「一息絶命」クンダリーニと共にあらん我がヨガ道

 

 

武術,特に日本の古武術をやられている方でまずその名を知らぬ者はいない佐川幸義先生.

 

間違いなく,最高峰の達人

佐川幸義 先生

(「WEB秘伝」より / 佐川先生の足にしがみついた木村先生が足の合気により吹っ飛ばされた瞬間)

 

佐川先生は,今からちょうど20年前の1998年に95才でお亡くなりになりました.

 

佐川先生の素晴らしいところは,やはり圧倒的な「技」ではないでしょうか?

 

例えば,ヒマラヤのヨガ行者の逸話に多いテレポーテーションや空中浮揚など,人づてにその話は良く聞きますが,

 

佐川先生の凄いところは,

 

どんな相手に対しても,その場で「技」で見せてしまうところにあるといえます.

 

その相手も一般人ではなく,柔道や剣道,空手,レスリング,ボディビルダーなどのチャンピオンなど,屈強な猛者ばかりです.

 

どこからどう攻めて,いつの間にか自分の力が無力化されてしまうという…

 

その神秘的ともいえる技には,合気と呼ばれる大東流合気武術の奥に潜む秘伝の原理が働いています.

 

この「合気」は,いわゆる古武術にある逆手などのように,手首をひねったりすることなく,

 

その人の本質を無力化してしまうようなヨガみたいな未来の武術なのです.

佐川先生 合気

 

佐川先生の技があまりにも神秘的に見え,

 

「合気」という名称から中国武術などのような気の一種による崩しなのかとよく勘違いされますが,

 

佐川先生によれば,気とは一切関係なく,

 

人間が全く思いつかない,今までの常識を覆すような崩しの原理で崩しているそうです.

 

この崩しの原理は一から理論的に説明できるもので,力は一切必要ないが,日々の鍛錬があってこその技術だそうです.

 

佐川先生は,毎朝午前中,3時間の鍛錬は欠かさず行い,

 

8キロのハンマーを何百回と振り,四股や体捌きも何千回と行っていました.

 

この力を一切必要としない「合気」ではあるが,

 

日々の鍛錬と,ひらめきがないと絶対に「合気」はつかめないそうです.

 

古武術の分野で身体の鍛練の重要性について説いていたのは,佐川先生ぐらいかもしれません.

 

佐川先生は,魂や気など,いわゆるオカルト的な言葉は一切使わず,かなり論理的なお話をされていたようです.

 

…詳しくは,木村達雄先生が執筆し,佐川先生が監修をされた「透明な力」をお読み下さい(*v.v)。

 

この佐川先生の修行論と巻末の語録は,修行者に大変参考になります.

透明な力

 

佐川先生は,師匠の武田惣角先生から大東流を学ばれ,17才でその奥に潜む崩しの原理を発見し,

 

70才の時に「合気」の入り口に立てたとおっしゃていたそうです.

 

そして,お弟子さん達によれば,亡くなる直前の時期が最もその合気技が強烈だったそうです.

 

つまり,先生自身が現状に満足されることなく,どんどん進化されていったということです.

 

佐川先生のお言葉にも,

 

人間が考えることに限界はなく,最高や究極と思った時点で進化が止まってしまうとのことです.

 

私は,佐川先生が日々身体の鍛錬を欠かさなかったことは,ヨガにも似ていると思い,

 

はじめは表面的な肉体的鍛錬だったのが,色々と気づくところがあり,徐々に肉体ではない

 

もっと内側の深い部分を鍛えられるようになったのだと思います.

 

そのことは実際に,常に一番近くで佐川先生を見てこられた木村先生もご著書の中で書いておられます.

 

そして,ヨガや修行系の言葉にありがちな

 

肉体の鍛錬や肉体次元はレベルが低いという根拠のない言い回しが未だに多くあるように感じます.

 

(「肉体にこだわりすぎると,「魄」が強まりすぎてしまう」…などが典型的な例)

 

ヨガのアーサナ(ポーズ)をただ形としてやるのか,

 

肉体を通じて奥に潜む本質の部分を鍛えるのか…

 

肉体次元がレベルが低いと思うケースは,

 

ただ,その形にしか目が行っていないために起こると思います.

 

実際は,生きている限り,肉体を通じてしか奥の部分にタッチできないのです.

 

入り口は肉体ということです.

 

ですので,ラージャヨガの教えでも肉体次元を「食物鞘」と呼び,

 

やはりスタートはそこで,そこから深い次元に入っていくわけです.

 

5つある内の鞘の一つとしてきちんと認識しているので,

 

決して軽視していないことが分かります.

 

アーサナに留まらず,呼吸法や瞑想も肉体がなければできません.

 

そういった意味では,

 

ヨガをするため,深い部分とつながるために,私たちはこの肉体を身にまとっているといえるのです.

 

イチロー選手にしても日々のルーティン,初動負荷理論に基づいた

 

筋トレやストレッチともいえる独特のトレーニングを何年も繰り返しています.

 

端から見えるといつもと変わらないトレーニングをしているようにみえますが,

 

本人からすれば,その内面や意識はどんどん進化していっているはずです.

 

同じことを繰り返すからこそ,様々な発見や気づきがあり,

 

それらを極めることができるとも捉えることができます.

 

また,真の達人の特徴として,気や魂などの言葉は使わず,

 

現実世界から決して目を背けず,肉体に敬意を払い,肉体的鍛錬を大切にしているように思います.

 

格闘家のヒクソン・グレイシーもそうではないでしょうか?

 

宮本武蔵にしても,神の存在は尊ぶが,困ったときだけ依存したりすることはありません.

 

皆,決闘や試合などガンガンに現実世界を力強く生き抜いています.

 

…いつでも「技」として見せられるという点においては,

 

ヒマラヤには佐川先生を超えるような修行者はまずいないでしょう.

 

さらに佐川先生は,お弟子さん達によってその名前を知られるようになりましたが,

 

あれだけの実力者でありながら,

 

名を求めず,修行に徹するというスタンスを貫かれた先生でしたので,

 

もちろんマスメディアに登場することもなく,

 

真に修行者の模範となる先生だったといえます.

 

佐川幸義 先生

芸術家のような雰囲気を漂わせる佐川先生

 

“May the Kundalini be with you” - Guru Prasad Singh -

 

P.S.


今,津本陽さんが,佐川先生についての小説を連載中です.

 

ものすごく面白いです!

 

WEB上で,無料で読めますので,是非お読み下さい(*v.v)。

 

あまりにも面白くて一気にスラスラ読んでしまいますニコニコ

 

連載の第5回,6回の筑波大の体育学系の先生方や院生たちが佐川先生に挑むも

 

ミイラ取りがミイラになって帰ってくるところも面白いです^^

 

深淵の色は 佐川幸義伝

深淵の色は 佐川幸義伝

 

………

 

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