オールリコーユニオン(リコーグループ従業員労働組合)

オールリコーユニオン(リコーグループ従業員労働組合)

リコーグループ従業員の労働組合です。
雇用形態にかかわらず、正社員でも派遣社員やアルバイトなど非正規社員でも加入できます。
リコー追い出し部屋リストラ事件をはじめとして、多くの労働問題を解決してきた実績があります。


9月12日、リコーグループ国内外で2000人、国内で1000人の人員削減が発表されました。

また、同時に希望退職制度「セカンドキャリア支援制度」の募集も発表されました。

 

 

エトリアの設立や、同業他社であるコニカミノルタでのリストラなど、業界全体で働く条件に大きく影響する変化が続いています。

 

 

私たちオールリコーユニオンは、2011年のリコーのリストラの際に退職勧奨を受けた社員が結成した労働組合です。

当時、希望退職に応じなかった社員に対して、それまでのキャリアとは全く異なる部署に異動させる「追い出し部屋」の手法が使われました。

その後、裁判で出向・配転は「人事権の濫用」という判決が出され、組合員は希望していた職場に戻ることができました。

当時、裁判で会社と闘った組合員の多くが、現在もリコーグループで働いています。

 

今回のリストラで以前のような違法な「退職強要」が行われるかどうかはまだ不明ですが、もしも、ご自身や身近でそのような事例があれば、ぜひご連絡下さい。

 

 

労働問題については、問題が起こってから行動する方が多いですが、リストラや退職勧奨などの問題では特に初動が重要です。

残念ながら、ご本人の対応によっては、ご相談に来ていただいた時には手遅れとなっている場合もありえます。

ご相談に来ていただければ、もしもの時に適切な対応ができるよう法的なアドバイスをさせていただきます。

少しでも不安を感じる方は、早めにご相談に来ていただくことを強くお勧めします。

 

 

◆ご相談や加入手続きの予約はこちらで受け付けております◆

 (上部団体のウェブサイトです)

  https://mu-tokyo.ne.jp/contact.html

 

 

 

私たちオールリコーユニオンでは、今年もリコーグループ各社との春闘交渉を行っています。

 

 


今回のブログでは、リコージャパンとの「ワ―ケーションの実現」の要求についての交渉についてご紹介いたします。

リコージャパンでは、(株)リコーと違って「営業やサービスマンの社員が大部分を占めるため、現状にそぐわない」「出勤命令がでたら、即座に出社できる必要がある」等の理由でワ―ケーションが認められていません。


しかし、当事者の組合員によると、「在宅勤務をしていて急遽出社命令が出た日は、この4年間では一度もない」とのことでした。

その組合員の方は、営業でもサービスマンでもないのですが、会社からの回答としては、「営業やサービスマンはお客様相手であり、急遽出社が必要になる可能性が高く、そういうわけにはいかない。ワ―ケーションのルールを認めると、なかなかそのルールを生かせない、営業やサービスマンが不公平感を抱くことになる」ということです。


また、さらに驚いたのは、会社の担当弁護士の方が「ワーケーションを導入する法的義務はありません。」と仰ったことです。
法的義務がないのは当たり前の話です。そもそも、組合員の方は違法性を争いたいわけではありません。会社にとってもプラスになるのではないかという「WIN-WIN」の提案をしているのです。

 

しかし、営業やサービスマンであっても、「有休休暇取得は取得できる。その時は他の方がフォローする。」ということですので、ワ―ケーションについても同様に他の方がフォローすれば良いのではないかと思いました。
もちろん、上司承認が必要なのは大前提ですが。


そもそも、リコーグループでは、ワ―ケーションを推奨しています。


また、リコージャパンの営業もワーケーションを含めたプランをお客様に奨めることもあると思います。
この時、自社の事例でお客様にアピールできれば、お客様に共感していただけるケースも増え、販売実績も長い目で見れば上がるように思えます。

また、地方に実家があり、ご高齢で介護が必要なご両親がそこで暮らされている方も多いと思います。ワーケーションが実現すれば、社員の方が親孝行できる機会も増えると思います。

 

今年の春闘では、SBSリコーロジスティクス(株)と同時に、親会社であるSBSホールディングス(株)にも要求書を提出しました。

 

 

要求書提出後1か月経過しても回答がなかったため、SBSホールディングス本社へ申し入れを行いました。

申し入れに参加した組合員からの報告を掲載します。

 

 

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4月某日。朝から大雨。

京急線もJRも大雨の影響で遅延していた日に、SBSホールディングスの本社に行って来ました

その用件は、SBSホールディングスに提出した春闘要求書に回答が無い為、回答を要求する書面を直接本社に持って行ったのです。

 

この日は他にも、労働委員会でグーグルジャパンユニオンのあっせんに応援で参加し、リコーとリコージャパンとの団体交渉もあり、組合活動が充実した日でした。

 

そんな中訪れたホールディングスの本社は色々な設備が充実していました。

日頃エアコンが無く、ゴミさえも持ち帰る事を余儀なくされている我々現場の人間からすると羨ましい限りでした。

 

本社で対応した人事担当者は、既にSBSリコーロジスティクスから回答したと主張しましたが、その回答はあくまでSBSリコーロジスティクスがしたものであり、SBSホールディングスは何も関与していません。

SBSホールディングスは、グループ会社の規定をそのまま運用しているだけ。

経営理念にある「社員の幸せにつながる会社」を実現する気はないと推察出来ました。

 

しかし、雨降って地固まるの諺のように、今後も交渉は続けて行きます。

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事務機器大手でリコーの競合の一つでもあるコニカミノルタが、国内外で2400人のリストラを発表しました。

 

 

また、時を同じくして、コニカミノルタと富士フイルムの複合機分野での業務提携も発表されました。

リコーと東芝テックの合弁会社(エトリア)設立に続き、企業間連携の動きが加速してきました。

 

 

市場縮小につれて、複合機業界の再編が進んでいます。

リコーや東芝テックではまだ人員削減は発表されていませんが、エンジンの共通化により設計開発や生産に必要な人員も減少しますから、近い将来にまたリストラの動きがあることは当然予測されます。

 

 

ところで、私たちオールリコーユニオンは、2011年のリコーのリストラの際に退職勧奨を受けた社員が結成した組合です。

その後、会社との裁判に勝利し、組合員は職場に戻ることができました。

当時、裁判で会社と闘った組合員の多くが、現在もリコーグループで働いています。

「リストラのとき組合は頼りにならない」という人もいますが、私たちは典型的な企業内労組とは異なり、会社と闘う組合であり、実際に勝利した実績があります。

 

エトリアへの転籍が決まり将来が心配な方は、ぜひオールリコーユニオンへの加入をご検討ください!

問題が起こってから行動しようと考える方が多いですが、リストラや退職勧奨などの問題では特に初動が重要です。

ご本人の対応によっては、ご相談に来ていただいても手遅れとなる場合もありえます。

適切な対応ができるよう、ぜひ問題が起こる前に加入してください。

 

 

また、コニカミノルタでリストラや退職勧奨にあった方や心配な方も、ぜひご相談ください。

私たちオールリコーユニオンの上部団体である東京管理職ユニオンは、誰でも一人から入れる労働組合ですので、リコーグループ以外の方も加入できます。

遠方の方には、協力関係にあるユニオンを紹介することも可能です。

私たちオールリコーユニオンと協力し、リストラに立ち向かいましょう!

 

 

加入・労働相談の申し込みはこちらのフォームからお願いします。

 

 

 

私たちオールリコーユニオンでは、今年もリコーグループ各社との春闘交渉を行っています。

 

 

今回のブログでは、他社でのベースアップについてご紹介します。

 

 

日本経済新聞によれば、東芝は3月13日、2024年の春季労使交渉で基本給を底上げするベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分について労働組合の要求に対し1万3000円で満額回答、定期昇給分を含めた賃上げ率は5.6%とのことです。
東芝、ベア1.3万円で満額回答 3年連続

 

「東芝の満額回答は3年連続となり、23年の回答額(7000円)を上回った。足元の業績は営業損益で赤字に陥るなど厳しい状況が続くが、『従業員と組合員に対して、賃上げというかたちで報いたい』(東芝)としている。」とあり、東芝の経営陣の心意気が感じられる回答結果です。

 


中小企業に関しては、「連合が3月15日に発表した2024年春季労使交渉の第1次集計で、中小企業の賃上げ率は4.42%に達し、32年ぶりの高水準となった。」という報道がありました。

中小賃上げ4.42%、32年ぶり高水準 非正規にも広がる


組合員数300人未満の労働組合でも、賃上げ率は前年の同時期から0.97ポイント上昇し、ベースアップ(ベア)率も明確に分かる268組合で2.98%と0.86ポイント上がったとのことです。


決して経営状況が良いとは言えない東芝や、中小企業の賃上げに対する前向きな回答を目の当たりにしました。

 

株式会社リコー、リコージャパン株式会社、SBSリコーロジスティクス株式会社の業績は比較的良い状況です。

 

経営陣と粘り強く交渉をおこない、誠意ある回答を勝ち取りたいと思います。