優待付きで高配当?競馬感覚でリース銘柄の株価をチェックする。 | なちゅの市川綜合研究所

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帰ってきた競馬風の予想企画です。3月末は優待・配当の権利シーズンであり、それらが比較的手厚いリース業界を取り上げたいと思います。あくまで競馬予想と同じノリで半年~1年先の株価を漠っと予想していきたいと思います。

 

なお、本エントリ作成に当たって特定銘柄を買ったり、または既に買い増していたり、または売ったりする予定はありません。そのため、強気判定をしていても当方とセイムボート投資になるとは限りません。改めて業績確認をなども一切していないため、私の20年の投資経験に基づく直感的な相場観が予想の根拠となります。凡例は【◎〉〇〉▲〉△〉×〉無印】です。見方は競馬と一緒ですが、▲や△のマークが現株価水準に対してニュートラル(現状維持)くらいのイメージです。

 

【株価は3月25日の終値】

①オリックス 2,436円 ×ふるさと優待

②三菱HCキャピタル 591円 ◎ 優待なし

③東京センチュリー 4,565円 〇 クオカード等

④芙蓉リース 7,240円 ▲ カタログギフト

⑤みずほリース 2,981円 ▲ クオカード

⑥リコーリース 3,450円 〇 クオカード

⑦九州リース 609円 × クオカード

⑧丸紅建材リース 1,841円 △ 優待なし

⑨NECAP 2,143円 〇 カタログギフト

⑩JIA 1,227円 × クオカード等

⑪FPG 751円 〇 ギフトカード

⑫イチネンHD 1,315円 △ クオカード

 

基本的な考え方として、リース業界は万年割安放置セクターなので、どの銘柄であってもバリュエーションが高いということはありませんので、現在の株価位置を前提としたセクター内における相対評価が中心となります。

 

唯一◎を付したトップピックは三菱HCキャピタルです。業界順位のわりにオリックス比での出遅れ感は著しく、配当利回りもセクター内で高位です。昨年米・大手海上コンテナリース会社のCAI(NY市場上場)を1,220億円の巨費を投じて買収したことで、コンテナリースを世界2位圏までスケールさせています。コンテナフリート市場は安定成長しているほか、昨今のコンテナ不足による単価効果等も期待できます。

 

〇を付したのは合計4銘柄です。東京センチュリーは2019年に米Aviation Capital Groupを3,200億円で買収したこともあり、航空機エクスポージャーが大きかったり、新型肺炎禍でレンタカー事業が打撃を受けていたりはするものの、足許の株価調整が非常に急だったので、伊藤忠商事やNTTという強力過ぎる後ろ盾や、本来的な高い成長力をプレミアム評価すれば妙味があろうかと思います。

 

リコーリースに関してはみずほリース絡みの資本再構成(リコー持分がこぼれてくる可能性)と足許の株価調整が進んだ点、NECAPは順調なリサ・パートナーズや不動産事業にくわえNEC絡みの資本再構成期待、FPGは1Qから好調な今期業績予想比でバリュエーションが安く、脱炭素への取組や高配当である点を評価しました。

 

なお、みんな大好きオリックスについては業績その他諸々は評価しているものの、この1年で株価の水準訂正が著しく進み、値幅妙味に欠けることから評価を落としました。答え合わせは半年~1年後くらいに実施したいと思います。

 

*参考記事① 2022-03-21 

ついにまん防解除へ!競馬感覚で居酒屋銘柄の株価をチェックする。

 

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