖精については誰がどうなるのか分かっていなかったので結構大きなショックを受けそうである。心の準備ができているかどうかというのは、やはり衝撃に大きな差がでる。 

 

クトリが死んでも頑張ったねという気持ちで受け入れられそうなんだけど、ネフレンとラーントルクが死ぬとなると、死に方次第では大量のティッシュを必要とするかもしれない。最近涙腺緩いし・・・。

 

 

もう一人のヴィレム

 

 ヴィレムはリーリアの戦いを止められなかった。だから同じセニオリスの使い手であるクトリに入れ込んだと語る。とすると、ヴィレムはアルマリア(施設でケーキ焼いて待ってるといったヴィレムと一緒に住んでた女性)ではなく、リーリアが好きだったのだろうか。

 

アルマリアとの約束を果たせなかったので、新たにクトリと約束をして贖罪しようとしたと問い詰める。それを否定するかのようにヴィレムはボロボロの身体の最後の力を使ってクトリらを守ろうとするようだ。

眠っているクトリに接吻したヴィレムは侵入してきた獣を瞬殺したようだ。

 

このもう一人のヴィレムの幻覚が彼の真意だとすれば、クトリとの関係も虚しく少し悲しいものに思える。

 

 

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|.....||__|| (     )   来週は鼻セレブ買って待機やな
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
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