2024春闘要求書を提出しました | オールリコーユニオン(リコーグループ従業員労働組合)

オールリコーユニオン(リコーグループ従業員労働組合)

リコーグループ従業員の労働組合です。
雇用形態にかかわらず、正社員でも派遣社員やアルバイトなど非正規社員でも加入できます。
リコー追い出し部屋リストラ事件をはじめとして、多くの労働問題を解決してきた実績があります。

リコーグループ各社に今年度の春闘要求書を提出しました。

誠実な回答を期待します。

 

(株)リコー、リコージャパン(株)への春闘要求事項

1.ベースアップ
昨年からの物価上昇により実質賃金は低下し、従業員の生活は逼迫している。
正社員・契約社員・嘱託社員等、雇用形態にかかわらず全従業員に対し、ベースアップ8%、各自の昇給2%、計10%の賃上げを要求する。なお、正社員へのベースアップの適用方法は、各グレードにおける給与バンドの下限と上限を同じ割合で増加させること。
また、契約社員や嘱託社員等の非正規社員も含め、各雇用形態における昨年度の賃上げ額を開示せよ。

2.従業員代表について
リコーテクノロジーセンターにおける従業員代表の選出過程は従業員に開示されていない。従業員代表の氏名およびその選出過程をイントラネット上に公開せよ。

3.嘱託職員の待遇改善
リコージャパン株式会社の嘱託社員は、退職金やリフレッシュ休暇時の特別ボーナスがないなど正社員と比べて格差がある。定年まで勤務しても退職金が無く、老後の生活に不安を抱えながら就労している。
嘱託職員にも退職金、長期休暇等において、正社員と同等になるよう、待遇の改善を求める。
また、正社員登用制度について、応募資格を明確にして、全社への公開を求める。

4.ワーケーション制度の導入
株式会社リコーでは、ワ―ケーション制度が導入されており、旅行先や帰省先などで休暇を楽しみつつ仕事をするという働き方が可能となっている。さらに、「リコーは、社員の自律的な働き方とワークライフ・マネジメントの実践を、リコーが企業理念のミッション・ビジョンに掲げる『“はたらく”に歓びを』につながる取り組みと位置付けています。」として、観光庁や地方自治体と連携しワーケーション推進事業を行っている。
一方、リコージャパン株式会社ではワ―ケーション制度が導入されていない。ワーケーション制度の導入により従業員の業務効率・生産性・ワークライフバランスが向上し、特に高齢の家族の介護等が必要な従業員の負担の緩和が期待できる。企業イメージの向上という視点からも、ワ―ケーション制度の導入を求める。

5.ハラスメント
株式会社リコー、リコージャパン株式会社のそれぞれについて、社内でのハラスメントの実態についてのアンケート等の調査を行っていれば結果を開示せよ。

 

 

SBSホールディングス(株)、SBSリコーロジスティクス(株)への春闘要求事項

1.ベースアップ
昨年からの物価上昇により実質賃金は低下し、従業員の生活は逼迫している。
雇用形態にかかわらず、正社員・契約社員・FS社員を含めた全従業員の一律給与の10%相当のベースアップを要求する。
また、契約社員やFS社員等の非正規社員も含め、各雇用形態における昨年度の賃上げ額を開示せよ。

2.エアコンの設置について
現在、物流センター川崎では、一部の職場にエアコンが設置されていないため、従業員は熱中症の危険に晒されながら働いている。また、トナーやインク等の製品を保管するにあたり、温湿度管理が不十分な場合、品質不良を引き起こすおそれがある。
物流センター川崎の移転先倉庫において、全ての職場にエアコンを設置することを求める。

3. 安全衛生委員会について
3-1.物流センター愛川(後に厚木)では、2018年以降、一度も安全衛生委員会に産業医が参加していない。また、産業医の辞任または解任時にも、安全衛生委員会で報告が行われていない。これでは、労働安全規則に定められた産業医の職務が履行されているとはいえない。物流センター厚木安全衛生委員会への産業医の参加及び、月に一度の職場巡視を求める。
3-2. 現在、安全衛生委員会議事録は限られた従業員にのみ配布されており、全従業員が見られる環境にない。非正規社員も含め全従業員が見られるように、物流センター厚木の掲示板に議事録を掲示することを求める。

4.腰痛予防について
厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針及び解説」に基づき、全ての労働者に対し腰痛の定期健康診断を受診させるよう要求する。
また、腰痛発生防止のための教育、トレーニングの機会を提供するよう要求する。

5.共済会加入資格について
SBSグループ共済会規定の第4条では、会員の資格について、「嘱託・契約社員またはアルバイト、臨時社員等の当会が認めた社会保険加入者 ※ただしSBSリコーロジスティクスのFS社員は除く」とあり、SBSリコーロジスティクスのFS社員だけが不合理な待遇差を設けられている。SBSリコーロジスティクスは、他にも持株会・団体保険・健康診断などについて、非正規従業員への不利益な取り扱いを行っている。同一労働・同一賃金・同一待遇を遵守し、SBSリコーロジスティクスのFS社員にもSBSグループの共済会への加入・持株会への申し込み・団体保険への加入を求める。