NHKで放送された
「ニッポン知らなかった選手権! 実況中」が非常におもしろかった。

 

 

この番組は、企業や業界団体が主催するスキルアップの大会などにカメラをいれて、その様子を撮るというものです。

こんな選手権あったんだ というものが多く、世の中には知らないことがたくさんあるのだと知らされる番組です。

 

過去さまざまな「マニアックな選手権」を取り上げています。

・飛行機をプッシュバックさせる選手権。

・交通信号選手権

・左官技能選手権

・営業スキル協議会

などなど。

 

いろいろな仕事でその仕事のプロスキル修得する必要があり、それを選手権にすることで、スキルアップに取り組む人を増やそうという取り組みをいろいろな業界でしているのです。

 

私はたびたび見ていましたが、今回のマイクケーブル巻き取り選手権は中でもマニアックな部類で非常に興味深い内容でした。

 

たとえばテレビ番組の制作現場では、マイクケーブルを移動する場面も多く、マイクケーブルの巻取りをしている場面をスタジオにいるとよく見かけました。

みなさん上手に巻き取るなあと感じてみていたことがあります。

 

これはライブ会場やコンサート会場、音楽スタジオなどでも必要な作業です。

 

巻き取らないとそれにつっかかって危ないし、人によって使う長さも違うため、マイクケーブルの巻き取りを定期的にするわけです。

その際に、8の字巻きにしていくのが鉄則なのですが、その巻き方のきれいさと速さを競うというのが、マイクケーブル巻き取り選手権でした。

 

予選から見ていたのですが出ているみなさん本当にうまい。

 

(写真 NHK マイクケーブル8の字巻きグランプリ)

 

今回3回目の選手権だそうで、全国からつわものが集まっていました。

これは予選ですが、同じ長さのケーブルが2つ床においてあって、1対1でその速さときれいさを競います。

中でも歩きながら巻いていくという「呼び込み」という技はきれいで、速く巻けるやり方らしく、その技を持っている人が勝ち上がっていました。

最後の決勝は予選から勝ち上がった人と、シード(以前の優勝者など)選手との争いとなり、僅差でシード選手が優勝していましたが、どの選手の巻き取り方も微妙に違っていて、またやるたびにうまくいく場合といかない場合があり、それもまた人のやる作業の興味深さでした。

 

マイクケーブルの巻き取りは生成系AIではできないでしょう。

巻き取るためのコツは教えてくれるかもしれませんがリアルにやれるのは人です。

ロボットもできるようになるかもしれませんが、マイクケーブルを巻き取るためのロボットを開発する人がいるとは思えません。

ですからこの作業は人がやる作業として今後も残るでしょう。マイクがなくならない限り。

 

マイクケーブルのようなシンプルな作業にも職人技は存在することがわかりました。

職人技は美しい。

無駄がない。

シンプルで動きも余計な動きがありません。

だから速い。

極めていくと、すべてが揃ってくるのです。

 

私たちはあらゆる仕事を職人技に極めていくように努力する必要があります。

それが一番きれいだから。

きれいなもの、美しい物こそ、無駄がなく本物なのだと思います。

 

今日もきれいな仕事をしていけるいける!!