最近の急激な相場変動について(投資戦略アウトルック/2022.01.09)。 | なちゅの市川綜合研究所

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年頭所感や某誌等でも予想しました通り、グロース株一服の流れが本格化し、年初から何とか横ばい圏を保つ日経平均やプラス圏のTOPIXを尻目に、マザーズ指数は年初1週間(僅か4営業日)で10%を吹き飛ばす暴落となりました。中小型株の中には株価が消えてなくなってしまいそうな勢いで値を消しているものも散見されます。

 

私もある程度この流れを読んではいたものの、ここまでの急展開は想定外だったので、十分にバリュー株シフトをしきれておらず、銀行株や商社株、資源・エネルギー株の下支えこそあれど、新興株のヤラレ幅の方が大きく、残念ながらやや負け越しでの気味のスタートとなりました。もっと新興株から資金を抜いて、「やまのこうぎょう」の代表格・住友山をもっと積み増しておけばよかったな・・・などと、プチ後悔中です。

 

ただ年初は上にも下にも荒れやすく、そして一方通行だったりするので、この4営業日の値動きを以て年間のトレンドを結論付けてしまうような愚も避けるべきとも考えています。確かに松井証券店内のマザーズ評価損益率は「追証が発生し、底入れが期待される水準」である▲20%を6週連続で下回っただけでなく、足許1月6日~7日は▲30%超と信じられない程悪化していますが、これらの追証ヒットも考慮すれば、来週半ば以降の新興株の底入れを想定しています。


また、併せて考慮すべき点は、マザーズの傷があまりに深すぎることです。仮に来週央以降から新興株が反発しても、資金が戻る銘柄は“新興ど真ん中”の好業績の時価総額大き目銘柄、海外投資家の資金が入っている銘柄、直近の決算が良くて買われた記憶のある銘柄のみに限られると思います。逆に個人投資家だけしか弄っていない銘柄や、直近の決算が期待を裏切って売られた銘柄などは無視されやすく、株価は戻らず放置されるケースので注意が必要です。また、反発局面ではIPOも戻りやすいのですが、いかんせん消化不良で胃もたれしそうな程の量があるので、それでも当たりクジを見つけに行くのなら売買代金(ボリューム)が最重要と考えます。

 

まぁそんな感じで最近の相場を捉えていますが、この10年続いたアベノミクスからのぬるま湯相場がどうやらそろそろ終わりそうであることを告げる、まるで目覚まし時計のような一週間となりました。私もこの年末年始はダラダラ過ごし、年明けもこの三連休に至るまで毎日浴びるようにお酒を飲んで、身も心もすっかり弛みきっていますが、さすがにちょっと気を引き締めないとなと思っています。言うのは簡単だけど。

 

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