電波バトル5、対策を急がなければならない
メタンハイドレートはダメ、原子力発電はダメ、太陽光発電もダメ、風力発電もダメ、電気自動車もダメ、燃料電池もダメ、水素エネルギーもダメ、石油の輸入はやがて止まる、と、どうしてそんな悪いことばかり書くのか?と思われるかもしれませんが、書く必要があるから書いているのです。
石油の輸入が止まる時に備えて一日でも早く対策を講じなければならないのに、石油はずいぶん前から、無くなる、無くなる、と言われているのに、いつまでたっても無くならないし、メタンハイドレートや原子力発電や太陽光発電や電気自動車や水素エネルギーやバイオ燃料等々、いろいろ頑張ってるから大丈夫、みたいに思われて、結局、石油の輸入が止まった時のために本当に必要な対策は、今のところ何一つ講じられていないのです。
前に、フランスは電力供給の約80%をまかなうほど積極的に原子力発電を導入しているにもかかわらず、国民一人あたりの石油消費量はイギリスやドイツよりも多く、原子力発電が石油の代わりのエネルギーという意味では全く役に立っていないことを書きました。
原子力発電に限らず、太陽光発電や風力発電で作った電気を使って電気自動車を動かすことや、メタンハイドレートからメタンガスを取り出し、そのメタンガスから水素を作って燃料電池自動車を動かすことや、バイオ燃料で自動車を走らせることは可能ですが、それらが今軽油を燃料として走っている膨大な数のトラックの代わりとなって、食糧をはじめ、多くの物の輸送の中心的な役割を担うということは、あり得ないことなのです。
今は無理でも、将来は技術が進歩して、みたいなこともよく聞きますが、電気自動車や原子力発電が多くの人に知られるようになったのは1970年の大阪万博の時で、その頃からずっと巨額の税金を注ぎ込んで、多くの研究者達によって研究と改良が加えられて、今に至っているのです。水素エネルギーや燃料電池などの技術も同様で、半世紀以上も前からさまざまな研究・開発が積み重ねられて来て、すでに成熟し、完成された技術なのです。
もちろん、技術的に改良の余地が全く無いわけではありませんが、実用性という面では十分研究がなされ、すでにこれらの技術は軍事部門や宇宙開発部門、あるいはソーラー電卓や離島の灯台など、利用される所では利用されていますが、それは石油が担っている役割に取って代わるものではなく、石油や石炭、天然ガス等を燃料として利用する工業製品の大量生産システム、石油を消費して走るトラックによる大量輸送システムの存在を前提とした上で、部分的に利用されるだけなのです。
いわゆる「新エネルギー」と呼ばれる、実は全然新しくないエネルギー源やエネルギー利用技術が、まるで石油に取って代わって、将来の主要なエネルギーになるかのように思われているために、石油の輸入が止まった時に備えて、本当に講じておかねばならない対策が、全く講じられていないのです。
石油の輸入が止まった時のための対策、石油が無くても人間が安心して暮らしてゆける社会をこれから作ってゆくことは、長い時間と多大な努力を要することです。手遅れにならないように、できるだけ早く対策を講じなければならないのです。
これからも時間を作って、この問題についていろいろ調べて書いてゆこうと思っておりますので、もし興味とお時間があれば、またお付き合い下さい。
石油の輸入が止まる時に備えて一日でも早く対策を講じなければならないのに、石油はずいぶん前から、無くなる、無くなる、と言われているのに、いつまでたっても無くならないし、メタンハイドレートや原子力発電や太陽光発電や電気自動車や水素エネルギーやバイオ燃料等々、いろいろ頑張ってるから大丈夫、みたいに思われて、結局、石油の輸入が止まった時のために本当に必要な対策は、今のところ何一つ講じられていないのです。
前に、フランスは電力供給の約80%をまかなうほど積極的に原子力発電を導入しているにもかかわらず、国民一人あたりの石油消費量はイギリスやドイツよりも多く、原子力発電が石油の代わりのエネルギーという意味では全く役に立っていないことを書きました。
原子力発電に限らず、太陽光発電や風力発電で作った電気を使って電気自動車を動かすことや、メタンハイドレートからメタンガスを取り出し、そのメタンガスから水素を作って燃料電池自動車を動かすことや、バイオ燃料で自動車を走らせることは可能ですが、それらが今軽油を燃料として走っている膨大な数のトラックの代わりとなって、食糧をはじめ、多くの物の輸送の中心的な役割を担うということは、あり得ないことなのです。
今は無理でも、将来は技術が進歩して、みたいなこともよく聞きますが、電気自動車や原子力発電が多くの人に知られるようになったのは1970年の大阪万博の時で、その頃からずっと巨額の税金を注ぎ込んで、多くの研究者達によって研究と改良が加えられて、今に至っているのです。水素エネルギーや燃料電池などの技術も同様で、半世紀以上も前からさまざまな研究・開発が積み重ねられて来て、すでに成熟し、完成された技術なのです。
もちろん、技術的に改良の余地が全く無いわけではありませんが、実用性という面では十分研究がなされ、すでにこれらの技術は軍事部門や宇宙開発部門、あるいはソーラー電卓や離島の灯台など、利用される所では利用されていますが、それは石油が担っている役割に取って代わるものではなく、石油や石炭、天然ガス等を燃料として利用する工業製品の大量生産システム、石油を消費して走るトラックによる大量輸送システムの存在を前提とした上で、部分的に利用されるだけなのです。
いわゆる「新エネルギー」と呼ばれる、実は全然新しくないエネルギー源やエネルギー利用技術が、まるで石油に取って代わって、将来の主要なエネルギーになるかのように思われているために、石油の輸入が止まった時に備えて、本当に講じておかねばならない対策が、全く講じられていないのです。
石油の輸入が止まった時のための対策、石油が無くても人間が安心して暮らしてゆける社会をこれから作ってゆくことは、長い時間と多大な努力を要することです。手遅れにならないように、できるだけ早く対策を講じなければならないのです。
これからも時間を作って、この問題についていろいろ調べて書いてゆこうと思っておりますので、もし興味とお時間があれば、またお付き合い下さい。
電波バトル4、オイルサンド、メタンハイドレート
オイルサンドやメタンハイドレートなどが石油に代わるエネルギー資源として持ち上げられることがありますが、論外です。
オイルサンドは、コールタールに似た、油を含んだ砂又は砂岩ですが、昭和初期に当時の日本が植民地としていた中国大陸で実用化を試みたことがあるそうですが、使いモノにならずにあきらめた、とのことです。将来のエネルギー資源ではなく、過去の遺物です。
01年のアメリカ同時多発テロ以降の原油価格の高騰で再び注目を浴び、カナダやベネズエラなどでは商業ベースでの生産も行われていますが、生産される油の質、生産コスト、生産時に発生する廃棄物の問題などから、将来的にもオイルサンドの生産規模は、ごく限られたものになる、と考えられています。
メタンハイドレートは日本近海に豊富な埋蔵量が確認されているので、有望視する人もいるようですが、00年頃から多額の税金を注ぎ込んで調査されていますが、いまだにカナダで陸上での産出実験をしている段階で、日本近海では、まだ試験的な産出さえほとんど行われていません。しかも、原油価格が上昇すると採算が取れる、と言われていたのに、実際には原油価格が上昇すると産出コストも上昇するため、採算がとれるような生産が行われる可能性はほとんどありません。
コストやエネルギーの利用効率を無視して良いのであれば、別にオイルサンドやメタンハイドレートでなくても、植物からエタノールを製造して自動車を走らせることもできれば、家庭や事業所から出る可燃ゴミを燃料として利用することもできるのです。
しかし、これまで書いてきたように、大量の工業製品を作り、大量の自動車を走らせ、田舎から都会へ、海外から日本へ、大量の食糧を輸送するような社会が成り立ってきたのは、好条件の油田から産出される低コストの石油を、大量に利用できたからなのです。
当然のことながら、昔も今も、これからも、条件の良いエネルギー資源から順番に消費されてゆきます。石油でも、それ以外の資源でも、後になるほど悪条件になってゆくのは、あたりまえのことなのです。好条件の油田が残り少なくなってきた時、その代わりになるエネルギー資源など、存在しません。
オイルサンドは、コールタールに似た、油を含んだ砂又は砂岩ですが、昭和初期に当時の日本が植民地としていた中国大陸で実用化を試みたことがあるそうですが、使いモノにならずにあきらめた、とのことです。将来のエネルギー資源ではなく、過去の遺物です。
01年のアメリカ同時多発テロ以降の原油価格の高騰で再び注目を浴び、カナダやベネズエラなどでは商業ベースでの生産も行われていますが、生産される油の質、生産コスト、生産時に発生する廃棄物の問題などから、将来的にもオイルサンドの生産規模は、ごく限られたものになる、と考えられています。
メタンハイドレートは日本近海に豊富な埋蔵量が確認されているので、有望視する人もいるようですが、00年頃から多額の税金を注ぎ込んで調査されていますが、いまだにカナダで陸上での産出実験をしている段階で、日本近海では、まだ試験的な産出さえほとんど行われていません。しかも、原油価格が上昇すると採算が取れる、と言われていたのに、実際には原油価格が上昇すると産出コストも上昇するため、採算がとれるような生産が行われる可能性はほとんどありません。
コストやエネルギーの利用効率を無視して良いのであれば、別にオイルサンドやメタンハイドレートでなくても、植物からエタノールを製造して自動車を走らせることもできれば、家庭や事業所から出る可燃ゴミを燃料として利用することもできるのです。
しかし、これまで書いてきたように、大量の工業製品を作り、大量の自動車を走らせ、田舎から都会へ、海外から日本へ、大量の食糧を輸送するような社会が成り立ってきたのは、好条件の油田から産出される低コストの石油を、大量に利用できたからなのです。
当然のことながら、昔も今も、これからも、条件の良いエネルギー資源から順番に消費されてゆきます。石油でも、それ以外の資源でも、後になるほど悪条件になってゆくのは、あたりまえのことなのです。好条件の油田が残り少なくなってきた時、その代わりになるエネルギー資源など、存在しません。
電波バトル3、続・石油について
石油はあと何年?とか、よく話題になりますが、これは、国やその人の立場によって全然違ってくるので、一概には言えません。
例えば、サウジアラビアの支配階層の人達は、200年後でも石油を好きなだけ自由に使えるだろうし、北海油田を持ち、石油の大半を自給し、他の産油国とのつながりも深いイギリスなども、長く石油を使い続けることができるかもしれません。
日本は、かつてはアメリカ、インドネシア、ボルネオなどから多くの原油を輸入していましたが、今はアメリカは自国内での消費量が産出量をはるかに上回り、最大の石油輸入国になっていますし、インドネシアやボルネオなど、東南アジアの産油国の油田の多くは生産を終了し、日本の石油輸入に占める東南アジアの割合は3%程度にまで減少しています。
その結果、現在日本は石油の輸入の86.4%を中東地域に依存する状況になってしまっています。中東地域は日本から遠く離れており、海上を長い距離、タンカーで輸送しなければなりません。中東やタンカーの輸送ルートで紛争や戦争が発生し、必要な量の石油を輸入できなくなることは、十分あり得る事態で す。
石油はあと40年くらい、とよく言われますが、サウジアラビアやイギリスのように条件の恵まれた国と、日本のように恵まれない国では、石油を使う時代の終わりが、いつ、どのような形でやって来るかは、かなり違うと思います。
例えば、サウジアラビアの支配階層の人達は、200年後でも石油を好きなだけ自由に使えるだろうし、北海油田を持ち、石油の大半を自給し、他の産油国とのつながりも深いイギリスなども、長く石油を使い続けることができるかもしれません。
日本は、かつてはアメリカ、インドネシア、ボルネオなどから多くの原油を輸入していましたが、今はアメリカは自国内での消費量が産出量をはるかに上回り、最大の石油輸入国になっていますし、インドネシアやボルネオなど、東南アジアの産油国の油田の多くは生産を終了し、日本の石油輸入に占める東南アジアの割合は3%程度にまで減少しています。
その結果、現在日本は石油の輸入の86.4%を中東地域に依存する状況になってしまっています。中東地域は日本から遠く離れており、海上を長い距離、タンカーで輸送しなければなりません。中東やタンカーの輸送ルートで紛争や戦争が発生し、必要な量の石油を輸入できなくなることは、十分あり得る事態で す。
石油はあと40年くらい、とよく言われますが、サウジアラビアやイギリスのように条件の恵まれた国と、日本のように恵まれない国では、石油を使う時代の終わりが、いつ、どのような形でやって来るかは、かなり違うと思います。