新春ご挨拶&今年の取組方針(投資戦略アウトルック/2022.01.01)。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
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謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 

昨年は年末にかけて小波乱があったものの、日経平均・TOPIXともに年足で見ればプラスであり、小確りの1年だったと思います。年初の3ヵ月くらいは本格的なバリューラリーとなり、その後息切れしてしまったものの、2020年に躍動したグロース株が調整を強いられたことを踏まえれば、中期的な資金シフトの始まりを感じさせる一年でした。

 

個人的な成果としては、新興市場の軟調地合いのおかげ?で、初値を抑えられたIPOのセカンダリーを手掛けやすかったのが良かったです。臨時出張的にそちらでお小遣い稼ぎをして、高配当銘柄に振り替えて地固めする・・・といったさながら“盆栽いじり”のような地味なポートフォリオ調整を実施し、市場平均からもαを確保し、まずまず納得のいく成果を残せたのかなと思います。


閑話休題、今年の取組方針については、私の投資のふるまいにおける基本姿勢である「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を前提に、専守防衛戦略で考えています。特にこれまで世界の株式市場を支えてきた米国において、テーパリングと金利上昇の早期化が想定されるため、グロースを中心にバリュエーションが出にくくなる流れを想定しています。

 

他方、現状の日本株のモタつきは、低調な中国株に引きずられている影響が大きいと考えており、海外投資家からは『中国株のオマケ』くらいにしか思われてない極東アジアの日本株(TOPIX)は、ここ1年以上に渡ってドルベース上海総合と完全に連動している有様です。昨年の中国は恒大集団に代表される不動産業や、ネット産業に対する当局規制が厳しく、日本同様に全く冴えない一年だったものの、それらの揺り戻しのほか、秋の中国共産党大会に向けて緩和路線に舵を切っていくと考えられるため、中国株は米国株とは離れていくような動きを想定しています。

 

そのため、これらもマクロ環境を勘案した個人的なアウトルックとしては、2022年については一服が予想される米国株よりも日本株の方が相対的に底堅い展開を予想しており、世界的なテーパリングに備えるディフェンシブな一手になりうるものと考えています。

 

また、本取組方針には含まれない投資以外の部分の“ありよう”については、引き続き仕事や家族、投資以外で自分がやりたいこととのリソース配分の最適化を図っていきたいと思います。昨年は不動産のクラウドファンディングや暗号通貨取引、NFTを通じた現代アート投資などやろうと思っていたオルタナティブ投資を何ひとつやらないで終わってしまったので、その辺の知見獲得が全く進んでいないことから、何かひとつは新しいことをやりたいな・・・と思います。

 

それでは、本年も弊ブログのご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

 

2022年 元旦 

なちゅ


2022年のご参考銘柄 
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■Appier Group(4180) 1,333円

トップライン成長率とマージン成長率を合わせた所謂「40%ルール」を足許で連続クリア。ARR、ChrnRate、NRR等各種指標いずれも良好で、世界的なAI潮流でいよいよ本格化。

 

■日本たばこ産業(2914) 2,322円

リストラ一巡により筋肉質な収益体質に。一過性損失の剥落もあり、FY2022の配当金は「150円+α」と復元配を予想。プライシングと円安も追い風、食品セクターのトップピック。

 

■ウイングアーク1st(4432) 2,296円 

ペーパレス化やDX潮流にくわえて、電帳法改正やインボイス制度等も追い風。これらに加えて伊藤忠グループを挙げてのDX注力で、当社はその一翼を担う存在。

 

■住友金属鉱山(5713) 4,350円 

EV向けのニッケルや、再生可能エネルギー向けの銅の需要増加を中長期的に期待。資源価格の高騰一服や南米のナショナリズムといった逆風はあるものの、株主還元の増加にも期待。

 

■ふくおかフィナンシャルグループ(8354) 1,971円

十八親和銀行の統合効果発現のほか、人口増加の進む福岡エリアはアジアの窓口として中長期的に発展余地あり。みんなの銀行のポテンシャルは未知数も、配当利回りは5%に迫る。

 

※前年のご参考銘柄(結果)
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■ENEOSホールディングス(5020) 370円→430円

電源開発(9513) 1,421円→1,527円

■セブン銀行(8410) 218円→238円

■グッドパッチ(7351) 2,600円→2,708円

■ダイレクトマーケティングミックス(7354) 1,312円→1,665円(*分割修正後)

 

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。

 

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