電波バトル6、燃料電池自動車
この電波バトルでいろいろ書いているので、まあ、シロウトのヨタ話なんですが、あんまりいい加減なコトも書きたくないので、本を買ってきて読んだりしてます。
「燃料電池車・電気自動車の可能性」という本、面白いです。アポロ宇宙船や大阪万博の頃から、燃料電池自動車や電気自動車が、どのように進歩を遂げてきたかが良くわかります。
しかし、この本の著者は、将来は化石燃料も原子力も使わず、クリーンエネルギーによる水素エネルギーの時代がやってくる、と言いながら、一番肝心なトラックによる貨物輸送や工場での生産活動が、いかにして、いわゆるクリーンエネルギーによる水素エネルギーとやらに切り替えられてゆくのかは、全く触れていません。
燃料電池自動車と併せて、家庭でのエネルギーを水素と燃料電池発電でまかなう、ホンダのホームエネルギーステーション(HES)は紹介されています。しかし、石油や石炭や天然ガスを使う工場でHESや燃料電池自動車を生産して、軽油を使うディーゼルトラック、ディーゼルトレーラーでそれらを運搬するのでしょうか?本気で将来は水素エネルギー社会になる、と考えているのなら、ホームエネルギーステーションや自家用車の燃料電池自動車化などよりも、工場での生産活動やトラックやトレーラーでの貨物の輸送を、いかにして水素エネルギーでやるのか?の方が、よっぽど重要なはずです。
燃料電池や水素エネルギーシステムは、普及して量産化が進めばコストが下がり、軌道に乗る、と言う人がいますが、それが本当ならば、まずメーカーが自社や関連会社の工場や事務所、ディーラーの営業所などへの導入をはかり、普及に弾みを付けようとするはずですが、まだまだそういう段階では無いようです。
二十年ほど前だったと思いますが、水素吸蔵合金なるモノが脚光を浴びて、燃料電池自動車開発でネックとなっていた、いかにして大量の水素を自動車に積むか?という問題が、水素吸蔵合金の登場で解決して、いよいよ燃料電池自動車も実用化の段階に入った、と騒がれたのですが、最近はまた高圧水素タンクに入れる方式が主流だそうです。
高圧の水素は金属を劣化させるからダメ、なので、タンクよりも水素吸蔵合金を使おう、という話だったのですが、この問題は、まだまだ未解決のようです。二十年前の騒ぎは何だったんでしょうか?
燃料電池自動車については、他にも触媒に貴金属の白金を使わなければならない、という問題があって、これも使用量を減らしてみたり、他の金属を使ってみたりして、いろいろやっているみたいですが、まだまだこれからの課題のようです。
燃料電池自動車、電気自動車、あるいは太陽光発電や風力発電にしてもそうですが、それらを開発・生産・販売している会社が、自社や関連会社で、どの程度それらを利用しているかを見れば、それらの技術がどの程度の実用性を持っているかがわかると思います。



